℃-ute の前に矢島なく、しかして℃-ute の後に矢島あり 【レポ】 ℃-ute 矢島舞美&萩原舞バースデーイベント2017 in ディファ有明

はじめに

いろいろと書きあぐねておりました。
レポであるからには、これでも(あんだけ主観的な描写に終始していながら)客観に資する情報を盛り込もうと、それなりに構成して文章を作っていたわけですが(それが成功しているかどうかは別として)今回に限っては、それがとっても難しくて。
こんな調子では、これから予定されている「道重さゆみさん再生の宴」であったり、「Buono! 最後の横アリ」であったり、「℃-ute のラストステージ」であったり、それらを継いでいくであろう「つばき 初めてのソロライブ」といったものをレポできないのではないかと自分を叱咤してみても、やっぱり、とっても難しくて。

いろいろと書きあぐねておりました。
ので、今回は開き直って、客観にも資するレポというよりは、思いっきり主観全開で。
ええ、2017年2月7日、ディファ有明で平日のド夕方から開催された、℃-ute 矢島舞美さんのバースデーイベントのことです。

オープニングアクトの悲しい愛らしさ

イベントの開演前のオープニングアクト。レポを書きあぐねるほど懊悩したのは、ほぼほぼ、このオープニングアクトが原因。
矢島舞美さんご本人が登場のオープニングアクトです。これがまた、どう形容して良いものか。ほんとに、ほんとに可愛くて

イベント本編では美しいドレスを纏って年齢相応の大人びた美しさを強めに押し出していた舞美ちゃんでしたが、このオープニングアクトではニワトリの着ぐるみで登場します。足元も、ニワトリの着ぐるみに合わせてか、白のくるぶしソックスで、しかも靴下裸足。これが、大人なドレスを纏った美しい矢島さんと同じ人物であるはずなのに、私の網膜に映るステージ上の人物は同じく美しいルックスをしているのに、あんまりにも可愛らしくて、あまりにも嬉しそうで。
同じくニワトリの着ぐるみに靴下裸足で登場してくる萩原舞さんと一緒になって、MC役の上々軍団鈴木さんやスタッフさんたちとも一緒になって、着ぐるみでニッコニコなまま星野源さんの『』を演る舞美ちゃん。着ぐるみ姿が可愛い以上に、舞ちゃんやスタッフさんと一緒にステージに立っているのが嬉しくてしょうがない様子の舞美ちゃんです。ニッコニコであるその表情が愛らしい以上に、着ぐるみを着込んで、オープニングアクトとか言いながら、イベント本編の前に軽くおフザケに興じていて。

プロとして、観客から料金を徴収して成立するステージに立つビジネスとして、登壇してくる芸能人は、どんな場合であっても「お仕事」としての緊張から完全に無縁であることはないでしょうし、それはハロプロでも同様です。
2016年の春ツアーだったか、『アイアンハート』の間奏で、「ポンピン、ポンピン」の部分で、ボールを投げ渡しているようなメンバーのおフザケ形態模写が歌詞にハマりすぎて、それが可笑しくて笑ってしまって、直後の歌割り部分が歌えなかった舞美ちゃん。客席ももちろん、むしろ楽しそうにして笑っちゃってる舞美ちゃんをこそ楽しんでいるわけで、誰も不愉快な思いはしていないどころかステージは大成功なのに、バックステージで簡略版の反省会をする℃-ute メンバーです(DマガVol.66 参照)。

そうであるにも拘らず、ですね。
なんだか、このオープニングアクトの着ぐるみ舞美ちゃん、℃-ute というグループのメンバーとして、メンバーの舞ちゃんからもスタッフさんからも愛されているというか守られているというか、℃-ute のファンが集まってきてくれているイベントだと ”安心できる境遇” であることを疑いなく信頼しきってのことなのか、ニッコニコと楽しげに、嬉しげに、星野源さんの『』を演る舞美ちゃんが、あまりにも愛らしくて、イベント本編が始まる前だってのに、その愛らしさに言葉を失った投稿者です。

