国政介入:弾劾賛成派・反対派が入り乱れ大混乱のソウル

 双方のデモが行われた午後2時から6時間、世宗路・太平路・鍾路・乙支路など光化門一帯の交通は全面規制された。週末のソウル中心部はこうした大規模デモで事実上、4カ月以上にわたりマヒ状態になっている。

 双方の参加者の中には、遭遇時に口論・衝突を起こす人もいた。群衆を刺激する発言も相次いだ。太極旗デモ側からは「弾劾に賛成した政治家たちを刺殺しよう」「政局次第で暴力を行使しなければならない時は、先に血を流そう」などの発言が飛び出した。ろうそくデモ側も「弾劾が棄却されたら憲法裁判所に攻め込もう」と訴え、中には「終末高高度防衛ミサイル(THAAD)用地を提供したロッテは滅びる」などと叫ぶ参加者もいた。

 警察車両の壁に囲まれた光化門広場は、孤立した島のように見えた。警察は光化門広場の北端(景福宮方面)を除く3方面を車両の壁で囲んだ。このため、車両の壁を挟んで太極旗デモ参加者がろうそくデモ参加者を取り囲んだような形になった。

 ろうそくデモ参加者の多くは車両の壁で封鎖された光化門広場に入ろうとして混乱に巻き込まれた。一部の参加者は「朴槿恵弾劾」と書かれたプラカードを持って通ろうとして太極旗デモ参加者たちと衝突した。

 双方は、車両の壁の内と外で「あいつらまだ正気に戻らないのか」「こっちに来い。ただじゃ置かないぞ」などと口論を繰り広げた。ペットボトル入り飲料を投げ付ける参加者もいた。太極旗デモに参加した高校生のチェ君(18)は「ろうそくデモ参加者をやっつけてやる」と車両の壁をよじ登り、警察に制止された。双方が競い合うようにスピーカーの音量を上げたため、デモ現場では隣の人と会話するのが難しいほどだった。ある市民は「至近距離で両陣営が拡声器を使って怒鳴り合っているので、誰が何を言っているのかまったく分からなかった」と語った。

権承俊(クォン・スンジュン)記者 , イ・ジュヌ記者 , イ・ドンフィ記者
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