オレンジ・マーマレード 오렌지 마말레이드 Orange Marmalade
2015年5月15日スタート 金22:35~ 全12話
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脚本:ムン・ソサン
演出:イ・ヒョンミン(雪の女王、天国の郵便配達人)
見る! 英語字幕 英語字幕 字幕なし
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▲ 続きを隠します!
第9話で、シーズン2朝鮮時代編が終わりました。
金曜10時枠、そして週1話ということも影響してるのか、
視聴率は2.8%と全く上がりませんが、しっかりと作られた史劇という印象でした。
俳優たちも熱演でしたし、吸血鬼を素材にしながら陳腐さのないストーリー、
そしてその演出もとてもよかったと思います。
マリとジェミンの結ばれない愛、そしてジェミンとシフの男の友情、
シフのマリに向けた切ない愛…。
そのどれもが美しく切なく描かれました。
やはりヨ・ジングくんは時代劇が似合いますね。
その表情もビシッと引き締まって見えましたし、
高校生の制服より韓服姿のほうがずっとカッコよく見えました(^_^)
ただ、登場人物としては、頭の固い真面目で面倒なジェミンより^^、
クールで飄々としたシフのほうが魅力的でした('-'*)フフ♪
死を決意したマリを背負ってジェミンのところへ連れて行き、
部屋の外で二人の靴を揃える彼には、ただただ涙が…。
もうシフの存在自体が切ないというか…。
シフだけでなく、登場人物すべてが悲しくて、誰もハッピーな人がいない、
そんな不思議な物語…。
5話で史劇を完結させるのは難しいことだったと思いますが、
無駄のない展開で、緊張感も途切れず、しっかりとした仕上がりでした。
そして、マリはこの世を去って行きました。
蘇ったジェミン、そして吸血鬼となったシフが未来ではどのように出会うのか。
マリはどんな形で登場してくるのかがとても楽しみです。
OST第7弾もとってもいい曲!
今回OST参加2曲目、13歳のリリーMが歌ってます。
OST第7弾♪ Lily M. & JACE – Shiny Day (눈부신 날)
キャスト!
チョン・ジェミン(ヨ・ジング) 兵曹判書の息子 成均館儒生
ペク・マリ (ソリョン) 班村の肉屋の娘、吸血鬼
ハン・シフ (イ・ジョンヒョン) 弘文官大提学の息子 成均館儒生
チョ・アラ (キル・ウネ) 両班の娘、ジェミンの婚約者
チョン・ビョングォン(チョ・ミンギ) 兵曹判書 ジェミンの父
ヤン・ピョンテク (イ・イルファ) ジェミンの乳母?
ペギ(アン・ギルガン) 班村の吸血族首長 肉屋
ソン・ソナ (ユン・イェヒ) マリの母 吸血族
ウォンサング(キム・ソンギョン) ファサウォン(화사원)を率いる吸血鬼
ハン・ユンジェ (ソン・ジョンホ)
ファン・ボムソン (パク・ゴンモ)
第9話あらすじ!
洞窟に現れたマリを見て、慌てて飛び出し彼女を庇うジェミン…。
「この娘は吸血鬼ではありません。何かの間違いです。」
「女のように見えるが、吸血鬼に間違いない。」とファン・ボムソン。
「違います、私は…。」と小さく答えるマリ…。
ジェミンは、懐から鏡を取り出してみるが、そこにマリは映っていなかった…。
「始末せねばならぬ。そこをどくのだ!」
震える声でそれを拒むジェミン…。
「軍命に背くのか?」
「無実の民を殺して、何が朝鮮の軍と言えましょうか。」
「本当に吸血鬼討伐の命令に背くつもりか?」
「吸血鬼などいない!」と叫ぶジェミン。
そこにシフが現れる。
「これは罠で、彼らの策略だ。」
「お前は?」と聞くファン・ボムソンに、
シフは小声でジェミンにマリを連れて逃げるようにと言う。そして、
「私をまず攻撃しろ。私がまさしく吸血鬼なのだから。」と。
「信じられないのか?」と、姿を変えるシフ…。
目は赤く爪が伸びたシフに驚き、剣を向ける軍官たち…。
そこに老人、ペギたちが現れ、軍官たちを眠らせる。
「これはどういうことだ?」と言うジェミンに、
「すぐに目を覚ます。人を傷つける力は、我々にはもうないのだ。」と老人。
「幻覚を使って記憶を消しました。」とペギ…。
「お前たちの正体は何なのだ?本当に吸血鬼なのか?」
「我々は、人間の血は吸いません。我々は人間と共に生きているのです。」
あまりの衝撃に何も言わずその場を去るジェミン…。
弟の遺体が発見された現場で彼を偲ぶ中殿…。
そこにウォンサングの護衛武士が現れ、宮女を殺し中殿を拉致…。
シフの隠れ家で弓の稽古をするジェミン、そこにシフが…。
「私を撃て。私はもう人間ではない。」
「吸血鬼の血を飲んで生き返ったのか?もう人間としてお前を見ることはできない。
吸血鬼に代わってしまったのだから。行け、ハン・シフ…。私のそばにいると…。」
「チョン・ジェミン、撃て!
