精神科医療の基礎知識

精神科医療を上手に利用するための基礎知識を中心にUPする予定です。


テーマ:

うつ病から双極性障害に病名変更されるとき

http://ameblo.jp/watame144/entry-12152029584.html

 

うつ病の治療途中で 

(軽)躁状態になり

病名がうつ病から双極性障害に変更になることがある

と書いた

 

多くの場合

抗うつ薬を服用している

双極性障害のうつ状態は抗うつ薬への反応が悪いため

ときに抗うつ薬を2種類以上服用していることもある

 

抗うつ薬を服用中に

(軽)躁状態になったとき

抗うつ薬のために引き起こされた

薬剤性の躁状態なのか

双極性障害のためなのか判断が難しいことがある

 

 

DSM5では

「 抗うつ治療の間に生じた完全な躁病エピソードが、それらの治療により生じる生理学的作用を超えて十分な症候群に達してそれが続く場合」は、

薬剤性の躁状態ではなく、双極性障害と診断する。

と規定されている

 

簡単にいえば

抗うつ薬を中止して速やかに改善しなければ双極性障害

ということ

ただ具体的に

どの程度の重症度

どの程度の期間続けば

双極性障害と診断して良いのか明確にはされていない

 

個人的な臨床的な感覚として

明確な躁状態が

抗うつ薬を止めて

数日ー1週間で改善すれば 薬剤性の躁状態

1ヶ月かかれば 双極性障害

だと思う

 

1週間ー1ヶ月は

その間の重症度によると思う

これだけでも曖昧ながら

軽躁状態の場合はさらに難しくなる

 

軽躁状態は判断しづらい上に

抗うつ薬によるActivation syndrome

と区別するのが困難になってくる

*Activation syndromeについては後日

 

 

間違いなく言えることは

抗うつ薬を服用中に 躁状態になった場合

・薬のせいではなく

 双極性障害という病気を持っていた可能性が高い

 

今後

・抗うつ薬の服用は慎重になったほうが良い

・気分安定薬の服用はしたほうが良いことが多い

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

基礎知識さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。