金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件で大騒ぎの北朝鮮に続き、今度は南の韓国に激震が走った。韓国最大の財閥、サムスングループの経営トップでサムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)容疑者を、特別検察官(特検)が2月28日、起訴したのだ。グループは司令塔の「未来戦略室」を解体すると発表した。韓国メディアは「サムスングループ事実上解体」と報じた。
李被告は、朴槿恵(パク・クネ)大統領からグループの経営権継承について便宜を受ける見返りとして、朴氏の長年の友人である崔順実(チェ・スンシル)被告側に資金を支援した疑いが持たれている。
創業者一族で経営トップの李被告が起訴されたことを受け、サムスンは司令塔としてグループ経営を統括してきた未来戦略室を解体し、系列会社の自律的な経営体制に移行すると発表した。