CineBench R15
MAXON Computer
https://www.maxon.net/en/products/cinebench/
AMDが散々取り上げたCineBenchであるが、あらためて実施してみるとこんな感じ(グラフ30)である。One CPUに関しては、Core i7-7700Kが最速なのは当然(なにしろ動作周波数が一番高い)だが、Broadwellコアで動作周波数もやや低めとなるCore i7-6950Xと比較してもちょっと低いのは気になるところ。
CineBenchのOne CPUだけでIPCを算出した場合、Core i7-6950X : Core i7-7700K : RYZEN 7 1800XのIPC比は1.09:1.00:0.93といったところになる計算だ。もっともこれは仮定条件が多すぎる計算なので、実際はもう少し差が縮まりそうだ。
一方で、All CPUではなかなか良い結果になっており、AMDがこの結果を前面に打ち出したい気持ちがよく分かる。余談ながら、なんでCore i7-6950XのIPCがKabylakeを超えるのかといえば、CineBenchが大量にメモリを利用するベンチマークだからである。当然メモリ帯域が重要になり、ここで4chのメモリバスを有していることが効果的に作用しているのだろう。逆に言えばメモリバスを半減させると、IPCは1.0をきると思われる。
ちなみにOpenGLでのレンダリング速度(グラフ31)でも、RYZEN 7 1800Xのスコアがかんばしくないのはどうしたものか。個人的にはむしろこちらが問題な気がする。