アートコンプレックスグループ
「ロングラン公演を続けるノンバーバル・パフォーマンス『ギア-GEAR-』」
・2010年 | 第1回トライアウト 文化庁 地域文化芸術振興プラン推進事業(大阪) |
---|---|
・2010年 | 第2回トライアウト 近畿経済産業局 Cool Experience in JAPAN事業(大阪) |
・2010年 | 第3回トライアウト(長崎) |
・2011年 | 第4回トライアウト 文化庁 平成22年度優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業(大阪) |
・2011年 | 第5回トライアウト(京都・ART COMPLEX 1928) |
・2012年 | ロングラン公演開始 |
・2012年 | 日中国交正常化40周年記念事業「元気な日本」展示会参加 |
・2015年 | ロシア企業とのライセンス契約成立、モスクワにて6ヵ月間のロングランを開催 |
【事業内容】
三条御幸町にある旧毎日新聞社京都支局ビル内の劇場・アートコンプレックス1928において、2012年4月より舞台『ギア』をロングラン上演。マイムやブレイクダンス、ジャグリングなど世界レベルで活躍するパフォーマーが、言葉を使わず(=ノンバーバル)に表現するため、子どもから大人、訪日外国人も楽しめる作品となっている。プロジェクションマッピングや光のドレスなど新しい演出も魅力の一つで、わずか100席の劇場でありながら現在10万人動員を突破しており、今秋には1500公演を達成予定である。京都の新しい観光コンテンツとして定着し、今後も日本発の舞台芸術作品を世界へと発信することが期待されている。
【審査講評】
荒廃した未来社会でロボットと化した若者たちは人間に近づけるか――セリフはない。観客は五感を研ぎ澄まし、世界レベルのマイムやダンス、マジックやジャグリング、音楽、映像が交錯するショーに引き込まれ、多彩な異物の絡み合いが生み出すエネルギーの高まりを体感する。年齢、性別、国籍を隔てる壁が取り除かれたその空間には、日本のアニミズム風の万物共存調和の気配が漂う――90年を超える洛中の建物の中で続くこのショーは、まさに今の国際都市京都ならではのものであろう。公演がまもなく1500回を迎えることは、非凡な経営力の成果でもあり、今後も様々な世界との〝歯車合わせ〟を進めながら、文化創造を牽引されることを期待したい。