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【河崎真澄のチャイナウオッチ】模倣疑惑の上海「大江戸温泉物語」でハァビバノンノン? 中国客には大人気「訪日旅行の気分」

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【河崎真澄のチャイナウオッチ】
模倣疑惑の上海「大江戸温泉物語」でハァビバノンノン? 中国客には大人気「訪日旅行の気分」

昨年12月に上海市郊外の宝山区にオープンした中国側資本による「大江戸温泉物語」のロビー=2月4日(河崎真澄撮影) 昨年12月に上海市郊外の宝山区にオープンした中国側資本による「大江戸温泉物語」のロビー=2月4日(河崎真澄撮影)

 「気持ちいい!」「これはヤバイ!」。露天の五右衛門風呂に飛び込んだ2人の若い中国人の男性が口々に日本語でこう叫んだ。

 昨年12月に上海市の郊外にオープンした「大江戸温泉物語」を週末に訪れてみた。日本の同名の運営会社から提携関係を完全に否定され、名称などの無断利用や模倣疑惑が浮上した温浴施設だ。男性2人は中国でも模倣疑惑の報道があったことは知っていたが、「昨秋に家族と箱根の温泉旅館に泊まりに行った。上海でも訪日旅行の気分が味わえるなら最高」と話した。

 上海市内の国際金融センター浦東地区から地下鉄を2回乗り換え、1時間ほどの郊外にある温浴施設。宝山製鉄所で知られる市内北部の宝山区に位置する。春節(旧正月)連休が終わって一段落したのか、この日はすんなり入れたが、「週末ならこれまでは2時間から2時間半は並んだ」(地元客)という人気ぶり。

 室内にジャグジーやサウナ、岩盤浴、屋外に広々とした露天風呂、五右衛門風呂がそろっている。シャワーで小用を足したり、湯船でほかの客にしぶきを飛ばしたりする子供は見かけたが、大人の入浴マナーは思ったほど悪くなかった。

 入浴料は大人1人が通常料金で168元(約2800円)と安くない。だが昨年訪日した中国人は前年比28%増の637万人に。可処分所得が増え、日本の温泉文化を体験した中国人が増えたことが温浴施設の人気の背景にありそうだ。

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