原子力規制委員会は1日、サイバー攻撃への対策を強化することを決めた。3日付で事務局の原子力規制庁内に専門チームを設置、外部からの不正アクセスが起きた核検査機関「核物質管理センター」への初の立ち入り検査も月内に始める。原発や電力会社、規制機関へのサイバー攻撃は核セキュリティー上の重大な脅威とみられている。
核物質管理センターは核査察などを規制委から受託する指定機関。2015年に職員のパソコンが中国製ソフトを介して不正アクセスを受け、データが流出したが、内規に反して規制委への報告を怠っていたことが毎日新聞の報道で発覚した。【酒造唯】