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様々な職業ランキングで常に10位以内に入っている「看護師」という職業。
・テレビで見て憧れた
・入院した時の看護師さんが優しかったから
・収入がいいから
・常に求人があって安定しているから、、、
色々な理由があると思います。
今では大学を卒業後看護学校に入学する、脱サラして看護学校に入る、主婦業しながら看護師を目指す、そのような人も珍しくありません。
ちなみに私が通っていた看護学校も同級生が40人いて、そのうちの8人は社会人でした。
その中には40歳のママさんもいましたからね。
このような感じであらゆる世代から志望者がでる看護師。
でも現実の世界はなかなか厳しくせっかく看護師の資格をとったのに、辞めてしまう人も多いです。
私の通っていた看護学校は卒業後、御礼奉公といって3年は付属の病院で働かないといけませんでした。
(3年働くことで奨学金がチャラになるんです)
なので同級生40人みんな同じ病院に入職するのですが、10年経った今残っているのは5人程度です。
退職した多くの子は看護師自体を辞めたわけではありませんが、中には看護師自体をやっていないという子もいます。
一体何でそんなに離職・転職率が高いのか、、、看護師の仕事の裏側を暴露しちゃいます!
看護師の仕事
まずは表の(?)看護師の仕事内容を簡単に説明します。
看護師の業務内容
看護師の仕事とは
・療養上の世話
・診療の介助
この2つが主となっています。
患者さんの着替えや食事の介助などは療養上の世話に入りますし、点滴管理、検査やオペの準備などは診療の介助に入ります。
主な業務内容(病棟勤務の場合)は以下の表を参照ください
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療養上の世話 |
食事の介助:配膳、下膳、食事の介助、食事内容の変更(患者の状態に合わせて) 清潔介助:入浴介助、清拭(体拭き)、陰部洗浄、着替え、洗髪、シーツ交換、 排泄介助;おむつ交換、排便コントロール(下剤の調整や浣腸など) 運動機能の維持、向上にむけたリハビリ 褥瘡(床ずれ)の処置 メンタルケア 退院先の調整:高齢化社会のため、すんなり家に帰られない患者さんが多いです。 |
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診療の介助 |
全身状態の観察:血圧、心拍、呼吸状態を含めた全身状態を観察し、異変があれば医師に報告する。 処置:採血、点滴、内服薬の管理 検査・オペの準備 検査・オペ後:色んな処置や観察などがあります。 その他、抗がん剤治療の点滴管理、腹水穿刺や胸腔穿刺などの介助など |
よく下の世話があるのか聞かれます。
やはり抵抗がある人が多いのだと思いますが、これを避けて看護師にはなれません。
なぜなら看護学生の実習で陰部洗浄(お下を洗う)やおむつ交換は絶対ついてくるからです。
また働き出したときも、小さなクリニックなどは下の世話はありませんが、看護学校卒業後すぐにそのようなクリニックに働けるわけでもありません。
卒業したての採血も点滴も出来ないような看護師をクリニックは採用してくれないからです。
ですから卒業後は基本的に総合病院に入職します。
看護師の一日の流れ
病院によって一日の流れは多少異なります。
ここでは私の働いている病棟の一日を紹介します。
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8:00就業は8:30ですが、受け持ち患者の情報収集があるのでみんな60~30分前には来て情報収集をしています。
8:30申し送り
9:00受け持ち患者の点滴や検査の準備
9:30ラウンド 患者さんの血圧や心拍、体温などを測ったり、点滴を投与したりします。 ラウンドしながら、検査やオペ出し、抗がん剤の投与、その他処置の介助なども平行して行います。
