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【CP+2017】
あのツァイスがiPhoneと組んだ! 主役の座は「スマホ」へシフト…カメラの祭典ルポ
カメラの祭典「CP+(プラス)」が今年も横浜市で2月23~26日に開かれた。6万6千人超の来場者でにぎわい、デフレもどこ吹く風のようだが、カメラ販売店「カメラのキタムラ」の大量閉店のニュースなど業界の環境は決して順風とはいえない。反転攻勢へ次の一手はあるのだろうか。会場からのリポートを届ける。
(WEB編集チーム 柳原一哉)
世界最大のカメラ展示会「フォトキナ」(ドイツ)に並ぶ「CP+」は、プロもアマもカメラの「今」を知るうえで欠かせない大規模展示会だ。一眼レフ、ミラーレス、三脚、画像編集ソフトなど、ありとあらゆるメーカーがこぞって出展し、今年は121社に上った。
ZEISS+iPhone
次の一手はスマホとの共存共栄なのか。ドイツを代表する光学メーカー「カール・ツァイス」のブースに高級レンズが並ぶ中、青いロゴの「ZEISS」(ツァイス)を冠したスマホ専用の広角レンズキットが置かれていた。
米アップルのiPhone(アイフォーン)に、ブラケット(取り付け金具)と広角レンズ(3種類)を取り付けるだけで幅広い表現が可能になるというもので、さすが世界のツァイスというべきか、セット価格が2万5千円という代物である。
安ければ千円もしない同種製品が市場にあふれており、正直、ツァイスが手を出す分野としては違和感を覚えるのだが…。