読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

繰り上げ返済しないで!!

住宅ローン 夫に説明する
スポンサーリンク

おはようございます。
ぷちこんぶです。

 

私の夫は倹約家。というかお金を使わない人種。
私はあったらあっただけ使うダメな人。
夫の収支は常にプラスで預金残高は増える一方でした。
その様子が変わったのが、三年前。そう住宅を購入したんですね。
当然のごとく住宅ローンでございます。
おかげで預金残高と住宅ローン残高を相殺すると2000万円以上のマイナスという事態に陥ったわけです。

 

お金がない生活なんて初めて! という夫。
一時期病みました。
通帳をみて溜息。
私はそれをみて、「そんなに落ち込むんだったら家なんて買わなくてよかったのに…」と思ったものでした。
さてさて、その後ほそぼそと住宅ローンを返済しつつ、なんとかやっていっています。
おしまい。

 


…じゃないですね。
えっと、住宅ローン残高で落ち込む夫が気持ちを切り替えました。
それは「住宅ローンをいかに早く返済できるか!」というゲームを楽しむようになってしまったのです。
ボーナスでちょっと余裕があったら返済。
普通預金口座にちょっと余裕があったら返済。
投信も解約して返済。
財形も解約して返済。
年金財形も…
ちょっと待った!!

 

いやいや、さすがに年金財形解約はあかんでしょ。


ということで住宅ローンの繰り上げ返済にあたって考えておきたいことを挙げていきます。

 

年収分は預貯金で持っておきたい。

ははは。今や年収分どころか月収分くらいしかないですけどね…(涙…私に泣く資格はない)。
基本的には、お金の話をするときは「年収分は流動性の高い(使いたい時にいつでも使える形の)預貯金で持っておきましょう」という話をします。
というのは、病気など万一の場合に家計がたちゆかなくなるからです。

 

銀行員時代、あらゆる人たちの銀行口座を見てきましたが、住宅ローン残高1000万円あるけど預金残高も1000万円ある、みたいな人たち、たくさんいました。
返そうと思えば返せるけれど、念のため持っておく、みたいな。

 

ということで、年収分…は無理ですが、もうちょっと預金残高が増えるまで繰り上げ返済は控えてほしいです。

 

住宅ローンは契約者の死亡保障も兼ねている。

住宅ローンは契約者死亡時には残高がゼロになる団体信用生命という死亡保障がついています。つまり、住宅ローンは契約者の死亡保障をかねているわけですね。
頑張って預貯金を使い果たし繰り上げ返済をした翌日、交通事故にでもあってしまえば、住居費はただですが、預貯金ゼロなので、たちまちの生活に窮することになります。

だから、ネット(相殺して)でゼロだとしても、「住宅ローン残高500、預貯金500」と「住宅ローン残高0、預貯金0」では意味合いが異なります。

 

住宅ローンの金利は低い。

住宅ローンの金利は低いです。
住宅ローンの返済が順調だとしても、ある日いきなり車が壊れたら?
大型家電が壊れてどうする? リボ払い? 教育資金が足りなかったら教育ローンを借りるの?
生活費がなくなったら、カードローン使っちゃうの?

 

他のローンに比べて住宅ローン金利は断然低いです。
他のローンを組むくらいなら、住宅ローンを借りておいたほうが間違いなくいいでしょう。
そういう意味でも、住宅ローン残高をある程度残しておいても、他のローンを組まなくてすむように、預貯金を持っておきたいところです。


ということなので、なにがなんでも「繰り上げ返済優先!」とするというのは間違いだというわけなのです。

 

まあ、気持ちはわかるんだけどね…。金利も3年前は今ほどは低くなかったわけで。さっさと返してしまいたくなっちゃうよね。

夫のおかげで住宅ローン残高、2000万は切ってます。
でも、今後の繰り上げ返済はもうちょっと我慢してもらわないと、ちょっとやばいです。
ボーナスがきちんと出なければ、幼稚園代も出ません!

 

ということで、繰り上げ返済はみなさん計画的にどうぞ。

 

ちなみに、私が死亡した場合に保険金が1000万円出ますが、このままだと、私が死んだときに夫は住宅ローンの繰り上げにあてそうで怖いな、と思い、「全部娘に使うんだよ!」と説教しておきました。(死なない予定)
頼りになるんだか、ならないんだか、よくわかんない夫ですが、そんなことを「あればあるだけ使う放漫財政妻」に言われたくないですよね~。
私も頑張ります。(お金を持たないようにする。)

 

以上