こんにちは、みやもです。
「電通」と聞いてみなさんはどんなイメージをするでしょうか?
大学生が憧れる一流大企業、日本の広告業界の長。
反面、仕事が多忙すぎてブラック企業のイメージが強い方もいるとおもいます。
とはいっても、目の前に電通の人がいると、ほとんどの人が「おぉー!電通の方なんですか!」となるんではないでしょうか。
電通の平均年収は1200万円、30歳を越えれば年収が1000万円を超えると言われています。
30歳の平均年収は420万円で、電通の人は同世代の倍稼ぐんですから、そうおもってしまっても仕方ないかもしれません。
電通というイメージは世間では依然としてブランドであり、ニュースでネガティブなモノが流れても現実では「勝ち組」扱いされています。
っで、ぼくは「50円人生相談」というアホな企画を最近思いつきまして、ブログで依頼者を募集したんですよ。
今まで19歳の専門学校生やフリーランス、経営者などの相談に乗ったんですが、それに電通の方からも依頼があったんです。
電通に入社したけれど、自分の人生に希望が持てない
依頼者の方をBさんとしましょう。
Bさんがはじめに言って来たことがとても印象的でした。
「ぼくはずっと負け続けの人生です。生きることに希望が持てない。30歳まで生きてられるか分かりません」
ザッとこのようなことを言ってきたんです。(ちなみに、Bさんがはじめ電通の方だとぼくは知らずに話を聞いていました。)
どうしてBさんがこんな風に思ってしまうのか?
それは彼が今までの人生において自分の希望が叶ってこなかったからなんです。
Bさんにとって大きな傷に「大学受験の失敗」がありました。
Bさんは関西出身なのですが、第一志望は大阪大学という偏差値65の有名大学だったんです。
しかし、受験ではその大阪大には残念ながら落ちてしまい、受かったのが同志社大学と立命館大学でした。
この時に彼は浪人するのではなく、立命館大学に仕方なく進学することを決めるんです。
ぼくは関西の龍谷大学に通っていましたが、立命館大学は東京6大学のように関西で関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学のこと)と呼ばれるくらい有名な大学です。
決して恥じるような成績の大学ではありません。
ですが、Bさんにとっては「納得がいってなかった」のです。
彼が行きたかったのはあくまで大阪大学でしたから。
Bさんは立命館大学に通い出しますが、そこでやりたいことが見つかります。
それが「会計士」になることでした。
Bさんは会計士になるために4年間かけて勉強に集中しました。
しかし、その会計士の試験も残念ながら、受かることはありませんでした。
そして、周囲の友人が会計士の職につく中で、Bさんは公務員となりました。
ですが、公務員の仕事も自分の性に合わず、大手のメーカーに転職。
そのメーカーも「違うな」となって、3社目に電通に入社したのです。
電通でも人間関係があまりうまくかず、毎月開かれる飲み会にも参加はしてるそうなんですが正直、楽しくないそうです。
ずっと世間体を気にしてしまう。しかし、大企業で勤めてるなんて「飾り」でしかない。
Bさんの人生は傍目から見れば、何不自由ない人生に見えます。
第一志望ではなくとも立命館大学というかなりの成績の大学に入り。
会計士になれなかったけれど、公務員になれたし、転職で電通という大企業にも入社できた。貯金もそこそこある。
ですが、それはあくまでも世間体の話でしかなくて、当のBさんにとって前述したように自分の思い通りにいってない人生なのです。
他人から見ればBさんは電通勤務の「人生の勝ち組」のように見えますが、彼は自分のことを「負け組」だとおもってしまっています。
Bさんのこの話を聞いてぼくは「どんな大企業に勤めていても、それは『飾り』でしかないな」とおもいました。
「電通勤務」で外見は装飾できても、肝心の「自分が納得いってない」のであれば自己肯定感を得られないどころか、自分を否定して生き続けてしまうんです。
世間体なんて糞食らえだ。
Bさん自身から「ずっと世間体を気にしてしまう」という言葉が出ていました。
彼が電通に入社したのは世間体を気にしての「見栄」が大きかったのだとおもいます。
Bさんと2時間くらい話したんですが、彼は社会の仕組みや風潮に強い問題意識を持っていて「大企業」や「公務員」といった閉鎖的で変化を起こしにくい風土には合わないことは明らかでした。
ですから、ぼくはBさんに電通からベンチャー企業に転職を勧めさせていただきました。
「もしベンチャーも合わなかったら、会社員にそもそも向いてない適性が強いので起業するのがいいんじゃないか」と付け加えて。
Bさんの話を聞いて、報われない体験をするというのは本当に辛いことだとぼくは感じました。
ぼくはBさんから直に話を聞いてるので感情移入もあるとおもうんですが、彼には世間体に縛られずに、自分の納得いく人生を歩んでほしい。そして、希望を失って死なないでほしい。と強くおもいます。
しかし、電通や大企業にはBさんのように世間体に縛られて、自分の本心とは違う生き方をしている人がかなりいるだろうとぼくは感じています。
人から見れば大企業勤務の「勝ち組」に見えるけれど、実は本人は全くそう思えない。
それがどれだけ寂しいことか。
ですから、そんな人たちにあえて言いたいです。
「まだ電通(大企業)で消耗してるの?」
肩書きという飾りを捨てて、自分の納得いくように歩むことの方がぼくは大事だとおもいます。
大企業を辞めることは、自分にとっても家族にとっても勿体ないことなのかもしれません。
ですが、それより大事のなのは自分の本心を誤魔化さないことです。
大人になると、どんどん本心を誤魔化すことがうまくなっちゃうから30歳前後の若い内に世間体という壁から脱却することをおすすめします。
世間体なんて糞食らえですよ。
暗闇の中をもがこう
Bさんは電通に入社しても、今までの人生で自分の成功体験を得られていないと感じています。
ぼく自身はBさんはとても誠実でピュアな心の持ち主だとおもいました。
だからこそ、諦めずに自分を探索していってほしいです。
電通がダメだったら次はベンチャー、それもダメだったら次は。。。。と、もがき続けることで何か報われることがあるんじゃないかとおもうんです。
エジソンだって電球を作るために1000回以上実験に失敗してるんですから。
そして、その「もがく」という行為自体がぼくは人生に納得するために大切なことだとおもっています。
ぼくは今までたくさんのことから逃げ続けてきました。
でも、それと一緒に新しい挑戦もしています。
今までの人生を振り返ってみると、大変だったし死にたくなることもあったけど、自分を誤魔化さなかったことに納得はいっていますから。
今回、Bさんはぼくにわざわざ相談に乗ってきてくれました。
そんな彼にはこれからも暗闇の中をもがき続けてほしいとぼくは心からおもいます。
そして、ぼく自身ももがき続けようとおもう。
こんな感じでぼくは50円で人生相談に乗りながら、自分自身もいろいろなことを学ばせてももらっています。
こんなぼくに人生相談受けたい方は、下記の記事から依頼をどうぞ。
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それでは今日はこの辺で。
わっしょい!