森友学園運営の保育園 退園した保護者の勤務先に苦情入れる

 「それどころか、すぐに『預かる預からない以前の問題』と書かれた園長(森友学園の理事長夫人)からの手紙が届きました。園長の考えは、基本的に女性は家を守り、育児や家事を担うというもので、女性が外で仕事することに反対の立場でした。私は手紙を見て大きなショックを受けました」(Aさん)

 園との交渉は一向にラチが明かず、区役所に相談しても転園を勧められるだけ。子供のためにどうすべきか--悩んでいると園長から再び手紙が届いた。そこには次のように記されていた。

 〈朝ごはんも夜ごはんも自分で作らないで、人の子に何を教えられるのでしょうか〉

 〈わがままやめなさい〉

 Aさんは憤りを隠さない。

 「脅迫まがいの内容に恐ろしくなり、夫の勧めもあって子供を退園させました。すると勤務先の小学校にまで、『A先生に苦情があります。電話に出てください』という匿名の電話が何度もあり、『生徒たちに迷惑がかかるからやめてください』と伝えても、『それは私も一緒です』と言われました。怖さと不安が募って心身のバランスを崩し、今は学校を休職しています。あの保育園は、女性が社会で働けないように妨害しているとしか思えません」

 本誌・女性セブンは森友学園に取材を申し込んだが、不在などを理由に取材はかなわなかった。

 ※女性セブン2017年3月16日号

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