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楽天とDeNAの決算に学ぶ、のれん代って何?

2017年3月2日(木)

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(写真:utah_51 / PIXTA(ピクスタ))

 はじめまして。シバタナオキと申します。現在は米シリコンバレーで、2011年に共同創業したモバイルアプリ向けのマーケティングツールを提供するSearchManを経営しています。

 日本ではかつて、楽天で最年少執行役員(当時)としてお世話になったこともありました。そんな私が担当するコラムは「決算が読めるようになるノート」です。

 企業の決算発表資料から、その企業の動きや社会の流れについて読み解きます。仕事柄、インターネット企業が中心になりますが、成長過程にある企業が多いことから動きも活発で、「決算が読めるようになる」にはうってつけだと思います。決算はよく分からない、数字は苦手と思っている方に、企業の事例を伴って分かりやすくお伝えできればと思っています。お付き合いください。

 初回のテーマは「のれん代」について。最近立て続けに質問があったので、少し詳しく書いてみたいと思います。

 2016年10月~12月期の決算においては、ネット企業のうち、楽天とディー・エヌ・エー(DeNA)の2社で、「のれんの減損」が発生しました。

 両社の決算資料を見てみましょう。

 楽天の資料には、動画サービスVikiの評価損として214億円を計上と記されています。Vikiの買収金額は2億ドル(約227億円)と推定されていますので、今回の減損は買収金額のほぼ全額を、一括で減損した形になると考えられます。

 Vikiの業績は厳しいのでしょうか。同社単独の決算資料を見ると、売り上げは増え始めています。事業モデルを見直し、プラスに働いているとのこと。それにもかかわらず、一括での全額減損となっているのは、コンサバティブに減損を行った可能性も考えられます。

 続いて、DeNAの決算資料を見てみましょう。キュレーションサイト「MERY」を運営するペロリやiemo、Find Travelの3社ののれん、合わせて39億円分の減損が発生しています。

(出所:ディー・エヌ・エー)

 DeNAは、キュレーションメディア全体で約50億円の買収と推定されているので、今回で買収金額の大半を減損した形になります。

 両社とも、M&A(合併・買収)で異常に大きな金額を支払った数年後に、それらの金額をほぼ全額減損しているという、非常に厳しい状況になりました。

 これらの文脈で出てくる「のれん代」というのは、一体何なのでしょうか。

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「決算が読めるようになるノート」のバックナンバー

  • 決算が読めるようになるノート

    2017年3月2日

    楽天とDeNAの決算に学ぶ、のれん代って何?

一覧

「楽天とDeNAの決算に学ぶ、のれん代って何?」の著者

シバタ ナオキ

シバタ ナオキ(シバタ・ナオキ)

SearchMan共同創業者

自らシリコンバレーにてスタートアップを経営する傍ら、「決算が読めるようになるノート」も執筆中。経営者だけではなく、ビジネスパーソン(特に技術者)にも最新の決算が読めるノウハウを伝授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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