どうやって吸血鬼を始末するか、お前は知っているじゃないか。
私は、吸血鬼だ。」
矢を放つジェミン、その矢はシフの頬に傷をつけるが、その傷も一瞬で消えてしまう。
マリとの思い出の岩の上で、彼女の言葉を思い出すジェミン…。
『私は人間ではありません…。』
マリも家でジェミンを想い、涙していた。
そんなマリを静かに見つめるシフ…。
岩の前に座ったまま朝を迎えたジェミンの前にマリがやって来る。
「平穏でいらしてくれたらと思います。」
そう言って頭を下げ帰ろうとするマリに、
「妖怪だったとは…。最初にお前を見たとき、森の精霊だと思った。
それが吸血鬼だとは…。人の血を吸い取る妖怪だったとは…。
ひとつ聞かせてくれ。お前がシフを吸血鬼に変えたのか?
自分の血を飲ませたのか?なぜだ?」
「そのまま死なせることはできませんでしたから…。
吸血鬼に噛まれた人間は、私たちの血を飲まなければ死ぬのです。」
「吸血鬼の記録を見たが、血を飲ませ人間として蘇生させることも、
吸血鬼にすることもできると書いてあった。
吸血鬼の少女、どんなつもりで私のかけがえのない友をお前のような妖怪にしたのだ?」
涙をため背を向けようとしたマリの腕を掴むジェミン…。
「私だったら、むしろ死ぬことを選ぶ。
吸血鬼として、ほんの一瞬たりとも生きるつもりはない。」
「私たちの何がいけないのですか?」
「血を吸い生き続けるお前たちが、なぜ人間として生きるのだ?残虐なお前たちが。」
「あなた方が食べるために殺した獣の血を、私たちは飲むだけです。
人間は、地上の生き物たちを好きなように殺しているではありませんか。
人間同士で貴賤を分け差別しているではありませんか。
人を傷つけ踏みつけにしているではありませんか。
私たちは、不用意に人を傷つけたりしていません。
日の光を初めて見たその瞬間を覚えていないのですね?
私は覚えています。
吸血族に生まれて、初めて明るい世界を見たときのことを覚えています。
ですから、私は生きていることが好きでした。毎日、日の光が見られるから…。
人間になることを望んだことはありません。
でも、ナウリに出会ってから、吸血族として生きることが辛くなりました。
自分が嫌いになりました。だから、恨みに思います。」
そう言って去って行くマリ、ただ下を向くジェミン…。
シフの部屋に血の入った器を持って行くマリ…。
「なぜ私にお前の血を与えたのだ?」
「この方を生かさねばならないと思いました。」
「私を生かしてくれてありがとう。」
「本当にそう考えているのですか?私を恨んではいないのですか?」
「血を飲むことにするか…。」と器を口に運ぶシフ…。
彼は、一瞬躊躇い心の中で考える。
『お前と同じ私であることが慰めだ、今は…。』
シフは、ペギのところへ。
「一度人の血を飲んだものは、日光を見ることはできません。
我々は人の血を飲まず、日光に耐えられる秘薬を飲んでいます。
こうして新しい生活を始めたのです。」
「それなら、私もその秘薬で生きていくということなのか?」
「動物の血に慣れれば、それにも耐えられるはずです…。」
宮中では、中殿がいなくなったことを知った王が、
捜索のために兵を出すよう命令を…。
捕盗大将と話すチョン・ビョングォン…。
「すべての兵を送り出しましたが、まだ何も報告はありません。」
「義禁府の捜査は助けにはならん。」
「どうしてこんなことが…。それに中殿媽媽は今妊娠中ではありませんか…。
申し訳ありませんが、吸血鬼の討伐は一旦中止すべきかと…。
吸血鬼の首長は洞窟には現われませんでした。
次の証拠は白丁の包丁ですが、持ち主を見つけ出すには時間がかかります。」
ペギの仕事場にいたシフは、
「お前の包丁がマリを誘き出すのに使われたところを見ると、何か陰謀があるようだ。」
「マリへ手紙を送った両班の女が誰か、ナウリはご存知なのでしょう?
間違いなく、ファサウォンと関わりがあるはずです。」
「ファサウォンだと?」
隠れ家で、アラの言葉を思い出すジェミン…。
『私が、銀の装備をファサウォンのウォンサングに届けました。
あの者の正体は吸血鬼の頭目なのです。』
「吸血鬼とは一体何なのだ…。」
マリの言葉を思い出し、苦しげに眼を閉じるジェミン…。
マリの前にアラが現われる。
「ここに何のご用ですか?」
「お前が無事かどうか確かめに来たのだ。
洞窟へお前を行かせた手紙は、私が送ったのだ。」
「なぜそんなことをなさったのかわかりませんが、私のアボジの包丁を返してください。」
「そのことは知らぬ。ファサウォンのウォンサングという術師が、
お前の家族に対して憎しみを持っているようだから、くれぐれも気を付けるのだ。
ファサウォンの者どもは、お前が想像しているよりはるかに恐ろしい者たちだ。」
「私に何がおっしゃりたいのですか?」
「私を許してくれ。お前が憎かったのだ。誰かをこれほど憎んだことはこれまでなかった。
お前が白丁の娘だからよけいに憎かった。自分が白丁以下に思えて…。」
「そんなこと…。」
「お前は私からすべてを奪ったのだ。
トリョンニムとの結婚への希望を失ったら、生きていけないと、
自分の命を絶つ決心をしたとき、私はお前を破滅させることしか考えられず、
とても怖かった。もう以前の自分を取り戻したいのだ。」
ヤン・ピョンテクと別れ、ウォンサングのところに行く護衛兵士…。
「指示通り、媽媽を密室にお連れしました。」
「ジェイ、兵判の奴婢の中にヤン・ピョンテクという名の乳母がいる。
その者を殺せ。」
「どのような理由で…。」
「いつから理由を聞くようになったのだ?
