JBpressの古森 義久氏の記事。
日本人はよく読んだ方が良いと思う。これは世界的には通常に言われている「普通の感覚」の議論であり当然のロジック。

米国議会で高まってきた「日本は憲法改正せよ」の声(JBpress)

米国議会下院外交委員会の「アジア太平洋小委員会」が開いた公聴会。下記、ニュースを少し抜粋。


民主党 ブラッド・シャーマン議員(カリフォルニア州 当選11回)

「日本は憲法上の制約を口実に、米国の安全保障のためにほとんど何もしていない。それなのに米国が日本の無人島の防衛を膨大な費用と人命とをかけて引き受けるのは、理屈に合わない。日本側はこの不均衡を自国の憲法のせいにするが『では、憲法を変えよう』とは誰も言わない

「2001年の9.11同時多発テロ事件で米国人3000人が殺され、北大西洋条約機構(NATO)の同盟諸国は集団的自衛権を発動し、米国のアフガニスタンでの対テロ戦争に参戦した。だが、日本は憲法を口実に、米国を助ける軍事行動を何もとらなかった。その時、『日本はもう半世紀以上も米国に守ってもらったのだから、この際、憲法を改正して米国を助けよう』と主張する政治家が1人でもいただろうか」

共和党 デーナ・ローラーバッカー議員(カリフォルニア州 当選13回)

「確かに日本の憲法が日米同盟の公正な機能を阻んでいる。だが、安倍晋三首相は憲法改正も含めて日本の防衛を強化し、同盟を均等にしようと努めている。それに、アジアで中国に軍事的に対抗する際、本当に頼りになるのはまず日本なのだ」

(再び)ブラッド・シャーマン議員

「米国などが国際的な紛争を防いで平和を保とうと努力する一方で、日本は血も汗も流さない。憲法のせいにするわけだ。日本の防衛費はGDPの1%以下だ。米国は3.5%、NATO加盟諸国は最低2%にするという合意がある



これらの声は、現地に住んでさえいれば、日常的に指摘される会話のごく一部であり、世界的に見て70年間も一度も「自国の防衛」を見直そうとせずに問題を先送りし、70年間も変化し続ける世界情勢の中で「憲法を一度も改正しようと努力しない国」は日本くらいなことも事実。

「お前たちが押し付けてきた憲法だろうが」と言いたくなる気持ちは十分に理解できるが、もう70年前の話。そろそろ日本人は自分たちで「今の時代にあった憲法」だけではなく「今の時代にマッチした統治機構」を作り上げることは当然のことのはず。

「変化」は労力。
「変化」はバッシングと共にある。

が、それらから逃げていたら未来の子供たちにいい日本は残せない。
しがらみだらけの大政党でその変革が出来るのか?答えはNOだ。なのでこの70年間、大企業と癒着している政党でも、労組と癒着しまくっている政党でも、日本を変えられなかった。

日本を変えることが出来るのは癒着をしていない政党だけだ。
逆に癒着をしていない政党が政権を取れば、本当に日本は変えられる。実際に大阪は大幅に変化してきた。

そんな簡単なロジックだが、実態は難しい。
癒着は組織票を産む。
組織票は強い。
利権があるからだ。

本当に日本に少しでも「新しい政治を創ろう」という機運が高まればいいのに…。