記事詳細
【CP+2017】
あのツァイスがiPhoneと組んだ! 主役の座は「スマホ」へシフト…カメラの祭典ルポ
それ以上に肝となるのは防水性能(水深30メートル)や耐衝撃性能を高め、アウトドアでの利用を想定して作られた点。その狙いをニコンの説明員が語る。
「北米などでは、ダイビングや登山など厳しい自然環境の中で撮られた非日常的な360度動画が『ユーチューブ』などでかなり人気で、スマホで閲覧されている。海外に市場があり、そこにニコンが挑戦する形なんです」
念頭に、この分野のカメラで独走する米国の「Gopro(ゴープロ)」があることは間違いない。海外に挑むのは、デジカメの販売不振など苦境に立たされているニコンの危機感の表れといえるだろう。
会場を歩いてみて、スマホの登場によって、良くも悪くもカメラがいや応なしに変化を迫られていることを実感せざるを得なかった。毎年、その傾向は強まる一方だが、来年はどんな驚きが待っているだろうか。