3月になって就活の説明会か何かが解禁されたんだって?もう私には興味ないですけど。
ところで話は変わって、もうだいぶ昔の話ですが、高校(田舎の自称進学校)に入学してすぐの集会の時だった気がします。先生が怒り出したんです。
「この学年は偏差値が低い」
わけわかんないですよね。普通科の公立高校ですよ。学年の偏差値が低いってどんな怒り方だよ。何目線だったらそんなことで怒るんだよ。どこの誰に響くんだよ、その言葉は。
仮に本当に入学当初にその学年だけ偏差値低かったのなら、要するに学校に魅力がなかったから、選んでもらえてないってことですよね。反省しなきゃいけないのは誰なんだか。アホなのは誰なんだか。
スポンサーリンク
さすがにあれはドン引きでしたが、別の所でも同じようなことを言う人がいます。
「新入社員のレベルが低い」
と学生が悪いみたいな流れで言う。これは要するに組織に魅力がなかったってことであって、反省すべきは学生や新人じゃないですよね。ほかにも、たとえばこんな流れでいろいろと学生のせいにする人もいます。
「不景気だ」→「新卒の就職率が低い」→「就職できないのは努力不足」→「就職難は学生のせい」→「不景気は学生のせい」
これは「採用活動をしても採用に値する学生に出会わない」といった感じの、ちょっとマイルド(?)になった言葉でこの論理が展開されることが多いですね。あんなの方便で、上から目線で、立場の弱い物のせいにしたら楽になるからやってるだけですからね。
そこには論理なんてあったもんじゃない。そりゃ個々を見れば努力が足りなくて就職できないという人はいるかもしれないですけど、椅子取りゲームの椅子の絶対数が減ってるのに自己責任論なんてメチャクチャもいいところ。就職難という社会現象を見て「努力不足」「甘え」はアカンでしょ。思考停止ですそれ。
誰の甘えなのか考えないと。不景気は少なくとも絶対に学生のせいではないし。学生のせいにしてるお前らはなに甘えてんだよと。若者がアホだと感じるならばそれは教育制度のせいでしょ(ただしだいたいの場合において、老害が若者がアホだと感じてしまうのは若者がアホだからではない)、それを作った政治家を過去に選出してきたのは誰だよと。少なくともその教育を受けてきた学生のせいじゃない。その学生を「悪い」と認定だけするのは甘えではないのか?
私?私は何とか椅子に座れて転職でも運よく椅子に座れた「社会人(そもそもこの言葉が嫌い)」だけどいつまでも学生気分のオッサンですよ。お金があったら大学入りなおしたいなぁ。
シューカツは狂っている。嫌な思い出です。それは、選ぶ側が「上から目線」過ぎるという点で狂っていると思うんです。