柔道の国際大会、グランプリ・デュッセルドルフ大会(24~26日、ドイツ)で優勝した女子52キロ級の阿部詩(16)=兵庫・夙川学院高1年=らが3日、日本航空便で成田空港に帰国した。
「驚きもありますが、うれしい」。阿部は、あどけない笑顔を見せた。
シニアで初めてとなる海外での国際大会で、初戦の2回戦から準々決勝まで一本勝ちの快進撃。決勝では2014年世界選手権48キロ級銅メダルのアマンディーヌ・ブシャール(21)=フランス=から内股で技ありを奪って優勢勝ちした。
「一切緊張しなくて、自分でもびっくりするほど落ち着いて試合ができました」と阿部。「国内の試合では結構緊張するけど、初めてというくらい朝から緊張しなくて、『今日、ほんまに試合なんかな』と思ったほど。プレッシャーとかなくて、挑戦者としていけたのかなと思います」。
いつもは緊張すると一つの技ばかりを出してしまうが、「今回はいろんな技を出せて、結構決まりました。驚くくらい自分の柔道ができた。少し成長したのかな」と手応えを口にした。
グランドスラム・パリ大会の男子66キロ級を制した兄、一二三(19)=日体大=からは、LINE(無料通信アプリ)で祝福されたという。「私が(兄の優勝時に)『おめでとう、強かった』って送ったら、今回全く同じ文面が返ってきました」と笑う。兄の優勝を見た際には「同じ血が流れているのかなと思った」と話していたが、今回の優勝で「きっと同じ血が流れていると感じられるようになりました」と、あっけらかんと笑った。
今後は全国高校選手権(19~20日、日本武道館)をへて、世界選手権代表最終選考会の全日本選抜体重別選手権(4月1~2日、福岡)に臨む。今回の優勝で「以前は頭の片隅にあるだけ」だった世界選手権代表の座が大きく見えるようになった。「そういう立場になったからには、目指したいと思う」
女子代表の増地克之監督から「周りを引きつけるスター性を持っている。田村(谷)亮子のような選手になってほしい」と期待を受ける阿部。本人は「期待してもらえるのはうれしいですが、期待されすぎてもプレッシャーになる。かる~く受け流したい」と、屈託なく話した。
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