どうも、プロニート未満の赤井です。
ついに見てきましたWe are X。
まぁ、ついにというか公開初日の朝一番、9:15分からのを見たので多分国内最速タイでしょう。
ニートだからニートらしく公開初日の1本目の多分日本最速タイでWe are X見てくる pic.twitter.com/VCCJJ7Dds2
— 赤井れん@北国最強のプロニート未満 (@ren_tsurakunai) 2017年3月3日
いや~もう色々言いたいことはあるけど、とにかく最高でした!
We are Xのあらすじ(多少のネタバレあり)
みなさんも名前くらいは知っているでしょう、XJAPANという日本の伝説的なバンドのドキュメンタリー映画です。
なんか世界中のいろんな映画祭で賞を取りまくりやっと日本でも公開されました。
日本のバンドだってのに日本での公開の後回し感がすごい。
あらすじはこんな感じ
世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。結成後30年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶するX JAPANの<熱狂>と<狂乱>の歴史。そこには精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。栄光と挫折、生と死、解散と復活。日本の音楽シーンの頂点に君臨する彼らの挑戦の軌跡-。マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、クライマックスには息をのむ圧巻のステージが待ち受ける。『WE ARE X』はこれまでにない近さで、心に深い傷を負いながらも走り続ける彼らの光と闇に迫る。
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日本が世界に誇る唯一無二の“怪物”ロックバンド。なぜ今、X JAPANの音楽と物語は世界を熱狂させるのか。HIDEとTAIJIの夢。逆境に立ち向かい乗り越えてゆく使命感と覚悟。 今、世界中が共感する物語が、ここにある。
要はXJAPANというバンドの歴史をついに映画化!みたいな感じですね。
We are Xの感想(多少のネタバレあり)
XJAPANのファンからしたらXJAPANの生い立ちや歴史なんて今更映画化されなくても結構知ってるかと思います。
ぼくもファン歴はまだ7年と浅いですし、絶頂期と言われる90年代のXJAPANをリアルタイムで見ていたわけではありませんがそこら辺は知識として結構知ってます。
そして、ぼくくらいの歳(20代前半)でXJAPANが好きという人はなかなかおらずぼっちで映画館に行き、周りは40~50代の往年のファンであろう人たちに囲まれるという非常にアウェーな状況。
でも、そんなのを忘れさせてくれるくらい良かった。
ホント最高に良かった。
みんなが知ってるXの歴史、それでもみんな号泣し鼻をすする
とりあえずぼくがこの映画を観てびっくりしたのはみんな泣きます。
先にもあったようにこの映画が描くXJAPANの闇の部分のひとつであるメンバーの洗脳、XJAPAN解散のシーンになると左隣の40代のおばさんが
グスン、グスッ、ズズズ
と鼻をすすり、その直後のメンバーの死のシーンでは右隣の50代のおばさんが
ウッ、グスッ、ウゥゥ
と泣いています。
というかよくよく耳を澄ませるとこの2人だけじゃなく周りみんな泣いてます
XJAPANの解散からのメンバーの死のくだりなんてXJAPAN結成〇周年みたいな感じのイベントの度に目にしてることでしょう。
ぼくと同じ公開初日の朝一番に見に来た人、それでいて古参ファンともなれば何十回何百回じゃきかないはず。
話の流れはみんな熟知しています。間違いなく
それでも涙なしには見られない。そんな映画他にあります?
色々感じたことはあるけど、とりあえずX解散のシーンとhideが死んだシーンで周りが一斉に鼻すすり出した時はすごいビビったし、その時代をリアルタイムで見てきた人からしたら自分よりも感じるものがあるんだろうなと少しうらやましかったり#We are X
— 赤井れん@北国最強のプロニート未満 (@ren_tsurakunai) 2017年3月3日
ドキュメンタリー映画だけど時折入ってくる美しい描写、暗喩
ぼくもいままでいろいろなドキュメンタリー映画を観てきましたがそのほとんどは過去映像や有識者へのインタビュー、本人以外の俳優を使ったイメージ映像でひとつの作品を~というのが基本でした。
しかしこの映画では所々でメンバーの心情を描写する暗喩が使われていて、その映像がまた美しい。
正直ぼくはドキュメンタリー映画で「映像が美しい」と感じたことはありませんでした。
「ただの事実の羅列」「登場人物のたどってきた歴史を楽しむもの」といったぼくの中のドキュメンタリー映画観が見事にぶち壊されましたよ
音楽の使い方もサイコーでエンドクレジットが終わるまで誰一人席を立たない。というか立てない
XJAPANという世界を股にかけるバンドのドキュメンタリー映画ということもあり、音楽の使い方も素晴らしい。
ファンなら誰もが大好きな往年の名曲たちを所々にちりばめつつ、でも映像の邪魔はしない。
やっぱりいい映画って使われる音楽やその曲の使い方も素晴らしいじゃないですか(トップガンとかアイアンマンとか)
そんな感じです。耳で聞いても楽しめる映画。
普段はエンドクレジットが始まったら帰るという人も、この映画は本当に最後の最後まで見入る(聞き入る)ことでしょう。
いや、これフィクションじゃね?話出来すぎだろ...
先にもあったようにXJAPANというバンドの光と闇に迫るというテーマの映画ですが、メンバー脱退、メンバーの洗脳、解散、メンバーの死。
でも、そこから立ち上がり十数年越しに海外進出の果たすと思った矢先にメンバーが倒れそれでも後に海外進出という目標をひとつの形で達成して、50歳を過ぎてなお進み続ける...
というやはり闇の部分が多いな~という感じです。
それでも最後に一筋の光を見せてくる、喜怒哀楽の「哀」で終わらないというなんともフィクション感がすごいです。
いや、もちろんノンフィクションなんですよ!!
今なおXJAPANが好きな人はもちろん、「昔好きだったけど最近全然聞いてないや~」という人も今すぐ見に行くべき
XJAPANファンはとりあえず見ましょう。
「もう、XJAPANの過去なんて今更...」みたいな感じで見に行かないのは間違いなく後悔しますよ。
XJAPANの出現~解散の歴史をタイムリーで見てた古参のファンはもちろん、ぼくみたいにXJAPANにまつわるいろいろな出来事のほとんどを記録でしか知らない新参ファンも間違いなく楽しめます。
確かに話の大枠はファンなら知ってるであろう話ですが、それでも見る価値はあります。
というか見る価値しかない!今すぐ見ろ!!
あと、「昔は好きだったけどもう今はさほどファンじゃない、曲もあんまり聞いてない」みたいな人もぜひ見てみてください。
少しでもXJAPANが好きだった時期がある人ならこの映画を観ればきっとXJAPANを好きになった瞬間やXJAPANの曲やスタイルに心を揺さぶられてた頃を思い出すでしょう
そして帰り道にはXJAPANを聞きながらちょっと遠回りして帰りたくなる。そんな映画でした。