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 トランプ米大統領は4日朝(日本時間同日夜)、自らのツイッターアカウントに「ひどい! オバマがトランプタワーを盗聴した」などと立て続けに投稿し、オバマ前大統領を批判した。トランプ政権を巡っては、セッションズ司法長官が大統領選中にロシア大使と面会したことを議会で説明しなかったとして民主党やメディアから追及を受けている。だが「盗聴」の根拠は示しておらず、論議を呼びそうだ。

 トランプ氏は4日午前、40分ほどで6回投稿した。まずセッションズ氏の問題で反論するように、「セッションズの最初のロシア大使との会合は、オバマ政権によって設けられた」と言及。「ロシア大使は22回、昨年だけでも4回、オバマのホワイトハウスを訪ねていた」とツイートした。

 一方、根拠を示さないままに、オバマ氏による「盗聴」被害に遭っているとし、「赤狩りだ!」と主張。「優秀な弁護士が、大統領選直前の昨年10月にオバマ大統領が私の電話を盗聴していたという事実を立証してくれると確信している」とし、最後には「ウォーターゲート事件」になぞらえた上で、「悪い(むかつく)やつだ!」と散々な言いようだった。(ワシントン=高野裕介)