ぽんこつマニュアル車に乗ってる春雨です。またまたディーラーのご厚意に甘えてしまい、ヴィッツハイブリッドに試乗することができました。
ヴィッツハイブリッドを、ひと言で表すならば
THE ふ つ う
ヴィッツハイブリッドは、兎にも角にも普通であります。なんら違和感がありません。特徴となるべきところもありません。一般的です。これぞトヨタの小型大衆車です。
[ 出典 : トヨタ自動車 ]
おわり。
え?
それくらいに、ヴィッツハイブリッドは「よくできている」ということです。パワーステアリングの重さも、足回りのバタつきも、アクセルを踏んだ時の加速感も、何もかもが、ヴィッツハイブリッドは気持ち良く操作できます。
強いてあげるのならば、本当に、無理やりにでも欠点を出せというのならば、ハイブリッドシステムであるがゆえの、回生ブレーキの効き具合に、ちょっとだけ違和感がある程度でした。
なにより走行中の室内がとっても静かで、ヴィッツハイブリッドは、デートでいちゃいちゃするのに最適だよっ。
またまたご冗談を。
ヴィッツハイブリッドに試乗
ディーラーマンに
「カタログだけ頂ければ、それで本当に満足なんですぅっ」
と、伝えるにもかかわらず、
でぃ:「すぐに試乗できます。乗ったらイメージが変わると思います。今度のヴィッツは本当によくできています。」
と、謎の営業をかけられて、強引に試乗させていただくことになりました。やったね!
ディーラーマンよ。いくら私が、ボロボロのぽんこつマニュアル車に乗っているからといっても、そんな簡単に買い換えるほどの経済力はないですぜい。
木曜日の午後のトヨタディーラーは、時間がのんびりと流れていて、「買えませんオーラを前面に押し出している」私にも、やさしく試乗体験させてくれました。
さすがトヨタ。
ありがとうございます。
ヴィッツハイブリッドの室内へ
[ Title : 電気 2017年2月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : Nikon F2 ]
[ Lens : Nikon AI NIKKOR 35mm F2S ]
「あのー、はじめてのハイブリッドなんですけどぉ」
と、ハイブリッドどころか今どきの車に乗ったことがないオーラを全開に降り注ぎます。だってさ、今どきの車って、鍵をさすところがありませんからね。
最初から戸惑うのであります。
ボタンをポチッと押して、まるで洗濯機のスタートボタンを押すかのような操作でエンジンを始動することに、ほんの少しだけわくわくします。
全 自 動 洗 濯 機
さて。
ヴィッツハイブリッドのエンジンがかかりません。あれー。っ。
え?
でぃ:「ハイブリッドですから。充電がしっかりされている場合は、エンジンをスタートしてもエンジンはスタートしないんです。」
はい?
さすがトヨタのディーラーマンです。言っていることの意味が分からない僕にも、優しくレクチャーしてくれました。
エンジンを始動するっていう言葉は、もう時代遅れのようです。だって、ヴィッツハイブリッドは、エンジンかけてもエンジンかかりませんから。
ヴィッツハイブリッド発進する
ブレーキペダルをリリースすると同時に、「うぃーん」というか、「きーん」というか、独特の音を感じつつ、ヴィッツハイブリッドが前に進みだします。
というレビュー記事を目にすることが多いのですが、ヴィッツハイブリッドは、「うぃーん」とか、「きーん」とかの、モーター音をほとんど感じません。
あえて「うぃーん」などの擬音語?を使ってヴィッツハイブリッドの走り出しを表現するのならば、「すーっ」という感覚に限りなく近いでしょう。
とにかく!ものすごく静かに、走り出します。みぃのおんぼろコンパクトまにゅある車とは大違いです。
そして、ある程度以上の速度になってから、ヴィッツハイブリッドはエンジンがかかるそうです。
ヴィッツハイブリッドのエンジン音
もう一度言いましょう。
ある程度以上の速度になってから、エンジンがかかるそうです。
エンジンがかかるそうです。
みぃ:「今ってエンジンかかってますか?」
すー(ヴィッツハイブリッド)
でぃ:「はい、さっきほんの少しだけ振動が加わったと思うんですが、エンジンがかかりました。」
まじ?
ようするにですね。ヴィッツハイブリッドは、走行中にエンジンがかかっても、よっぽど気にして乗っていない限りは、エンジンがかかっているのかどうか、分かりません。
ディーラーマンに何度も聞き返してしまいました?
