記事詳細
【河崎真澄のチャイナウオッチ】
模倣疑惑の上海「大江戸温泉物語」でハァビバノンノン? 中国客には大人気「訪日旅行の気分」
売店で「くまモン」商品を扱うコーナーでは「熊本県から許諾を受けた」などとする商品委託販売証明書なども掲示し、日本側に真っ向から反発している。
どこまで証明書が正しいか不明だが、別の新たな疑問も生じている。上海のTNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲社長の調べで、上海江泉酒店管理有限公司の董事長(会長)として、日本側の「森田満昌代表取締役」と同一の可能性がある「MORITA MITSUMASA」の名が上海市の工商当局に登記されいることが分かった。
日本の大江戸温泉物語の広報担当は、「(一切関係ないとする)声明以外は回答できない」と確認を避けたが、呉氏は「主張の隔たりは埋まっていない。双方とも明確に説明すべきではないか」と話している。
中国では過去に、数え切れないほど日本製品やサービスの模倣問題が起きているが、中国の消費者は満足度さえ高ければ、模倣であるかどうかを気にするようすは感じられない。温浴施設をめぐる疑惑は、一段と深まっている。(上海)