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2004年5月31日「しんぶん赤旗」
子の虐待でシェルター弁護士と福祉関係者が協力虐待などから逃れてきた子どものシェルター(緊急一時避難所)「カリヨン子どもの家」が完成し、六月一日から入所を受け入れます。東京弁護士会の有志や福祉関係者による「カリヨン子どもセンター」(代表・坪井節子弁護士)が運営。二十四時間体制で子どもたちの世話をします。弁護士と福祉関係者の協力による子ども専用シェルターは全国初といいます。 二十九日に都内で開かれた記念のシンポジウムには、三百人をこえる人がつめかけました。 子どもたちも演じた構成劇では、家庭の虐待や暴力団から逃げてきた子どもが、電話相談を通じてシェルターに入り、就職や施設入所などの支援を受けるようすを紹介しました。 シンポジウムでは、「児童相談所の一時保護所は、十八歳をこえる子どもは対象にならない。定員超過で、『今日家に帰りたくない』と訴える子どもを待たせる現状です」(同センター副代表・元児童福祉司の飯島成昭氏)、「施設を出た後、行き場がなく風俗店で働いていた子どもの事件で、どんなにシェルターがあったらと思ったか」(東京パブリック法律事務所の西田美樹弁護士)と開設にかかわった人が思いを語りました。 シェルターの入所対象は、弁護士の助けが必要で、今晩帰るところがない子ども。住所は公開していません。 シェルター開設にあわせて東京弁護士会「子どもの人権救済センター」は、同会が支援する公設事務所「東京パブリック法律事務所」の協力で実施してきた相談電話(03・3503・0110)を夜間・土曜日にも広げます。(平日・午後1時30分〜8時、土曜日・午後1時〜4時) |
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