お前の目の中の冷たい氷のような気が、最近見えなくなった。」
ウォンサングは、監禁している中殿のところへ。
「お前は誰だ?なぜ私をこのようなところに…。」
「すぐに宮殿にお返ししますから、どうか心を穏やかに…。」
「もしお腹の子を傷つけたりしたら、私は死んでもお前を許さぬ。」
「傷つけるなど…。お子は我々の家族になるのです。
ここには、媽媽の血を欲しがっている者が大勢いますから、
私が媽媽の出産を手伝う者を連れてまいります。
どうか無事に王室の跡継ぎをお産みください。」
夜道を歩くマリの前に、ウォルサングの手下が…。
「アガシ、ファサウォンまでお連れします。」
「二度と、そこへ行くつもりはありません。」
男は無理やりアラを連れて行こうとするが、そこにマリが現れる。
「アガシ、お逃げください。」
「お前は、吸血族の一員だな?」とマリに襲い掛かる男たち…。
「早く逃げてください。
アガシはあの方の婚約者なのですから、そばであの方をお守りください。
それを申し上げに参りました。」
逃げるマリ…、アラは男たちに倒されて…。
ヤン・ピョンテクの部屋に侵入した護衛兵士は、彼女に剣を向け…。
「死んでもらわねばなりません。」と…。
じっと彼を見つめるだけのヤン・ピョンテク…。
「なぜだ、怖くないのか?」
「最初にお会いしたときから、あなたの目の中には優しさが見えました。
私を傷つけるようなお方ではありません。」
「私は、人間を憎んでいる…。」
マリは、中殿と同じ部屋に閉じ込められる。
「ペギの娘だな。ここがどこかわかるか?」
「吸血鬼の巣窟であることは知っている。」
「生意気な娘だな。」
「我々吸血族と闘うつもりなんですか?」
「考えが変わった。」
「それなら、私を出してください。」
「無理だ。お前はここで、中殿媽媽の出産を手伝うのだ。
お前のおかげで、我々は歴史的な役割を担うことになる。
これで、これからは彼らも我々に干渉することはなくなるのだ。」
アラはジェミンに助けを求める。
「トリョンニム、マリが危険なんです。
ファサウォンの吸血鬼が彼女を連れて行ったんです。」
夜道を歩きながら、吸血鬼としての能力を試してみるシフ…。
「ファサウォン…、吸血鬼の巣窟…。」
身支度を整えファサウォンにやって来たジェミンは、
警備の男締め上げ、ウォンサングのところへ案内せよと中へ入り込む。
そこに護衛兵士が…。
「一人で来たのか?」
「そこをどけ!」
「恐れを知らないようだな?」と護衛兵士…、
しかしその瞬間、護衛兵士は吸血鬼の男たちを切り捨てる。
そこにシフも現れる。
「これが初めてではないな。パンスでも会っただろう?」とシフ、
「生きていたのか。」と護衛兵士…。
「ファサウォンが吸血鬼の隠れ家だと聞いて調べに来たのだが、
馴染みの顔に会えた…。お前も吸血鬼なのか?」
「話をしている時間はない。すぐに血の匂いで奴らがここに集まって来る。」
「マリはどこにいる?」とジェミン。
「おそらく中殿媽媽と一緒に密室に閉じ込められているはずだ。
行首は、中殿媽媽のお腹の子を吸血鬼にする計画なのだ。
朝鮮を支配するために…。」
中殿の介護をするマリ…。
「媽媽、もうちょっとだけお待ちください。私が必ずお助けしますから。」
中庭では、護衛兵士に倒された吸血鬼たちが蘇っていた。
「背信者!ファサウォンを裏切ると言うのか?」
「背信と言うなら、それもしかたがない。人間の血を飲むのはもううんざりだ。」
そして護衛兵士は、シフに、
「吸血鬼はどちらかが死ぬまで闘う。お前はもう行け。」と…。
「一人だけカッコつけさせるわけにはいかない。私も…。」とシフ。
二人は吸血鬼の男たちに囲まれる。
ペギのところには、吸血族の仲間たちが集まっていた。
「ウォンサングが中殿媽媽を拉致したそうだ。マリもファサウォンに連れて行かれた。
ファサウォンの瞑想室への秘密の通路がここに書かれている。」
「ウォンサングを止めねばならぬ。」と老人。
「吸血鬼との共存は、もはや不可能だ。」とペギ。
マリは、ファン・ボムソンのところへ…。
「ファサウォンをすぐ攻撃してください!時間がないのです。
兵判の息子さんももうそこにいるはずです。従事官のご想像どおり、
私が、吸血鬼に銀の装備を渡しました。
ファサウォンを制圧した後、私の罪を問うてください。」
捕盗大将から報告を受けたチョン・ビョングォンは、
「ファサウォンが吸血鬼の巣窟だと言うのか?
私がウンヒョル社を率いる。これが最後の闘いだ。
私が罪人だということを知らないのか?
