NHK会長「ガッテン!」いき過ぎ表現謝罪 「気の緩みがないよう」現場に指示へ
NHKの上田良一会長が2日、定例の会長会見を開いた。2月22日に総合テレビで放送された番組「ガッテン!」で、糖尿病の治療に睡眠薬を直接使えるかのような「行き過ぎた表現」で視聴者に誤解を与えた問題に言及した。
上田会長は「水曜日の番組、昨日の放送で説明しホームページでも掲載しております通り、今回の番組や説明が不十分な点、いき過ぎた表現があったと私もおわびしたい。申し訳ないと思っております」と謝罪した。
対応策について「放送については現場に任せておりますが、こうしたことが起こらないように現場にはしっかり対応するように伝えております」とし、「20年を超えるような長寿の番組で、視聴者の皆さまから愛され、視聴いただいているので、気の緩みがないように現場には私の方から伝えます」と引き締めていく意向を示した。
番組では、睡眠薬が糖尿病に効果があるかのように情報を扱ってしまい、日本睡眠学会と日本神経精神薬理学会から放送内容に意義を申し立てられた。今月1日の放送では冒頭3分間を用いて、おわびと、睡眠薬が直接糖尿病治療に処方されるわけではない旨の補足説明を行った。