福岡・新宮町のディスカウントストアで
経済産業省は、スマートフォンで自分の購買履歴が確認できる「電子レシート」を活用した実証実験をディスカウントストア「メガセンタートライアル新宮店」(福岡県新宮町)で始めた。電子レシートによる購入商品履歴や年齢などの情報を店側に提供すれば、買い物ポイントが付加される仕組み。消費者がどこまで個人情報を提供するかを検証すると共に、個人情報提供に対してどんなサービスを提供するべきかも模索していく。
実証実験は12日までで、委託業者の東芝テック(東京)が開発した無料アプリを利用。買い物をすれば、電子レシートがスマホ画面に表示され、消費者が住所や購入商品、購入店などの個人情報を店側に多く提供すればするほど買い物ポイントが増える。
消費者が個人情報を管理して自らの判断で提供することで、業者側は正確な消費行動を把握し、アプリを通じて最適な広告や情報提供もできる。トライアルホールディングス(福岡市)の西川晋二副会長は「消費行動が分析できることで、自社店舗の売り場作りにも反映できるのでは」と期待している。【浅川大樹】