名古屋駅前の高層ビル「JRゲートタワー」の地上約70メートルにある15階で3日、コーヒーチェーン「スターバックス」としては国内で最も高い店舗が開業する。1日、報道陣向けの内覧会が開かれた。4月17日に全面オープンする同ビルを含め、周囲では話題性のある新店舗の開業が相次ぎ、にぎわいを増している。
スタバは162席を備え、うち屋外のテラス席が62席。約452平方メートルあり、国内約1200店舗の中でも最大級の規模を誇る。ガラス張りの窓やテラス席からは、名古屋城や長野・岐阜両県境の御嶽山などが望める。
これまでは、隣接するJRセントラルタワーズ13階(高さ約60メートル)の店舗が最も高かった。スタバ執行役員の松村壱仁さんは「名古屋は高層ビルの建設が相次ぎ、魅力的な市場。スタバはまだ不足している」と話した。
また1日は、セントラルタワーズに入るジェイアール名古屋高島屋も開業以来となる大規模改装を終え全館で営業を始めた。婦人服売り場を中心に、約2年半かけて全体の6割を改装した。
ゲートタワーでも、4月17日に「高島屋ゲートタワーモール」が開業する。20~30代向けにカジュアルな商品を充実させる。タワーズの高島屋は上質な百貨店らしさを追求し、両館の差別化を図る考えだ。ジェイアール東海高島屋の牧野考一常務は「2館を親子で買い回りしてもらいたい」と話した。【林奈緒美】