2017年3月2日未明、橋本崇載八段が「三浦九段に謝罪した」「一兆%無実です。疑ってごめんなさい!」などとツイートしました。
橋本崇載八段は、三浦弘行九段が出場停止処分を受けた翌日の2016年10月13日午後、「ファンには酷な知らせと思うが、個人的にも1億%クロと思っている」などとツイート。直後にツイートは削除されましたが、その内容は拡散されメディアでも大きく報じられました。
今回の橋本八段の謝罪に関する一連のツイートには、「拡散希望」「将棋をよく知らない皆さんにも、1人でも多く知ってほしいと思い、拡散を希望する」という文言もありますし、三浦九段の名誉回復にもつながると思いますので、以下にツイートを掲載し拡散に協力したいと思います。記事の後半に経緯も記しておきます。
橋本崇載八段のツイート(2017年3月2日未明)
[拡散希望]先日、三浦九段と会ってきた。復帰戦の前にできればとは思ったが、なかなかお互いの都合が合わなかったため。私の関わっている一連の事を謝罪し、1時間ほど話した。
今は2人の間に溝はありません。
将棋界のことを心配し、真剣に考えてくれている方に余計な心配をかけて申し訳ない。— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2017年3月1日
[拡散希望]私自身、この件において一部の関係者、メディア、ネットユーザーに対して怒りで腹わたが煮えくり返っている。が、九段のそれとは当然ながら比べるまでもなく、その場では言うつもりもなかった。なので、三浦九段がそうした私の心情を気遣う言葉をかけてくれたのは驚いた。涙がでてくる。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2017年3月1日
[拡散希望]三浦さんは、今回どうしてこんなことが起こったのか、誰が不正の噂を撒いていたのかなど、とにかく少しでも情報が欲しいようだった(と見えた)今後この世界で生きて行く上で当然だろう。
運命を変えた10月10日〜10月12日に何があったのか、真実を明らかにしてほしいと思う。— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2017年3月1日
[拡散希望]三浦さんは、名誉回復をしたいのは自分はもちろんだが奥様と幼い子供の将来のため、スマホや不正疑惑といったイメージは絶対になくさなくてはいけない、とも言っていた。守るべき家族のため、直接話を聞いて自分も三浦さんの名誉回復にほんの少しでも何かできないものか、と考えた次第。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2017年3月1日
[拡散希望]今回の騒動は、三浦さんにとってあまりにも気の毒な事件だった。
将棋をよく知らない皆さんにも、1人でも多く知ってほしいと思い、拡散を希望する。一兆%無実!ふざけてるんじゃないよ、一兆%無実です。疑ってごめんなさい!— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2017年3月1日
とりあえず報告は以上。以前申し上げた通り今後は情報発信することはないけど、この報告はできてよかったと思ってます。
このアカウントは24時間以内に消しますので、魚拓取る人はどうぞ。
明日は誕生日。新しいスタートを切って前に進む。
それでは皆さん、お元気で。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2017年3月1日
経緯
2016年10月13日。橋本八段から「奴と対戦した人が不正行為をやられたと憤慨していると聞いた」「ファンには酷な知らせと思うが、個人的にも1億%クロと思っている」「奴が除名になるかどうかわ知らないけど、俺は二度と戦う気しない」「これでも潔白を信じるという人はどうぞご自由に」などというツイートがされ、直後に削除される。
10月20日。週刊新潮に三浦九段の記事が掲載された。その中で「橋本八段も連盟に処分を求めている(ベテラン棋士の証言)」などと書かれた。橋本八段本人は後日この報道を否定。また、この週刊新潮の記事自体、今となっては信憑性がない。
10月23日。NHK杯、三浦九段vs橋本八段の対局が放送された(収録は9月19日)。波乱はなかった。(管理人注:一時はこれが二人の最後の対局になるかと思いました)
10月24日。橋本八段が週プレのコラムで、将棋界に衝撃的なことがあったが「今は『ニュースを見てね』としかいえない」などと記す。
同日。週刊ポストに三浦九段の記事(松本博文氏や匿名の関係者の話が中心)が掲載された。橋本八段も直撃インタビューを受け「残念です」などと短く応えているが、具体的な話はなかった。
10月31日未明。橋本八段から、以下の「私が三浦弘行九段の不正を断定した。という事実はありません」などというツイートがされる。
夜分に失礼します、橋本崇載です。この度の不正疑惑問題について、たびたび自分の名前が報道されていることにつきまして、抗議をさせていただきたく存じます。
こちらは、公式な声明ととって頂いて構いません。ただし、このアカウント自体は、私の公式アカウントではございません。— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
