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森友学園問題 鴻池氏側文書は「捏造」 森友側、時系列矛盾と反論

産経新聞 3/4(土) 7:55配信

 大阪府豊中市の国有地が学校法人「森友学園」(大阪市)に小学校建設用地として評価額より大幅に安い価格で売却された問題をめぐり、学園側は3日、籠池(かごいけ)泰典理事長から働きかけを受けたと説明した自民党の鴻池祥肇(よしただ)参院議員(兵庫選挙区)側に関連し、鴻池氏側から献金や寄付の強要があったことを示唆する文章を学園の公式ホームページ(HP)に掲載した。

 HPでは鴻池氏側が明らかにした資料について、「事後的に捏造(ねつぞう)された文書」と主張。学園側から平成26、27年に受けた各10万円の寄付を返金する意向を示した点は「献金や寄付を強要していた事実をもみ消そうとする態度には嫌悪感しか感じない」と記した。

 学園側は鴻池氏側の主張について「時系列の矛盾や合理性を欠くものを含む」としている。学園関係者は「当時、こちらが知っているはずがない数字などが書かれている」と話した。

 学園側の代理人弁護士は3日、籠池氏が鴻池氏に渡そうとした商品券は計3万円だったと明らかにした。箱の状態で封筒に入れていたとみられ、鴻池氏は1日、籠池氏と26年春の面会時に差し出された物の厚さを指先で示し「金なのかコンニャクなのかは知らん」などと話していた。

 一方、森友学園が大阪市で運営する幼稚園が、運動会で園児に「安倍首相頑張れ」と選手宣誓させたり、「韓国人と中国人は嫌い」とする文書を保護者に送ったりした問題で、学園側が「政治的中立性、差別と疑われる事例は不適切だった」と大阪府に回答していたことも分かった。学園側は今後、「コンプライアンス(法令順守)室」を立ち上げて対策を取るとしている。

最終更新:3/4(土) 9:12

産経新聞

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