【レビュー】

RYZEN 7 1800X徹底検証 - ついに登場した新世代CPUは「AMD反撃の狼煙」となるか

10 ベンチマークテスト「3DMark v2.2.3509」

 

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3DMark v2.2.3509(グラフ34~40)

FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/3dmark

ここからはGaming向けの性能比較で、まずは3DMarkの結果を。グラフ34がOverallであるが、負荷が軽いIceStoemではやや遅れをとるが、CloudGate以降はIntelと性能の差が縮まっており、Core i7-7700Kと同等レベルになっている。

ただ3DMarkの場合、Physics関係のスコアの重みがやや高い傾向にある。そこでGraphics Testの結果だけを抜き出したのがグラフ35で、やはりIceStormではちょっとオーバーヘッドが多いのかスコアが伸びないが、そこから先はほぼCore i7-7700Kと同等である。

では逆にPhysics(やTimeSpyのCPU Test)は? というのがグラフ36で、IceStormではCore i7-7700Kと同等だが、その先はCore i7-7700Kを上回るスコアになっており、これは悪くない。

実際にFireStrikeのGraphics Testの実データ(グラフ38)を見ると、微妙にフレームレートの差はあるものの、これはほぼ同等といって良いレベルにあり、違いはPhysics/Combined Test(グラフ39)の結果で生まれるという感じだ。

DirectX 12対応のTimeSpyの結果がグラフ40だが、Graphics Testは細かく見ればRYZEN 7 1800Xが一番低いがその差はわずかで、違いはやはりCPU Sectionの結果にあると言える。

ということで通してみてみると、負荷が軽いときはともかく、ある程度GPU負荷が高まると、性能はCore i7-7700Kと大きな差は見られなくなるという傾向がDirectX 11/DirectX 12の両方で言えるという結果になる。

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インデックス

目次
(1) RYZEN 7に続いてRYZEN 5やRYZEN 3も2017年に投入予定
(2) 新たに明らかになった内部構成
(3) 検証環境の紹介
(4) ベンチマークテスト「Sandra 2016 SP3」
(5) ベンチマークテスト「RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1」
(6) ベンチマークテスト「PCMark 8 v2.7.613」
(7) ベンチマークテスト「CineBench R15」(グラフ30~31)
(8) ベンチマークテスト「POV-RAY 3.7.0」
(9) ベンチマークテスト「TMPGEnc Video Mastering Works 6 V6.1.5.26」(グラフ33)
(10) ベンチマークテスト「3DMark v2.2.3509」
(11) ベンチマークテスト「BioShock Infinite」
(12) ベンチマークテスト「Deus Ex:Mankind Divided」
(13) ベンチマークテスト「F1 2016」
(14) ベンチマークテスト「Far Cry Primal」
(15) ベンチマークテスト「Grand Theft Auto V」
(16) ベンチマークテスト「Hitman 2016」
(17) ベンチマークテスト「Metro redux」
(18) ベンチマークテスト「Rise of the Tomb Raider」
(19) ベンチマークテスト「Thief」
(20) ベンチマークテスト「Tom Clancy's The Division」
(21) ベンチマークテスト「消費電力」
(22) RMMAによる内部解析 - Decode Bandwidth
(23) RMMAによる内部解析 - Decode Efficiency
(24) RMMAによる内部解析 - I-ROB
(25) RMMAによる内部解析 - I-TLB Size
(26) RMMAによる内部解析 - I-TLB Assosiativity
(27) RMMAによる内部解析 - D-TLB Size
(28) RMMAによる内部解析 - D-TLB Assosiativity
(29) RMMAによる内部解析 - Cache/RAM Bandwidth
(30) RMMAによる内部解析 - Cache/RAM Latency
(31) RMMAによる内部解析 - Minimal D-Cache Latency
(32) RMMAによる内部解析 - RAM Latency
(33) RMMAによる内部解析 - STREAM
(34) RMMAによる内部解析 - RAM Performance(
(35) まとめと考察

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