吸血鬼制圧の後退任するつもりだった。
私の組織の軍師の中に敵に情報を漏らした内通者がいたことは、
兵曹判書であるこの私の罪なのだ。その罪がどれほど重いか…。
この闘いで恥を洗い流し戦場での人生を終えるつもりだ。
ウンヒョル社に命を下し、都城の軍官たちを召集し、ファサウォンを包囲するのだ。」
ファサウォンの廊下で、ウォンサングを斬りつけるジェミン…。
「私を斬った。満月の力で守られた私を斬る人間がいたとは…。」
逃げるウォンサングを追うジェミンだが、彼女の術で扉は閉ざされ…。
中庭では、シフと護衛兵士が戦っていた。
次々に男たちを倒す二人だが、シフを救い血を流し倒れる護衛兵士…。
彼は最後にヤン・ピョンテクの姿を思い浮かべる。
『清らかな水のような人…、あなたのお蔭で、私の心の中の憎しみは砕け散りました。
ありがとうございました。』
ウォルサングの作った結界を通り抜けることができないジェミン…。
そこにペギたちが現れる。
マリも、その結界を突破しようともがいていた。
ペギたちは力を集め、ウォルサングの結界を破る。
中へ飛び込んで行くジェミン…、マリの密室の扉も開いた。
中庭には、チョン・ビョングォンが兵士を率いてやって来る。
『ウンヒョル社と私が先に攻撃をする。合図が上がったら軍を送り込むのだ。
中殿媽媽がいらっしゃるから、不用意に撃ってはならん。』
ジェミンは、ウォルサングの部屋に…。
結界の入り口で力を合わせるペギたち…。
「力を抜いてはならん。結界が閉じれば、ウォンサングはもっと強力になり、
誰にも止めることができなくなる。何としても耐え抜くのだ!」
ウォルサングに追い詰められるジェミン…、そこにマリが…。
ウォルサングに襲い掛かるマリ…。
マリを助けようとしたジェミンは、ウォンサングに首を噛まれるが、
必死で彼女の腹に矢を突き刺す…。
鏡の中に逃げ込むウォンサング…、そこに矢を射るジェミン…。
鏡の中からは、ウォンサングの悲鳴が…、こうして結界も解かれて。
「ウォンサングがいなくなった…。」とペギ。
中庭で戦っていた吸血鬼の男たちも突然消えてしまう。
「信号を上げろ!」とチョン・ビョングォン。
ジェミンのそばに駆け寄るマリ…。
「マリ…、無事だったんだな?私は大丈夫だ…。」
そこにペギが。
「マリ、すぐにここを出なけりゃならん。人間たちがやって来るんだ。」
「ナウリ!」と叫びながら、ペギに連れられ部屋を出て行くマリ…。
「よかった。お前が無事で…。」と呟くジェミン…。
力を振り絞り、中殿を外に連れ出すジェミン…。
そこにチョン・ビョングォンたちがやって来る。
「兵曹判書チョン・ビョングォン、宮殿までお供いたします。」
兵士に伴われ歩き出す中殿…。
チョン・ビョングォンは、そこに倒れるジェミンを見つけ彼を抱き上げる。
屋敷で苦しむジェミン…、その様子を屋根の上から見つめるマリ…。
マリは、吸血鬼談を書いた男のところへ。
「吸血鬼談という本、叔父さんが書いたんでしょ?
噛まれた人を蘇生させるには、どうすればいいんですか?」
「ジュンギアジェがその記録を持っているとか…。」
マリは、老人ジュンギのところへ…。
「ジュンギアジェ、教えてください、お願いです。」
「マリ、ダメなんだ。あるとしても、お前にできることは何もない。」
深夜、老人の家に忍び込みその秘密の書を読むマリ…。
ジェミンの屋敷…、父チョン・ビョングォンを気遣うヤン・ピョンテク。
「よくお休みになっていないようで…、お身体を壊してしまいます。」
「戦場で死んだ兵を見るといつも、誰かの大切な息子でもあることを考えた。
その子の両親の心はどれほど辛いものかと…。
弱い息子を戦場に送れないことで、私はいつもそれを恥じ怒ってばかりいた。
だが、心の片隅では安堵を感じていたのだ。
そんな自分の心の弱さを見られることを恐れて、
自分の子にあれほど辛く当たっていたのだろう。」
マリを捜すペギたち…、しかしマリは見つからない。
川の岩の上で笛を吹くマリ、そこにシフが…。
「いらっしゃると思っていました。」とマリ。
「どうしてそのように汗をかいているのだ?」
「吸血鬼が血を飲むのを止めると、息を引き取る寸前に人間に近づくそうです。
私が死の瞬間に流す血だけが、あの方を助けることができるのです。
私をそこに連れて行ってください。」
「どうしてもやらねばならぬのか?」
小さく頷くマリ…。
シフはマリを背負ってジェミンの部屋まで連れて行く…。
自分の手首を切り、ジェミンに血を飲ませるマリ…。
二人の靴を揃え、じっと耐えるシフ…。
翌朝、目を覚まし横に倒れるマリに驚くジェミン…。
「お前がなぜここに…?」
「ナウリに、髪飾りを付けた私を見せたかったんです。」
「キレイだ。本当にキレイだ。これからもずっとそれを見せてくれ。
どうしたのだ、なぜこのように身体が冷たいのだ?どこか怪我をしているのか?」
「ナウリ、私、嘘をついていました。ナウリを恨んだことなどありません。
ナウリに出会えて幸せでした。ナウリに会ってから毎日、
初めて日の光を見たときのように幸せでした。どうかご無事で…。」
「マリ、どうしてこんなことに…。」
「次に生まれるときには、必ずあなたのような存在で…。」
静かに息を引き取るマリ…。