私が三浦弘行九段の不正を断定した。という事実はありません。そもそも、私はこの件の取材を一切断っています。また、私が将棋連盟に対し、三浦弘行九段の処分を求めた、という事実もありません。そもそも、騒動後に私が将棋会館に行ったのは対局の日以外には一切ありません。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
これらの報道は全てでたらめです。事実関係の確認もなしに、人の名前を利用して記事にするというのは報道ではなく暴道と思います。芸能人ならよくある話、かと思いますが私は単なる一般人です。こんないいかげんなメディアに食わさせてもらっているわけではありません。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
会ったこともない人間が、都合のいいときだけノーギャラの取材を申し込み、断られればまるで腹いせのように人を利用して、あたかもあったことの様に記事を捏造して掲載する。心の底から憤りを感じます。こんな新聞や雑誌、買う必要ないですよ。今後はスポンサー以外の取材は一切お断りします。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
また、以前から再三にわたり危険を訴え続けてきた、将棋ソフトとの関わりがもたらした今回の騒動に関しては、怒りはとうに通り越して呆れ果てているというのが正直なところです。これまで一貫して、将棋ソフトとの一切の関わりを拒んできた私がこの問題に向き合う必要は全くないと思っております。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
また、執拗かつ悪質と判断した私への誹謗中傷に関しまして、サイバー警察の方に届け出をさせていただいた旨ご報告します。尚、当アカウントは今後とも残しますが私からの情報発信は当分の間控えさせていただきます。
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
今、そしてこれからは、ひたすらに自分のやるべき仕事に全力を掲げていくのみです。
長文失礼致しました。橋本 崇載
— 橋本 崇載 (@shogibar84) 2016年10月30日
また、このアカウントをスタッフと共有している旨のツイート(10月13日のツイートはスタッフがしたと示唆?)もされていたが、それは遅くとも2017年1月22日までに削除された。
同日。週プレのコラムでは電子機器禁止等の新規定に触れ、電子機器をロッカーに預けることにしても隠れて持ち込む可能性があるとして金属探知機とボディチェック導入等を提案。また、外出禁止に伴い将棋会館内に関係者専用カフェを設置する提案をしている。
11月7日。週プレのコラム。橋本八段があるファンサイトで「(オレが)対局時に昼食を食べずにその間に何かやってる」というつぶやきを目にしたらしく「この時期に誤解を生むつぶやきはお控えを(笑)」と書かれている。
12月5日。週プレのコラムは「ポスト羽生世代」について。久保九段、屋敷九段、行方八段らの棋風や性格を紹介し最後に「この世代の方々とは何度も対局したし個性が強いので棋譜だけで誰が指したかわかる。だから本人以外の『何かしらの力』が入ればわかる」などと書かれている。(三浦九段もこの世代である)
12月10日。著書「棋士の一分 将棋界が変わるには」(角川新書)発売。序盤で、三浦九段の疑惑(当時)に触れている。当時としても情報として特に新しいことはなかった。橋本八段は「連盟が処分を発表したからには、確たる証拠を掴んでいるに違いないと考えた」などという認識を示している。当時、私(管理人)はこの本に関する感想文を書いたのでよかったらどうぞ。長いですが(橋本崇載八段著「棋士の一分 将棋界が変わるには」の読書感想文)。
12月12日。週プレのコラムが最終回。連載8ヶ月、全31回でした。
その後は特に動きはなく、12月26日に第三者調査委員会が会見。詳しくは以下の資料をご覧下さい。
参考
第三者調査委員会の報告書(概要版)
第三者調査委員会からの結果報告書の開示|将棋ニュース|日本将棋連盟
私の方で本件の経緯をまとめた記事
コメント
アカウント消すって書いてあったのでつぶやき部分は文字起こしかスクショに差し替える準備もされておいた方がよろしいかなと思います
橋本八段はNHK杯将棋トーナメントの決勝戦まで進出しているのかもしれませんね。決勝戦では両対局者に対してインタビューがあります。その場で三浦九段に対しての謝罪の言葉があれば、三浦九段の名誉回復に少しはつながるのではないでしょうか。
>また叩かれてるぅーwww
>だから匿名批判は2chでやれっつんだよクズ💢
>こっちは職業の存続が懸かっとんじゃ。頭にも来るわ。
>粘着うぜぇぇぇぇえ
>仕事しろよゴミ野郎共www
>しかし文春の記事はたまげた。
>あまりの強烈さにここを荒らしまくっていた粘着のクソ共もぜんぶ消えて行ったw
>ありがとうセンテンススプリング、ってまた余計なこと言ってしまった。
煽ってるわけでもない普通の「証拠もないのにそんなこと言わないほうがいいのでは」というようなツイートにまでこのような反応をしてたことは決して忘れません