きっと、この愛らしさは(以下、お叱り覚悟で)、もしかしたら、いずれ失われていくのかもしれないから。

受け渡していく矢島舞美 リーダーと最速と腹筋と

舞美ちゃんが2016年から2017年をまたぐ前回のカウントダウンライブで、ハロプロリーダーをアンジュルムの和田彩花さんに禅譲したことは、すでに旧聞に属することです。
だけでなく、ハロプロの DVD Magazine Vol.5253 を通じて、ハロプロ最速の女の称号も、アンジュルムの佐々木莉佳子さんに譲り、あくまで私見ですが、その腹筋女王の座も(将来の成長期待値込みで)つばきファクトリーの秋山眞緒さんが、その後継に名乗りを挙げたやに観測しております。

舞美ちゃんを語るにあたって不可欠の属性が、ファンが舞美ちゃんを思い浮かべる際に「矢島舞美」と一体となって同時に想起されていた属性のいくつかが、それぞれに感動的な顛末を経て、後輩たちに譲り渡されていきます。

それでも、team ℃-ute と称して(この呼び名の最初は、℃-ute メンバーに加え、ずっと℃-ute を支えてくれていたスタッフさんを含めて、いわば「拡大℃-ute」という意味合いが強かったように思います)共に歩んできた舞ちゃんとスタッフさんと、一緒になって楽しんでいる時の、この天真爛漫に楽しんでいる笑顔ニッコニコすぎるのに美しさがひとつも崩れていない天使の笑顔は、やっぱり舞美ちゃんだけの誰にも渡せない唯一の属性として健在で有り続けるのでしょうか。

℃-ute 矢島舞美 バースデーイベント2017 in ディファ有明

そんなわけで、ご報告までにずいぶん時間がかかってしまいましたが、2017年2月7日、ディファ有明にて、℃-ute 矢島舞美さんの25歳の誕生日を祝うイベントが開催されました。
しかも、平日の超夕方から開催ってことで、多くのファンのみなさんも、いろいろとやり繰りに苦労されたに違いないところ、万障繰り合わせて開演時間前にディファ有明に向かってみると、やっぱり大賑わいの大盛況で、(お誕生日DVDは、前日の中島早貴さんのイベントで購入済だったこともあり)グッズの購入は早々にあきらめたわけですが、それでもドリンク引き換えにえらいこと手間取って会場になかなか入れないくらい。

ようやく席について周囲を見回す余裕ができたかなってあたりで、開演時間前に上述のオープニングアクトが始まったという次第です。

矢島の前に矢島なく矢島の後に矢島なし

舞美ちゃんといえば、その美しさ以上に、天然である点でもハロプロの枠を超えて「前代未聞」と形容するに相応しいところ。さすがに、これら「天然」であったり「クラッシャー」である点を、舞美ちゃんから継承したとされる後輩は未だ現れずかと(諸説あります)。

短い時間に繰り出される天然の技の冴え

ラストとなった誕生日イベントで年齢詐称が発覚だと、話題になってた萩原舞ちゃん23歳説ですが、これはもちろん、矢島舞美さんの書き間違いでありました。
自身がメインとなるイベントで、「てへへ」といった釈明と共に矢島舞美さん本人から「私がまちがっちゃいました」と。
25歳にして、この「てへへ」の破壊的可愛らしさ、それだけでも一つの奇跡だとバチカンに申請すべきレベルかと。

やさしい矢島ファン

ほんとにいつものことながら「ネジが抜けてるよね」とは、4歳年下の萩原舞さんの述懐。それに続けて、「それでも、ヤジのファンは、このネジが抜けてることに関して怒ってるの、みたことないよね」と。「舞美ちゃんのファンはやさしいね」と。

煽ったまんま終わる曲

だけではなく、『青春ソング』のサビを客席に歌わせて終わってしまう(「うぉうおおーうぉうおおーおおおおー」との客席のコールにマイクを向けたまんま曲が終わってしまう)と、そのことについて、しらけたトーンで追加情報込みで指摘してくれる舞ちゃん。「それ、リハーサルでもやったよね」と。

アナウンスなしに終わるライブ

ライブは、「次の曲は~」みたいに自分で次に歌う曲を紹介しながらの進行なんですが、「次はいよいよ最後の曲です」とのご案内がないままに「終わっちゃいました」と「てへぺろ」する舞美ちゃんに、それを「やれやれ」とばかりに横から見ている萩原さん。
そんな萩原さんへのお誕生日おめでとうメールは、お風呂に入っていたので定刻にメールし忘れていたという舞美ちゃんです。