思い出の川原、大きな木の下に箱を埋めるジェミン…。
「約束を守ることはできなかったが、私はずっとお前を待っている。」
そして時が流れて…。
金曜10時枠、そして週1話ということも影響してるのか、
視聴率は2.8%と全く上がりませんが、しっかりと作られた史劇という印象でした。
俳優たちも熱演でしたし、吸血鬼を素材にしながら陳腐さのないストーリー、
そしてその演出もとてもよかったと思います。
マリとジェミンの結ばれない愛、そしてジェミンとシフの男の友情、
シフのマリに向けた切ない愛…。
そのどれもが美しく切なく描かれました。
やはりヨ・ジングくんは時代劇が似合いますね。
その表情もビシッと引き締まって見えましたし、
高校生の制服より韓服姿のほうがずっとカッコよく見えました(^_^)
ただ、登場人物としては、頭の固い真面目で面倒なジェミンより^^、
クールで飄々としたシフのほうが魅力的でした('-'*)フフ♪
死を決意したマリを背負ってジェミンのところへ連れて行き、
部屋の外で二人の靴を揃える彼には、ただただ涙が…。
もうシフの存在自体が切ないというか…。
シフだけでなく、登場人物すべてが悲しくて、誰もハッピーな人がいない、
そんな不思議な物語…。
5話で史劇を完結させるのは難しいことだったと思いますが、
無駄のない展開で、緊張感も途切れず、しっかりとした仕上がりでした。
そして、マリはこの世を去って行きました。
蘇ったジェミン、そして吸血鬼となったシフが未来ではどのように出会うのか。
マリはどんな形で登場してくるのかがとても楽しみです。
OST第7弾もとってもいい曲!
今回OST参加2曲目、13歳のリリーMが歌ってます。
OST第7弾♪ Lily M. & JACE – Shiny Day (눈부신 날)
キャスト!
チョン・ジェミン(ヨ・ジング) 兵曹判書の息子 成均館儒生
ペク・マリ (ソリョン) 班村の肉屋の娘、吸血鬼
ハン・シフ (イ・ジョンヒョン) 弘文官大提学の息子 成均館儒生
チョ・アラ (キル・ウネ) 両班の娘、ジェミンの婚約者
チョン・ビョングォン(チョ・ミンギ) 兵曹判書 ジェミンの父
ヤン・ピョンテク (イ・イルファ) ジェミンの乳母?
ペギ(アン・ギルガン) 班村の吸血族首長 肉屋
ソン・ソナ (ユン・イェヒ) マリの母 吸血族
ウォンサング(キム・ソンギョン) ファサウォン(화사원)を率いる吸血鬼
ハン・ユンジェ (ソン・ジョンホ)
ファン・ボムソン (パク・ゴンモ)
第9話あらすじ!
洞窟に現れたマリを見て、慌てて飛び出し彼女を庇うジェミン…。
「この娘は吸血鬼ではありません。何かの間違いです。」
「女のように見えるが、吸血鬼に間違いない。」とファン・ボムソン。
「違います、私は…。」と小さく答えるマリ…。
ジェミンは、懐から鏡を取り出してみるが、そこにマリは映っていなかった…。
「始末せねばならぬ。そこをどくのだ!」
震える声でそれを拒むジェミン…。
「軍命に背くのか?」
「無実の民を殺して、何が朝鮮の軍と言えましょうか。」
「本当に吸血鬼討伐の命令に背くつもりか?」
「吸血鬼などいない!」と叫ぶジェミン。
そこにシフが現れる。
「これは罠で、彼らの策略だ。」
「お前は?」と聞くファン・ボムソンに、
シフは小声でジェミンにマリを連れて逃げるようにと言う。そして、
「私をまず攻撃しろ。私がまさしく吸血鬼なのだから。」と。
「信じられないのか?」と、姿を変えるシフ…。
目は赤く爪が伸びたシフに驚き、剣を向ける軍官たち…。
そこに老人、ペギたちが現れ、軍官たちを眠らせる。
「これはどういうことだ?」と言うジェミンに、
「すぐに目を覚ます。人を傷つける力は、我々にはもうないのだ。」と老人。
「幻覚を使って記憶を消しました。」とペギ…。
「お前たちの正体は何なのだ?本当に吸血鬼なのか?」
「我々は、人間の血は吸いません。我々は人間と共に生きているのです。」
あまりの衝撃に何も言わずその場を去るジェミン…。
弟の遺体が発見された現場で彼を偲ぶ中殿…。
そこにウォンサングの護衛武士が現れ、宮女を殺し中殿を拉致…。
シフの隠れ家で弓の稽古をするジェミン、そこにシフが…。
「私を撃て。私はもう人間ではない。」
「吸血鬼の血を飲んで生き返ったのか?もう人間としてお前を見ることはできない。
吸血鬼に代わってしまったのだから。行け、ハン・シフ…。私のそばにいると…。」
「チョン・ジェミン、撃て!
どうやって吸血鬼を始末するか、お前は知っているじゃないか。
私は、吸血鬼だ。」
矢を放つジェミン、その矢はシフの頬に傷をつけるが、その傷も一瞬で消えてしまう。
マリとの思い出の岩の上で、彼女の言葉を思い出すジェミン…。
『私は人間ではありません…。』
マリも家でジェミンを想い、涙していた。
そんなマリを静かに見つめるシフ…。
岩の前に座ったまま朝を迎えたジェミンの前にマリがやって来る。
「平穏でいらしてくれたらと思います。」
そう言って頭を下げ帰ろうとするマリに、
「妖怪だったとは…。最初にお前を見たとき、森の精霊だと思った。
それが吸血鬼だとは…。人の血を吸い取る妖怪だったとは…。
ひとつ聞かせてくれ。お前がシフを吸血鬼に変えたのか?