「今ってエンジンかかってます?」
「今はどうですか?」
でぃ:「メーターにエンジンがオンになるとランプがつきますから、それを確認してください。僕も、エンジンがかかっているのかどうかよく分かりません。」
えっ。
そんなレベルです。
これすごいよ。乗って御覧なされ。ヴィッツハイブリッドに。
ある程度以上のスピードで走行すると、タイヤから発生するロードノイズと、ヴィッツハイブリッドのボディが空気を切り裂く走行音によって、エンジン音がかき消されます。
そして、ブレーキを踏みながら、減速体制に はいるとエンジンは自動的にカットされるので、まじで、本当に、だまされたと思っても、「いったい いつ どのタイミングでエンジンがかかっているのか さっぱり分かりません」
ヴィッツハイブリッドの回生ブレーキ
[ 出典 : トヨタ自動車 ]
みぃの普段のぽんこつマニュアル車は、本当に普通の車です。あれね。エンジンが1機ついててタイヤが4本ついているやつ。
ディーラーマンの言葉によると
「初めてハイブリッド車に乗られる方。または、ハイブリッド車とガソリン車に乗り分けられる方は、ハイブリッド車の回生ブレーキのブレーキタッチに違和感を感じられる人が多いです。」
だそうです。
そうなんです。
回 生 ブ レ ー キ ?
言葉の説明は、知らん!
ち ょ っ
簡単に説明すると、回生ブレーキっていうのは、減速するときの無駄に消費しちゃうエネルギーを、モーターによって回収して充電することによって、エネルギーを再利用するブレーキシステムのことです。
んで。
ハイブリッド車は、普通の油圧ブレーキのシステムの他に、モーターを制御した回生ブレーキのシステムが上乗せされてブレーキがかかるので、ブレーキの操作感(ブレーキタッチ)に違和感があるんです。
なんだろ。
自転車のブレーキって、ぎゅーって握った分だけ止まるじゃないですか。
回生ブレーキのブレーキは、ぎゅーって握っている以上に、誰か知らない人が、一緒にぎゅーってブレーキレバーを握っているかのような感覚でブレーキがかかるように感じるのです。
だけど。
なれれば万事OKです。そういうものだと体が思い込むので、気にせず乗ることができるようになります。
と、ディーラーマンは誇らしげに語っておりました。
ヴィッツハイブリッドのパワーステアリングフィーリング
軽すぎず重すぎず。普通です。違和感ありません。ようするに、ものすごくよくできているということです。日頃、油圧式パワステのフィーリングになれきった体でも、まるでいつもと変わらないように操作することができます。
ヴィッツハイブリッドの足回り
[ Title : 貯まる 2017年2月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : Nikon F2 ]
[ Lens : Nikon AI NIKKOR 35mm F2S ]
ヴィッツハイブリッドの足は
今どきの?カチッとした?欧州車のような?しっかりとストロークするんだけど、それでいて芯があって、ふにゃふにゃしていない足です。
こればっかりはね、ディーラーの周りをちょっと試乗しただけでは、よく分かりません。だってさ、足回りのレビューができるのって、タイヤが鳴るようなスピードでカーブを曲がったりとか?高速道路でつなぎ目を乗り越えた時とか?
そういうときに、ヴィッツハイブリッドの本来の性能が分かるってものでしょう。ディーラーの周りをうろうろしているようじゃぁ、さっぱりです。
さて。
飼 っ ち ゃ い ますか
買っちゃいません。
飼うだよ。
えっと、ガソリン車とハイブリッド車の価格差が、凡(おおよ)そ、60万円あります。でぃの人いわく、「年間2万キロ以上走行されるのならば、ハイブリッド車の方が安くなります」だそうです。
どんな計算してるんでしょうか。
その言葉を鵜呑みにするとして、ギヤをカチカチかえて、スポーツ走行を楽しみたい!ってわけでもありませんので、ハイブリッド車の静寂の車室空間を60万円を上乗せして味わったほうが、気持ちいい買い物ができると思います。
まじ感動するよー。
ヴィッツって「どうせコンパクト大衆車でしょ。わしの乗ってるぽんこつマニュアル車の兄弟でしょ?」くらいの気持ちで試乗させてもらいましたが。
月とスッポン。
いや。
うさぎと亀。
いや。
豚に真珠。
あれ?
まぁそれくらい違います。
週末はトヨタのお店へ。