5月4日に袖ヶ浦の発根実験を開始しました。
それから36日が経過しました。
ほぼその結果が出ましたので発表いたします。
以下5月4日の記事を再掲載します。

先日接ぎ木苗の接ぎ下ろしをした際に、どうすればうまく根が出てうまく成長させられるかいろいろ実験してみたくなりました。
以前は接ぎ下ろしをしたときになかなか根が出ずにやきもきしたことがあります。発根に手間取ると穂木は弱ってしまい刺落ちが発生したり外形がくびれたりすることがあります。発根促進剤なども使用しますがどれくらい効いているのかハッキリしません。
そこで袖ヶ浦を使用して接ぎ下ろしを想定して発根実験をすることにしました。
使用するには繁殖用に植えています袖ヶ浦のカット苗です。これを長さ4-5cmにカットしてそれの発根状況を確認することにします。4-5cmという長さはちょうど接ぎ下ろしの際に残す台木の長さを想定しました。台木は長ければ長いほど発根しやすいように思いますが短くなれば発根はかなり難しいでしょう。
写真上が実験に使用した袖ヶ浦です。長さは12cmほどで植えてから約1ヶ月で成長を始めたところです。

これをカットしたのが上の写真です。

実験用素材はこれです。合計8本あります。
中には少し太めの物や細めのやらありますが厳密にすべてをそろえるのは無理なのでこれで行くことにします。実験素材は下部を少し面取りしています。そして間違えないように側面に番号をつけました。

これをとりあえず1週間ほど切り口を乾燥させます。

ラベルに実験内容を記載してつけておきます。
実験内容は下記の条件です。いずれも1週間の乾燥後に実験開始です。
①切り口を未処理。なにもしないで乾燥させるだけ。
②切り口にルートン(発根促進剤)を塗布。乾燥した状態で保存。
③切り口をルートンに付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
④切り口をメネデール(発根促進剤)に付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
⑤切り口をHB-101(植物活力剤)に付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
⑥切り口を万田アミノアルファ(植物活力剤)に付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
⑦切り口をルートン+万田アミノアルファに付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
⑧切り口をルートン+メネデール+万田+HB-101+ペンタガーデンに付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
いずれの薬剤・活力剤などもメーカー推奨の濃さで与えることにします。
③から⑧まではクッキングシートまたはおが屑などに液をしみこませてその上に実験材料の切り口を乗せて保存することにします。
昨日、5月3日に材料をカットしましたので来週10日頃から実験開始となります。
ちなみに現在の私の温室内の温度は昼間30度から40度くらい。
夜は18度から23度くらいです。
もう冬用の電気温風機は使用していません。昼間は換気をして、小型の送風機を回して温室内の温度上昇を抑えています。
果たしてどのような結果が出ますかお楽しみに。
ここからが今日の記事です。

実験サンプル①から④までの結果です。
①切り口を未処理。なにもしないで乾燥させるだけ。
これはまだ発根していません。切り口が盛り上がってきていますのでもうすぐに発根すると思いますが実際にはまだ根は出ていません。
②切り口にルートン(発根促進剤)を塗布。乾燥した状態で保存。
これはほんの少しだけ根が出始めました。根の出始める時期としては遅い方です。
③切り口をルートンに付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
切り口が茶色くなってわかりににくいですが少し発根し始めている段階です。時期、根の長さなどは②とほぼ同じくらいです。
④切り口をメネデール(発根促進剤)に付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
これは今までの中では一番根が良く伸びています。6月2日頃に発根。現在は2-3mmの長さです。

⑤切り口をHB-101(植物活力剤)に付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
これも根が出始めたところです。まだ1mm前後です。
⑥切り口を万田アミノアルファ(植物活力剤)に付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
これはよく根が伸びています。長さは10mmくらい。根の長さは一番です。発根は5月28日で2番目に早かったです。
⑦切り口をルートン+万田アミノアルファに付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
これも根をたくさん出していますが長さは2-3mmです。発根は6月2日頃でした。
⑧切り口をルートン+メネデール+万田+HB-101+ペンタガーデンに付けて湿潤な状態で保存。(切り口に湿度を与える)
これが一番早く根を出しました。5月26日に発根を確認しています。現在の根の長さは⑥に劣りますが根の本数は一番多いです。いろいろな薬剤、栄養剤などを投入したからでしょうか。
以上のような結果になりました。
結果的にはいろんな薬剤、栄養剤などを使用した場合が好結果を得ました。また、切り口を乾燥させた場合と湿度を与えた場合では湿度を与えた方が早く根を出しています。
しかし、切り口を湿らせておくとカビが生えたり、切り口に線虫などの小さな虫が発生することがありました。袖ヶ浦は丈夫な品種なので腐ることはないですが弱い品種は腐りに注意する必要があるかもしれません。
栄養剤としてはルートンよりも万田アミノアルファが結構効果がありそうです。
大切な品種を胴切りしたような場合はよく乾かしてから、少しだけ湿度のある、乾き気味の土の上に置いておくくらいが無難かもしれません。余り湿度の多い状態でおいておくと少し心配です。
切断した苗は発根を確認するまでは植え付けず、根を確認してから植え付ける方が安心できます。
袖ヶ浦などの丈夫な品種は2週間ほど切り口を乾燥させてそのまま植え付け、水やりも普通にして問題ないと思います。
私の実験はあくまでこの場限りの結果でこれが絶対的な評価ではありません。苗の個体差やその元気具合などによっても差が出てくると思われます。参考値として見ていただきますようお願いいたします。
多肉植物 ブログランキングへ
にほんブログ村
にほんブログ村ご訪問の印に”ピッ”と・・・。
- 2012/06/08(金) 21:50:35|
- 接ぎ木・接ぎ下ろし
-
| トラックバック:1
-
| コメント:0
5月4日に袖ヶ浦の発根実験を開始しました。 それから36日が経過しました。 ほぼその結果が出ましたので発表いたします。 以下5月4日の記事を再掲載します。 先日接ぎ木苗の接ぎ...
- 2012/06/10(日) 04:41:28 |
- まとめwoネタ速neo