自分の血を飲ませたのか?なぜだ?」
「そのまま死なせることはできませんでしたから…。
吸血鬼に噛まれた人間は、私たちの血を飲まなければ死ぬのです。」
「吸血鬼の記録を見たが、血を飲ませ人間として蘇生させることも、
吸血鬼にすることもできると書いてあった。
吸血鬼の少女、どんなつもりで私のかけがえのない友をお前のような妖怪にしたのだ?」
涙をため背を向けようとしたマリの腕を掴むジェミン…。
「私だったら、むしろ死ぬことを選ぶ。
吸血鬼として、ほんの一瞬たりとも生きるつもりはない。」
「私たちの何がいけないのですか?」
「血を吸い生き続けるお前たちが、なぜ人間として生きるのだ?残虐なお前たちが。」
「あなた方が食べるために殺した獣の血を、私たちは飲むだけです。
人間は、地上の生き物たちを好きなように殺しているではありませんか。
人間同士で貴賤を分け差別しているではありませんか。
人を傷つけ踏みつけにしているではありませんか。
私たちは、不用意に人を傷つけたりしていません。
日の光を初めて見たその瞬間を覚えていないのですね?
私は覚えています。
吸血族に生まれて、初めて明るい世界を見たときのことを覚えています。
ですから、私は生きていることが好きでした。毎日、日の光が見られるから…。
人間になることを望んだことはありません。
でも、ナウリに出会ってから、吸血族として生きることが辛くなりました。
自分が嫌いになりました。だから、恨みに思います。」
そう言って去って行くマリ、ただ下を向くジェミン…。
シフの部屋に血の入った器を持って行くマリ…。
「なぜ私にお前の血を与えたのだ?」
「この方を生かさねばならないと思いました。」
「私を生かしてくれてありがとう。」
「本当にそう考えているのですか?私を恨んではいないのですか?」
「血を飲むことにするか…。」と器を口に運ぶシフ…。
彼は、一瞬躊躇い心の中で考える。
『お前と同じ私であることが慰めだ、今は…。』
シフは、ペギのところへ。
「一度人の血を飲んだものは、日光を見ることはできません。
我々は人の血を飲まず、日光に耐えられる秘薬を飲んでいます。
こうして新しい生活を始めたのです。」
「それなら、私もその秘薬で生きていくということなのか?」
「動物の血に慣れれば、それにも耐えられるはずです…。」
宮中では、中殿がいなくなったことを知った王が、
捜索のために兵を出すよう命令を…。
捕盗大将と話すチョン・ビョングォン…。
「すべての兵を送り出しましたが、まだ何も報告はありません。」
「義禁府の捜査は助けにはならん。」
「どうしてこんなことが…。それに中殿媽媽は今妊娠中ではありませんか…。
申し訳ありませんが、吸血鬼の討伐は一旦中止すべきかと…。
吸血鬼の首長は洞窟には現われませんでした。
次の証拠は白丁の包丁ですが、持ち主を見つけ出すには時間がかかります。」
ペギの仕事場にいたシフは、
「お前の包丁がマリを誘き出すのに使われたところを見ると、何か陰謀があるようだ。」
「マリへ手紙を送った両班の女が誰か、ナウリはご存知なのでしょう?
間違いなく、ファサウォンと関わりがあるはずです。」
「ファサウォンだと?」
隠れ家で、アラの言葉を思い出すジェミン…。
『私が、銀の装備をファサウォンのウォンサングに届けました。
あの者の正体は吸血鬼の頭目なのです。』
「吸血鬼とは一体何なのだ…。」
マリの言葉を思い出し、苦しげに眼を閉じるジェミン…。
マリの前にアラが現われる。
「ここに何のご用ですか?」
「お前が無事かどうか確かめに来たのだ。
洞窟へお前を行かせた手紙は、私が送ったのだ。」
「なぜそんなことをなさったのかわかりませんが、私のアボジの包丁を返してください。」
「そのことは知らぬ。ファサウォンのウォンサングという術師が、
お前の家族に対して憎しみを持っているようだから、くれぐれも気を付けるのだ。
ファサウォンの者どもは、お前が想像しているよりはるかに恐ろしい者たちだ。」
「私に何がおっしゃりたいのですか?」
「私を許してくれ。お前が憎かったのだ。誰かをこれほど憎んだことはこれまでなかった。
お前が白丁の娘だからよけいに憎かった。自分が白丁以下に思えて…。」
「そんなこと…。」
「お前は私からすべてを奪ったのだ。
トリョンニムとの結婚への希望を失ったら、生きていけないと、
自分の命を絶つ決心をしたとき、私はお前を破滅させることしか考えられず、
とても怖かった。もう以前の自分を取り戻したいのだ。」
ヤン・ピョンテクと別れ、ウォンサングのところに行く護衛兵士…。
「指示通り、媽媽を密室にお連れしました。」
「ジェイ、兵判の奴婢の中にヤン・ピョンテクという名の乳母がいる。
その者を殺せ。」
「どのような理由で…。」
「いつから理由を聞くようになったのだ?
