愛する猫のためにシリアへ!
戦地にある「猫の保護施設」
昨年11月、内戦の続くシリアの激戦地アレッポにある「Il Gattaro D’Aleppo(猫の保護施設)」が空爆の被害を受けました。
当時100匹ほどいた猫のうちの数10匹のほか、施設の看板犬ホープがこの空爆で死亡。
また施設の一部はがれきに埋もれ、そこで暮らしていた猫たちもバラバラなってしまったというニュースが世界を駆け巡りました。
猫のサンクチュアリの守りびと
そのとき施設の運営者のひとり、モハマド・アラー・アルジャジールさんも国外への避難を余儀なくされたそうです。
しかし彼は愛する猫たちのためシリアに戻ってきました。
Come back to Syria .. #syrianBob #houseofcatsErnestoinSiria #wehaveadream #newfriendfromIstanbul #catcomefromturchiatosyria #fatherofcats pic.twitter.com/cRDpTwquAX
— Il Gattaro D’ Aleppo (@theAleppoCatman) 2017年1月23日
もう一度始めよう
年が明け、施設を再開することを決めたアルジャジールさんは、シリアとトルコの国境付近に新たな「猫の保護施設」を作ることをSNSで発表しました。
「多くの人々や動物があのクラスター爆弾で命を落としました。私たちはここを離れることもできますが、この子たちには逃げる場所なんてないんです」
Facebookのグループページ「Cats of Aleppo」には現在2万人以上のメンバーがおり、猫たちの食事や設備等の支援を行なっています。
そのほかTwitterでも、施設再開の様子や新入りの猫の写真などを紹介しているとのこと。
感動の再会も!
現在は、前任者にちなんで名付けられたアルジャジールさんの愛犬「ホープ」を看板犬に迎え、着々とオープンの準備が進んでいるようです。
いまこの新しいサンクチュアリには10匹ほどの猫しかいません。
アルジャジールさんいわく、最近こんな素敵な出来事があったそうです。
「空爆の前、ここで暮らしていたハニーという猫が帰ってきたんです。生きていてくれてよかった。また会えるなんて…とにかく言葉にできないほど嬉しかった。」
戦地にある「猫の保護施設」は、動物の命を救うだけでなく住民たちの希望でもあります。
これらの小さな存在が人々に与える癒しや優しさは、きっとかけがえのないもの。
「Il Gattaro D’Aleppo(猫の保護施設)」では引き続き支援者を募集しており、希望者はFacebookからメンバー承認リクエストを送ることができます。
もちろん日本から参加することもできるので、気になった方はぜひサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。