この冬は全国的に「暖冬」 気象庁が発表

この冬は全国的に「暖冬」 気象庁が発表
去年12月から先月にかけてのこの冬の天候について、気象庁は、一時的に強い寒気が流れ込み、西日本の日本海側で記録的な大雪となった所があったものの、全国的には気温の高い日が多く「暖冬」だったと発表しました。
気象庁が1日発表した、去年12月から先月までのこの冬の天候のまとめによりますと、この冬の平均気温は、沖縄・奄美で平年を1.1度上回り、かなり高くなったほか、東日本と西日本でも0.8度、北日本でも0.5度、いずれも平年を上回り高くなりました。

このうち沖縄・奄美では、去年12月の平均気温が平年より1.8度も高くなり、昭和21年に統計を取り始めてから最も高くなったほか、先月は日本海の低気圧の影響で南よりの風が強まり気温が上がることが多く、東京の都心でも最高気温が20度を超えるなど、各地で4月上旬から、ところによって6月上旬並みの暖かさとなった日がありました。

こうしたことから気象庁は、この冬は全国的に「暖冬」だったと発表しました。また、この「暖冬」の影響で、全国的に降雪量は少なくなり、特に北日本と東日本では平年より「かなり少なく」なりました。

ただ、西日本の日本海側では、ことし1月下旬と先月中旬に強い寒気が流れ込み、鳥取県で33年ぶりに積雪が90センチを超えるなど記録的な大雪となりましたが、この冬の期間を通しての降雪量は「平年並み」となっています。気象庁は、「西日本を中心に一時的に強い寒気が南下したものの、期間を通して寒気の南下は弱く、冬型の気圧配置も長続きしなかったため、全国的に暖冬となったと考えられる」と話しています。