お前の目の中の冷たい氷のような気が、最近見えなくなった。」
ウォンサングは、監禁している中殿のところへ。
「お前は誰だ?なぜ私をこのようなところに…。」
「すぐに宮殿にお返ししますから、どうか心を穏やかに…。」
「もしお腹の子を傷つけたりしたら、私は死んでもお前を許さぬ。」
「傷つけるなど…。お子は我々の家族になるのです。
ここには、媽媽の血を欲しがっている者が大勢いますから、
私が媽媽の出産を手伝う者を連れてまいります。
どうか無事に王室の跡継ぎをお産みください。」
夜道を歩くマリの前に、ウォルサングの手下が…。
「アガシ、ファサウォンまでお連れします。」
「二度と、そこへ行くつもりはありません。」
男は無理やりアラを連れて行こうとするが、そこにマリが現れる。
「アガシ、お逃げください。」
「お前は、吸血族の一員だな?」とマリに襲い掛かる男たち…。
「早く逃げてください。
アガシはあの方の婚約者なのですから、そばであの方をお守りください。
それを申し上げに参りました。」
逃げるマリ…、アラは男たちに倒されて…。
ヤン・ピョンテクの部屋に侵入した護衛兵士は、彼女に剣を向け…。
「死んでもらわねばなりません。」と…。
じっと彼を見つめるだけのヤン・ピョンテク…。
「なぜだ、怖くないのか?」
「最初にお会いしたときから、あなたの目の中には優しさが見えました。
私を傷つけるようなお方ではありません。」
「私は、人間を憎んでいる…。」
マリは、中殿と同じ部屋に閉じ込められる。
「ペギの娘だな。ここがどこかわかるか?」
「吸血鬼の巣窟であることは知っている。」
「生意気な娘だな。」
「我々吸血族と闘うつもりなんですか?」
「考えが変わった。」
「それなら、私を出してください。」
「無理だ。お前はここで、中殿媽媽の出産を手伝うのだ。
お前のおかげで、我々は歴史的な役割を担うことになる。
これで、これからは彼らも我々に干渉することはなくなるのだ。」
アラはジェミンに助けを求める。
「トリョンニム、マリが危険なんです。
ファサウォンの吸血鬼が彼女を連れて行ったんです。」
夜道を歩きながら、吸血鬼としての能力を試してみるシフ…。
「ファサウォン…、吸血鬼の巣窟…。」
身支度を整えファサウォンにやって来たジェミンは、
警備の男締め上げ、ウォンサングのところへ案内せよと中へ入り込む。
そこに護衛兵士が…。
「一人で来たのか?」
「そこをどけ!」
「恐れを知らないようだな?」と護衛兵士…、
しかしその瞬間、護衛兵士は吸血鬼の男たちを切り捨てる。
そこにシフも現れる。
「これが初めてではないな。パンスでも会っただろう?」とシフ、
「生きていたのか。」と護衛兵士…。
「ファサウォンが吸血鬼の隠れ家だと聞いて調べに来たのだが、
馴染みの顔に会えた…。お前も吸血鬼なのか?」
「話をしている時間はない。すぐに血の匂いで奴らがここに集まって来る。」
「マリはどこにいる?」とジェミン。
「おそらく中殿媽媽と一緒に密室に閉じ込められているはずだ。
行首は、中殿媽媽のお腹の子を吸血鬼にする計画なのだ。
朝鮮を支配するために…。」
中殿の介護をするマリ…。
「媽媽、もうちょっとだけお待ちください。私が必ずお助けしますから。」
中庭では、護衛兵士に倒された吸血鬼たちが蘇っていた。
「背信者!ファサウォンを裏切ると言うのか?」
「背信と言うなら、それもしかたがない。人間の血を飲むのはもううんざりだ。」
そして護衛兵士は、シフに、
「吸血鬼はどちらかが死ぬまで闘う。お前はもう行け。」と…。
「一人だけカッコつけさせるわけにはいかない。私も…。」とシフ。
二人は吸血鬼の男たちに囲まれる。
ペギのところには、吸血族の仲間たちが集まっていた。
「ウォンサングが中殿媽媽を拉致したそうだ。マリもファサウォンに連れて行かれた。
ファサウォンの瞑想室への秘密の通路がここに書かれている。」
「ウォンサングを止めねばならぬ。」と老人。
「吸血鬼との共存は、もはや不可能だ。」とペギ。
マリは、ファン・ボムソンのところへ…。
「ファサウォンをすぐ攻撃してください!時間がないのです。
兵判の息子さんももうそこにいるはずです。従事官のご想像どおり、
私が、吸血鬼に銀の装備を渡しました。
ファサウォンを制圧した後、私の罪を問うてください。」
捕盗大将から報告を受けたチョン・ビョングォンは、
「ファサウォンが吸血鬼の巣窟だと言うのか?
私がウンヒョル社を率いる。これが最後の闘いだ。
私が罪人だということを知らないのか?