このわずかな時間で、どれだけ繰り出すんだという「天然」の技。
まさに、矢島の前に矢島なく矢島の後に矢島なし。

飼い犬に謎の信頼 甘えんぼ舞美

コーナーMCのゲストは、矢島家と萩原家の愛犬、トワレ、チップが登場。
舞美ちゃんが抱いているトワレが落ち着かず、「これ、置いていいかなあ」とか、飼い主に抱かれていてすら落ち着かぬ愛犬をステージ上にそのまま放し飼いしようとする舞美ちゃん。もちろんトワレを置いたなら、制御不能で駆け出して客席に降りちゃったりするんじゃないかと、客席も含めた会場全体が懸念するところ、舞ちゃんにすら「やめといたほうが良いよ」と、やんわり釘を刺される舞美ちゃん。
でも、この(落ち着かないトワレを抱きあぐねて)「置いていいかなあ」「やめといたほうが良いよ」の顛末が数回繰り返されたことも併せてご報告。
なんど掣肘されても、やっぱりニッコニコで、まさに、矢島の前に矢島なく矢島の後に矢島なし。

催眠術がかかってないのにハイテンション舞美

ライブ途中には、十文字幻斎さんをゲストに迎えて、舞美ちゃん本人がやりたがったという催眠術コーナー。
ステージの上のMCさんや舞ちゃんだけでなく、客席も巻き込みながら、催眠術で指が離れなくなった人を壇上に上げたりなどしつつ進行するコーナーですが、肝心の舞美ちゃんには催眠術が一向にかからず。
術師さん曰く、警戒心が強いと催眠術にはかかりにくいとのことで、矢島舞美さんの警戒心が高かったことは、これからのことも考えて、一部のファンにとって朗報といえるかとも思いつつ、そんなに警戒心が高いはずなのに、催眠術にかかってないのに何故か異様にテンションが高い舞美ちゃん。「えーー、かかりたーーい」とか、あのニッコニコな笑顔で。催眠術にかかったかのように指が離れないような真似をしつつ、「なんでーー、かからないのーー」と、あのニッコニコな笑顔で。

この愛らしさに、言葉を失います。

こうしたイベントに特別に呼ばれるゲストさんは、そのコーナーに関してのみ主役をさらっていくべき立ち位置で、上に上にと持ち上げられるのが常ですが、十文字幻斎さんには申し訳ないことに、十文字さんの一挙手一投足、催眠術にかかってしまったお客さんの振る舞いのいちいちに反応してニッコニコな笑顔ではしゃぐ舞美ちゃんが愛らしすぎて、誰も舞美ちゃんからは主役を奪えないという次第。

つばきの面倒を見る宣言

だって、サプライズのVTR出演は、つばきファクトリーだったんですが、つばきリーダーの山岸理子ちゃんが「これからも つばきの面倒を」とか言った端から、矢島舞美さん、それにかぶせて「見ます!見ます!」と。いっこも慌てる必要なんかない場面なのに、なぜか大慌てで、つばきの面倒を、かぶり気味に「見ます!」と前に出る矢島さん。

解散後にソロとなるとしても(諸説あります)いったいハロプロの後輩の面倒をどう見るつもりなのか謎が謎を呼ぶ舞美ちゃんの発言ですが、いかに現場の流れに身を任せて反射的に飛び出てしまったものだとしても、誠実という言葉に人の形を与えたら舞美ちゃんになるとまで言われた(諸説あります)矢島舞美のこと、きっと つばきの面倒も見続けてくれるでしょう。

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バースデーライブのセットリストとお見送りと

そんな具合に、舞美ちゃんの愛らしさに言葉を失いっぱなしのイベント、そのライブのセトリは、通常ならコーナーイベントをいくつか構成に加えて多くとも7曲くらいで終えるのが通例なところ、今回の舞美ちゃんのイベントは、ライブ中にMCや「催眠術コーナー」を挟むくらいで(上述)、ほぼ全編ライブで構成され、お送りされた楽曲はオープニングアクトも含めて全12曲。ちょっとしたコンサートです。

