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最終更新:2017年3月1日(水) 17時53分

「三・一節」 大統領は職務停止、韓国首相 日韓合意履行訴え

 韓国では日本の植民地支配からの独立運動を記念する「三・一節」の式典が行われ、職務停止中の朴槿恵(パク・クネ)大統領に代わり首相が慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行を改めて訴えました。

 「韓国と日本は、慰安婦被害者合意の趣旨と精神を尊重して実践しなければなりません」(韓国 黄教安首相)

 今年の式典演説は、朴槿恵大統領が弾劾訴追されて職務停止中のため黄教安(ファン・ギョアン)首相が代行。慰安婦問題の解決を約束した2015年の日韓合意の履行を改めて訴えました。

 韓国では、大統領のスキャンダル発覚以降、「朴政権が結んだ合意は無効だ」という世論が高まっていて、昨年末には、市民団体が釜山(プサン)の日本総領事館前にも慰安婦像を設置。日本の大使が一時帰国するなど、日韓関係は冷え込んでいます。このため黄首相は合意の意義を訴えましたが、日本への言及はわずかで、演説の多くは北朝鮮問題に割かれました。(01日11:11)

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