石北線の西留辺蘂―生田原間にあり、かつて列車の行き違いに利用された常紋信号場が4日のダイヤ改正に伴い廃止される。全国的にも珍しいスイッチバック方式で、蒸気機関車(SL)が最後の活躍を見せた1970年代には全国から鉄道ファンが押しかけた。100年の歴史を刻む鉄道設備がまた一つ、その歴史に幕を閉じる。
同信号場は1914年(大正3年)に開業。急勾配のため“坂道発進”できない列車のために設けられた施設で、列車がスイッチバックする珍しさからSLが運行されていた最盛期には全国の鉄道ファンから「聖地」として愛された。