00.(星野源)
01.初めてのハッピーバースディ!(カントリー娘。に石川梨華)
02.3番ホーム 3両目(℃-ute)
03.(℃-ute)
04.夜風のMessage(℃-ute)
MC/ゲスト:トワレとチップ
05.笑顔(いきものがかり)
06.Lonely girl’s night(℃-ute)
07.夏DOKIリップスティック(℃-ute)
08.日曜日は大好きよ(℃-ute)
09.青春ソング(℃-ute)
催眠術コーナー
10.歩いてる(モーニング娘。)舞ちゃんと2人で 降臨あり
11.愛あらばIT’S ALL RIGHT(モーニング娘。)2人で

舞美ちゃんにとって「自分を成長させてくれた」と感じているソロ曲などが盛り込まれたセトリ。
いくつかのものについては、私たちとしても、これで最後になるかもしれないと覚悟しながら聴かせてもらったセトリになります。

いきものがかりさんの『笑顔』は、舞ちゃんからのご推薦とのこと。舞美ちゃんが落ち込んでいる時に、こうなって欲しいとの舞ちゃんの願いが込められた一曲でもあるとのこと。
舞美ちゃんも落ち込むことがあるんだ!というのが新鮮な驚きであると同時に、そんな落ち込んだ舞美ちゃんを見ている℃-ute メンバーの気持ちも垣間見えるエピソードでもあり、解散が決まっていることや、2016年は通年で℃-ute にとっていろいろあったことを思い起こせば、「舞美ちゃんが落ち込んでいる時」というのが、一層胸に迫る(想像上の)情景かとも思えます。

アンコール以降の楽曲には、℃-ute 曲を持ってこず、モーニングの『歩いてる』、『愛あらばIT’S ALL RIGHT』が。
℃-ute としては最後となるはずのバースデーイベントなのに、という違和感もあろうかと思いつつ、(伝えられるところによれば)m-Line へ移籍しての継続という選択肢もあったのに「ハロプロにあってこその ℃-ute だ」との想いから自分たちで「解散」を選んだという経緯に鑑みて、このモーニングの『歩いてる』、『愛あらばIT’S ALL RIGHT』を自身のバースデーイベントで選曲した矢島舞美さんの気持ちは奈辺にあるものか、迂闊な推測を許しません。

バースデーカードは上々軍団の鈴木啓太さんが渡してくれて、お見送りは、舞美ちゃんと舞ちゃんが、それぞれ愛犬を抱いて、トワレやチップも一緒に、きっと℃-ute としては最後の「おめでとう」を。

しかして、℃-ute の後に矢島あり

℃-ute の話をしなきゃいけないのに、ちょっとだけ Berryz工房の話をさせてください。それに繋げて、冒頭でオープニングアクトに関連して「お叱り覚悟」と書いたことについて少し。

Berryz工房が2015年の3月3日に活動停止してからも、何名かのメンバーは私たちの前に姿を現してくれています。今は留学している徳永千奈美さんも長らくWeb配信番組のMCを勤めてくれていたし、時には別グループのイベントの物販にしれっと現れていたり。須藤茉麻さんはずっと舞台に立ち続け、後輩を指導するだけじゃなく、すっかり舞台女優としての地歩を固めています。熊井友理奈さんも、タレントやモデルとしての活躍の傍ら、イベントやディナーショーを定期的に開催してくれて Berryzの楽曲を歌ってくれてポラを撮ってくれて握手してくれます。夏焼雅さんも、Web番組のMCとしてだけではなく、新グループを率いて、すでに何度かイベントを開催してくれ握手(=血糊擦り付け)もしてくれました。嗣永桃子さんはカントリー・ガールズの一員として活躍を続け、今でもリリイべなどに投稿者は通っております。清水佐紀さんも、つばきファクトリーのイベントに行ってイベント中に後ろを振り向けば、たいてい関係者席近辺にいるのが見えます。菅谷梨沙子さんも、ブログを再開してくれただけじゃなく、積極的に動画を配信してくれています。
活動停止しても、みんな、それぞれに、思い思いの方向で、私たちファンに、ちゃんと顔を見せてくれています。

でも、そう思って、それを嬉しいなと思って、茉麻の舞台から帰って、熊井ちゃんのディナーショーから帰って、Berryz工房の懐かしいDVDを取り出したりして、やっぱり思うんですね。「違う」と。(← だから、お叱り覚悟って言ったでしょ!)