吸血鬼制圧の後退任するつもりだった。
私の組織の軍師の中に敵に情報を漏らした内通者がいたことは、
兵曹判書であるこの私の罪なのだ。その罪がどれほど重いか…。
この闘いで恥を洗い流し戦場での人生を終えるつもりだ。
ウンヒョル社に命を下し、都城の軍官たちを召集し、ファサウォンを包囲するのだ。」
ファサウォンの廊下で、ウォンサングを斬りつけるジェミン…。
「私を斬った。満月の力で守られた私を斬る人間がいたとは…。」
逃げるウォンサングを追うジェミンだが、彼女の術で扉は閉ざされ…。
中庭では、シフと護衛兵士が戦っていた。
次々に男たちを倒す二人だが、シフを救い血を流し倒れる護衛兵士…。
彼は最後にヤン・ピョンテクの姿を思い浮かべる。
『清らかな水のような人…、あなたのお蔭で、私の心の中の憎しみは砕け散りました。
ありがとうございました。』
ウォルサングの作った結界を通り抜けることができないジェミン…。
そこにペギたちが現れる。
マリも、その結界を突破しようともがいていた。
ペギたちは力を集め、ウォルサングの結界を破る。
中へ飛び込んで行くジェミン…、マリの密室の扉も開いた。
中庭には、チョン・ビョングォンが兵士を率いてやって来る。
『ウンヒョル社と私が先に攻撃をする。合図が上がったら軍を送り込むのだ。
中殿媽媽がいらっしゃるから、不用意に撃ってはならん。』
ジェミンは、ウォルサングの部屋に…。
結界の入り口で力を合わせるペギたち…。
「力を抜いてはならん。結界が閉じれば、ウォンサングはもっと強力になり、
誰にも止めることができなくなる。何としても耐え抜くのだ!」
ウォルサングに追い詰められるジェミン…、そこにマリが…。
ウォルサングに襲い掛かるマリ…。
マリを助けようとしたジェミンは、ウォンサングに首を噛まれるが、
必死で彼女の腹に矢を突き刺す…。
鏡の中に逃げ込むウォンサング…、そこに矢を射るジェミン…。
鏡の中からは、ウォンサングの悲鳴が…、こうして結界も解かれて。
「ウォンサングがいなくなった…。」とペギ。
中庭で戦っていた吸血鬼の男たちも突然消えてしまう。
「信号を上げろ!」とチョン・ビョングォン。
ジェミンのそばに駆け寄るマリ…。
「マリ…、無事だったんだな?私は大丈夫だ…。」
そこにペギが。
「マリ、すぐにここを出なけりゃならん。人間たちがやって来るんだ。」
「ナウリ!」と叫びながら、ペギに連れられ部屋を出て行くマリ…。
「よかった。お前が無事で…。」と呟くジェミン…。
力を振り絞り、中殿を外に連れ出すジェミン…。
そこにチョン・ビョングォンたちがやって来る。
「兵曹判書チョン・ビョングォン、宮殿までお供いたします。」
兵士に伴われ歩き出す中殿…。
チョン・ビョングォンは、そこに倒れるジェミンを見つけ彼を抱き上げる。
屋敷で苦しむジェミン…、その様子を屋根の上から見つめるマリ…。
マリは、吸血鬼談を書いた男のところへ。
「吸血鬼談という本、叔父さんが書いたんでしょ?
噛まれた人を蘇生させるには、どうすればいいんですか?」
「ジュンギアジェがその記録を持っているとか…。」
マリは、老人ジュンギのところへ…。
「ジュンギアジェ、教えてください、お願いです。」
「マリ、ダメなんだ。あるとしても、お前にできることは何もない。」
深夜、老人の家に忍び込みその秘密の書を読むマリ…。
ジェミンの屋敷…、父チョン・ビョングォンを気遣うヤン・ピョンテク。
「よくお休みになっていないようで…、お身体を壊してしまいます。」
「戦場で死んだ兵を見るといつも、誰かの大切な息子でもあることを考えた。
その子の両親の心はどれほど辛いものかと…。
弱い息子を戦場に送れないことで、私はいつもそれを恥じ怒ってばかりいた。
だが、心の片隅では安堵を感じていたのだ。
そんな自分の心の弱さを見られることを恐れて、
自分の子にあれほど辛く当たっていたのだろう。」
マリを捜すペギたち…、しかしマリは見つからない。
川の岩の上で笛を吹くマリ、そこにシフが…。
「いらっしゃると思っていました。」とマリ。
「どうしてそのように汗をかいているのだ?」
「吸血鬼が血を飲むのを止めると、息を引き取る寸前に人間に近づくそうです。
私が死の瞬間に流す血だけが、あの方を助けることができるのです。
私をそこに連れて行ってください。」
「どうしてもやらねばならぬのか?」
小さく頷くマリ…。
シフはマリを背負ってジェミンの部屋まで連れて行く…。
自分の手首を切り、ジェミンに血を飲ませるマリ…。
二人の靴を揃え、じっと耐えるシフ…。
翌朝、目を覚まし横に倒れるマリに驚くジェミン…。
「お前がなぜここに…?」
「ナウリに、髪飾りを付けた私を見せたかったんです。」
「キレイだ。本当にキレイだ。これからもずっとそれを見せてくれ。
どうしたのだ、なぜこのように身体が冷たいのだ?どこか怪我をしているのか?」
「ナウリ、私、嘘をついていました。ナウリを恨んだことなどありません。
ナウリに出会えて幸せでした。ナウリに会ってから毎日、
初めて日の光を見たときのように幸せでした。どうかご無事で…。」
「マリ、どうしてこんなことに…。」
「次に生まれるときには、必ずあなたのような存在で…。」
静かに息を引き取るマリ…。
思い出の川原、大きな木の下に箱を埋めるジェミン…。
「約束を守ることはできなかったが、私はずっとお前を待っている。」
そして時が流れて…。
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