10:30ラウンドの終わった人から、患者さんの清潔介助(清拭、更衣、おむつ交換など)をします。
11:30みんなで順番にお昼休憩をとります。 残った人で自分で食事が食べられない患者さんの食事介助をします。
13:30カンファレンス
14:00午後からのラウンド
16:00ラウンド後記録や書類の整理をします。17時までに次の勤務者に申し送りをする。
17:00基本的に17時に終わらないので残業。 遅い時は20時くらいまで。 |
看護師の仕事の種類病棟で働く場合はこのようなタイムスケジュールの病院が多いかと思います。
総合病院は様々な科があり、科ごとによっても一日のタイムスケジュール、必要な知識や技術は異なります。
例えば
・オペ室
・ICU(重症集中治療室)
・NICU(赤ちゃんの重症集中治療室)
・小児科
・PICU(小児の重症集中治療室)
・産科
・人工透析
・救急外来
などがあります。
また総合病院以外で働く場合は
・老人ホーム
・訪問看護
・保育園
・リハビリ病院
・テーマパークなどの救護室
・製薬メーカー
・医療機器メーカー
・クリニック
・美容クリニック
と多岐に渡ります。
でもこれらで働く場合は、採用の際に看護師経験が重視される場合が多いので、いずれにしても総合病院での経験は積んでおいたほうが良いでしょう。
看護師の仕事 裏話
先ほど紹介したのはごくごく普通の看護師の業務内容です。
ここからが本題。
看護師の仕事の裏側を暴露しちゃいます。
離職・転職率が高いのはこれらも関係しているのかも(>_<)
女社会ってキッツイよ
看護師の世界は言わずと知れた女社会です。
最近は男性看護師も増えてきましたが、それでもまだまだ女性だけの職場の方が多いです。
そこで誰もが通らなければならないのが新人という超暗黒時代。。。
先輩方の新人ナースへの対応はマヂできついです。
これでも教育体制の見直しやスタッフへの指導などがあり大分柔らかくなったと思いますが、それでも現代版大奥のような感じが残っています。
といっても、全員が全員怖いわけではないんですよ。
ただどの病棟にも3人くらい強烈に怖い人がいるって話なのですが、この怖い人の怖さがハンパないんです。
例えば
・「○○さん」と名前を呼んだだけで「何っ!?(-“-)」と物凄い威圧感を出される。
・「どいて」といって押される、手で払われる。
・他の患者さん対応をしていたのに「さっきから、あんたの(別の)患者のナースコールなりっぱなしやで。分かってんの?」といわれる。
・「この薬は何でいくの?副作用は何?どんな症状が出るの?」ととことん追求された挙句、返答につまずくと「こんなんも知らんくせに、ようやろうとしたな。」といわれる。
そして新人の子が泣き出すと「あんたの泣いてる意味が分からんのやけど、何で泣いてんの?」とさらに追い込む。
程度の差はあれ、どこの職場にもこんなお局さんは3人くらいいます。
師長さんでさえ手が付けられないという人もいるんですよ。
なので急に来なくなる新人の子もいます。
今振り返っても新人時代には死んでも戻りたくない。(苦笑)
でも不思議なことに今まで散々キツイ扱いを受けてきても、年度が明けて次の新人が入ってくると、今まで怖かったお局さんたちは途端に優しくなります。
そしてターゲットは次の新人へ・・・。
女社会の怖いところってこれだけじゃないんです。
休憩室とかでお局さんが誰かの悪口を言いまくるんです。
そしたらその話を真に受けた人まで、悪口を言われている人への対応がきつくなるんです。
その結果、変な徒党が組まれることがあって、餌食となった人はひどい仕打ちを受けます。
周りの人もギスギスとした嫌な雰囲気の中仕事をしなければなりません。
周りもその人がいじめられないように陰ながらフォローしたり、師長さんにチクったりしますが、お局さんの迫力の方が上なんですよね(-_-;)
以前結婚相談所で働いている人が書いたコラムに、看護師とCAは2大気の強い職業と書いてありましたが、本当にナースはきっつい人が多いです。
だけど優しい人は超優しいです。