なんとか誤解されないように記述することに四苦八苦しておりますが、だからダメだとか、やっぱり活動停止は残念だとか、7人のBerryz工房じゃなければ嫌だとか、そういうことを言いたいわけではありません。「推し変」したわけじゃなくて「推しが増えただけ」だという話にも似て、あの頃のBerryz工房も愛しているし、同じように、今のそれぞれのメンバーの活躍も楽しんで喜んで愛しています。
ただ、それは同じものではない、というだけです。

そう、あの頃の Berryz工房も大好きだし、今の Berryz工房メンバーのあれこれも、大好きです。
ただ、やっぱり活動停止を挟んで、あの頃の Berryz工房と、今の Berryz工房メンバーは、やはり(ものすごく寂しいことだし、もしかしたら本人たちの意思に逆らうことになるのかもしれないけれど)同じではない。

そして、同じものではないからには、今のメンバーから確実に「失われて」しまったものはあります(もちろん新たに獲得したものだってあるわけで、だから「同じ」ではないわけです)。やっぱり誤解されるかしら。

℃-ute は、2017年の6月12日のステージをもって解散すると発表されています。

上に延々と述べてきたステージの上の矢島舞美さんから感じられる印象や、その印象をこちらが解釈するための(「天然」だったり「クラッシャー」だったりという)軸は、矢島舞美さんが ハロー!プロジェクトの、℃-ute として活躍していたからこそ、私たちに共有されたものです。
やがて、その ℃-ute というグループを離れたならば、いかに天真爛漫に楽しんでいた舞美ちゃんであっても、プロとしての「お仕事感」が強めに出てくるようになるのでしょうか。いわば、可愛らしい安心感に包まれたアイドルから脱皮して、美しい緊張感をまとう芸能人として成長していくのでしょうか。

”℃-ute は舞美ちゃんが続けると言う限り続く” とした岡井千聖さんの言葉も記憶に新しいところであってみれば、繰り返し、自分たちで「解散」を選んだという経緯に鑑みて、現在の矢島舞美さんの気持ちどころか、この先の矢島舞美さんの歩んでいく道もまた、迂闊な推測を許しません。

それでも。
上記に、バースデーイベントの模様から印象的だったものを記述してきたわけですが、その印象をまとめて、私たちが、あまりにも希有で鮮烈な “矢島舞美という体験” をすることを可能にしてくれている、その「矢島舞美」という得難いアイドルは、そのアイドルをやってくれている矢島家の末っ子の舞美ちゃんという愛らしい女性は、おそらく「℃-ute」という土壌がなければ現在のように花開くことはなかった。しかし、一旦「℃-ute」という土壌の上で、たっぷりと栄養を吸収して花開いたからには、その ℃-ute が解散しても、そこで花開いた「矢島舞美」は、きっと輝き続けるだろうし、むしろ ℃-ute の解散を越えてなお輝き続ける「矢島舞美」によってこそ、解散以降に改めて「℃-ute という土壌」は記憶されるのではないかと。
当記事の『℃-ute の前に矢島なく、しかして℃-ute の後に矢島あり』というタイトルには、そんな意味を込めてみました。

きっと、℃-ute の後に変化していく舞美ちゃんの、その時々の変化に応じて、「℃-ute という土壌」の記憶も、その都度書き換えられながら。
そして、それでも、ニッコニコすぎるのに美しさがひとつも崩れていない天使の笑顔だけは、矢島舞美のトレードマークで有り続けるであろうことを、半ば切実に祈りつつ。

*****

投稿者は、プロフィールにあるとおり単なるDD野郎なんですが、そうであってなお、℃-ute 矢島舞美さんのことは女神だと信じています。

その女神の笑顔は、あまりにも美しすぎるからこそ、今や切なさまで感じさせる域に到達していると、ただそれだけのことですよね、きっと。

(文=kogonil)

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