キング・オブ・クロカン!トヨタ「ランドクルーザー」の歴代モデルを振り返る

 
長い歴史を持つランドクルーザー。発売から約63年間変わらない人気を誇っています。 国内だけでなく、世界中から支持のあるランドクルーザーの歴史を歴代のモデルとともに見ていきましょう!

「ランドクルーザー」とは?

ランドクルーザー トヨタ

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「ランドクルーザー」は約63年もの長い間生産されているモデルの一つです。日本でも人気の高いSUVでありますが、使い勝手の良さや優れた耐久性を持つ車として、世界でも人気の車種となっています。世界中から信頼されている「ランドクルーザー」は「Land」と「Cruiser」を組み合わせた言葉から由来しています。今では、ランドクルーザーの名前も浸透し、巷では「ランクル」の愛称で呼ばれています。では、長い間世界中から人気を集めているランドクルーザーがどのように進化してきたのか、歴代モデルを順番に見ていきましょう。

初代ランクルBJ(1951~1955)

ランドクルーザー トヨタ

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陸上自衛隊への納入を狙って開発された初代ランクル。この頃は、まだランドクルーザーという名前ではなく、「トヨタジープBJ」というという名前でした。四輪駆動車のことを「ジープ」と呼んでいたためこの名称となりました。また後ろについている「BJ」とはB型エンジンとJ型シャーシを採用して開発されたことに由来しています。ですが「ジープ」という名がウィリアム社の商標権と抵触することが分かり、1954年に今の「ランドクルーザー」という名に改名されました。

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20系(1955~1960)

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「トヨタジープBJ」という名から「ランドクルーザー」へと改名したことをきっかけに、フルモデルチェンジを行い、誕生したモデルが20系です。また、これまでのB型エンジンに加えF型エンジンも追加されることになりました。この新たに追加されたF型エンジンは国内車種の主流となり、アメリカへの輸出のきっかけにもなりました。一足早くアメリカで販売されていた「クラウン」がありますが、評判があまり良くありませんでした。その代わりに、ランクルの優れた耐久性などの評判が良くなり、アメリカ・トヨタの経営を支えていきました。さらに、アメリカでの好評を受け、本格的な輸出仕様車としてロングボディーの4ドアモデル「FJ30系」も発表されたのもこの時代です。

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40系(1960~1984)

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20系の後継者として登場したのが40系です。エクステリアはストップランプとフロントグリルを少し変更しただけで、大幅なデザインの変更はありませんでした。しかし、シャーシなどを変更・改良し本格的なクロカン仕様の「ランドクルーザー」へと生まれ変わりました。この時代はオイルショックなどの影響もあり、ガソリンエンジンのみの販売でしたが、ディーゼルエンジンを搭載したモデルを国内で初めて採用するなど注目を集め、このことによって、それ以降のランクルエンジンの主流はディーゼルエンジンとなっていきます。

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50系(1967~1980)

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40系モデルの中でもロングボディーとされる「FJ45V」の後継者として登場。

デザインも独特な形に変更され、これまでの「ランドクルーザー」のイメージとは違う仕上がりとなりました。しかし、車内の静かさや乗り心地の良さを追求したモデルとなり、今あるSUVの先駆けとなったっと言っても過言ではありません。オフロード走行に耐えることのできる頑丈な作りだけではなく、車に乗る人の快適さを求めるものへと変化したと言えます。ロングボディーが特徴的な50系ですが、これは販売が好調なアメリカ市場を意識して作られており、日本の道路事情にはあまり合わず、またディーゼルエンジンも搭載しなかったこともあってか日本での販売は、あまり良い結果とはなりませんでした。

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60系(1980~1089)

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50系の後継者として登場したのが60系です。ロングサイズのボディーと乗り心地の良さなどをしっかり継承したモデルとなっています。デザインも丸め2灯式から始まり、四角目4灯式へとマイナーチェンジされたり、ハイルーフ・ロールーフ、オーバーフェンダーの有り無しモデルなど様々なラインナップが用意されていました。このように基本的なデザインは変わらず、細かいパーツや仕様の変更が数多くされたモデルです。60系のデザインは今でも多くのファンを持ち世界中で愛される形となっています。中古車市場でも、かなり人気でなかなか手に入れることは難しいとされています。

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70系(1984~2004)

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40系の後継モデルとして登場しました。これまでの「乗用車感覚で乗れるランクル」とは違い、走破性と耐久性を追求したモデルとなっています。歴代の中でも本格派のモデルと言われ「ヘビー系」という愛称もあるぐらいです。さらに、この70系は異例ともいわれる期間限定で復活したのも記憶に新しいですね。発売30周年を記念して、2014年8月から2015年6月までに生産された分の販売と限定して10年ぶりに復活しました。高い居住性や多くの貨物を積載できるデッキスペースを備えるなどし、ランドクルーザーファンにはたまらない復活となりました。
継続販売をして欲しいとの声が多くありましたが、2015年から適応される新保安基準を満たすことができないとして、約1年間の期間限定発売となってしまいました。

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80系 (1990~1997)

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60系の後継車としてデビューしました。ヘビー系の70系とは対照的に「静粛性と快適性を兼ね備えたモデル」として70系と同時期に販売されていました。乗り心地の良さを追求した80系ですが、オフロード走行にもしっかり対応したモデルとして今でも人気です。次世代の100系では、ややオフォロード走行に不向きな面があるため、80系をあえて持っているユーザーも多くいます。また、カスタムパーツが多くあるので、様々なスタイルにカスタムできることもあり、ファッション性の高い80系は今でもかなりの人気車種ですね。

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100系 (1998~2007)

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80系の後継モデルとして登場しました。より現代的なスタイルで、プレミアムSUVへと進化を遂げたモデルになります。
今までの悪路走行を想定した実用性の高い車種としての位置付けよりも、乗用車感覚を追求するモデルへと変わっていきます。静粛性と走行安定性を兼ね備えたランドクルーザーとなりました。また、内装も木目パネルや本革シートを採用するなど、高級装備となり日本国内はもちろん海外でも人気の車種となっています。100系の登場から1年後に「シグナス」が発表されます。
ランドクルーザーの上級グレードとして発売されました。メーカーのカタログも100系とシグナスを分けて取り扱うなど、特別な存在として扱われています。

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200系 (2007~現行モデル)

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100系の後継車として2007年に発表されました。歴代のランドクルーザーの走破性はそのまま継承し、エクステリア・インテリアともに豪華なものへ進化しています。価格も国内では400万円を超える価格設定となっており、まさに『最高級プレミアムSUV』の名がふさわしいものとなっています。また、レーダークルーズやスマートキー、さらには「トヨタセーフティセンスP」を搭載し、安全性能も最新のものとなっていますね。クロスカントリーの要素を残しつつも乗用車感覚を意識した作りとなっています。現行の200系は世界中で高い評価となっており、ランドクルーザーファンを魅了しています。

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【まとめ】「ランドクルーザー」は進化して300系へ

今回は、トヨタが誇るSUV「ランドクルーザー」の歴代モデルを振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。どのモデルもその時代にあった渋いフォルムを持ち合わせており、伝統を受け継ぎながらも最新のデザインを取り入れているのも魅力の一つです。また、早ければ2018年以内にフルモデルチェンジされた新型「ランドクルーザー」も登場するとの噂もあります。新型モデルではディーゼルEngineを搭載しながらも走破性と耐久性を追求した一台になるとされていますが、果たしてどんな表情が見られるのか楽しみなところです。

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