お局さんから守ってくれます。
そういう人もいるから私も何とか新人時代をたえられたんだと思います。
最近男性看護師が増えてますが、私はとても良いことだと思っています。
力仕事の時に助かるとか、患者が暴れた時でも安心という理由もありますが、何よりも男性が一人いるだけで場の空気が柔らかくなります。
複数の病院を経験して思うことは、病棟に男性看護師がいるとそれだけで職場の空気が良くなるんです。
だってお局さん、若い男の子には優しいんだもん(; ・`д・´)
なので直接お局さんに言いにくいことは、若い男性看護師の子にお願いして言ってもらってます。(笑)
その子も「僕が言うんすかっ!?」と言いながらも、上手いこと持ち上げながら伝えてくれるので、お局さんも「うん、いいよ~」てな感じで聞き入れてくれるんです。
本当にいつもありがとう!T君( *´艸`)
そういうメリットもあるので、男性看護師はもっと増えて欲しいと勝手に思っています。
ちなみに私はお局さんとは、比較的うまく付き合っている方だと思います。
直接ギャンギャン言われないので、、、
これ私自身が実践して上手くいった手法です。
医者とナースの恋愛とかありえないね
よく聞かれるのがお医者さんとの恋愛事情です。
はっきりいってあり得ないですね。
結婚したい職業 1位 医者。
医者と結婚したい女性専門の結婚相談所とかもあるみたいですけど理解不能です。
ハイスペック好きの同僚でも医者にいかないですからね。
といっても看護学校時代の同期の子で3人ほどは医者と結婚しました。
そのうちの一人は超べっぴんさんで、先生が惚れてアタックしてアタックして結婚した感じでした。
後の2人は超スペック好きでガツガツアプローチして結婚しました。
後者2名はちょっと変わっているというかなんというか、いわゆる女子からは嫌われるタイプです。
まぁ、それは置いておいてなぜ医者との結婚はありえないのか。
まず現実的な話としてお医者さんってかなり忙しいです。
週に何回も当直があるし、学会の準備もあるし、おそらく家族の時間はなかなか取れないと思います。
そして何よりもプライドが高くて気難しい人が多いっ!!
結構気分屋の先生も多く、ナースステーションで怒鳴り散らしたり用事があって話しかけると「何っ!?(-“-)」とお局さん同様、威圧的な返事をしてくる先生もいます。
あとカンファレンスの時に意見すると、看護師ごときに指摘されたのが気に入らなかったのか不機嫌になる先生もいます。
こんな空気悪くなるならカンファレンスなんかしなきゃいいのに。。。
もちろん全員の先生がそうという訳じゃないんですよ。
優しい先生もいるんですが、ただ気難しい先生が多い。
私と年が近くて普段はよく雑談とかもする先生がいるのですが、その先生から「Aさんの家族きたら連絡ください」と言われたんです。
勤務中にAさんの家族が来たので、その先生に電話すると「何っ!?(-“-)」といきなり超不機嫌な返事をされました。
「いや、Aさんの家族が来られたんですけど」
というとガチャっと無言で電話を切られました。
こっちからすると、Aさんの家族に先生がくるまでちょっと待っててくださいと言って良いのかも分かりませんし、かといってもう一回電話を掛けるのも掛けにくすぎる。。。
とりあえず先生はすぐに病棟に来て、患者さんの家族に話をしてました。
これで一段落っちゃ一段落だけど、私のこのモヤモヤは納まらないっ!!
だからナースステーションに戻ってから先生に「先生、何イライラしてんの?」と聞きに行きました。
すると機嫌は戻っていたようで「あ~ちょっとね」と。。。
(ちょっとねって、それであんな電話の対応するとか、反抗期真っ只中の中学生かぁ!?アタシはあんたのオカンちゃうでぇぇぇ!!)
と思ったのですが、こればっかりはそのまま言えず「あんな対応するから一年生に怖がられるねんで」と冗談ぽく言ってやりました。
すると「マジで!?」とちょっと焦っていたので、内心では(マジじゃ、バーカ)と思いながら「冗談やけどね」と返しておきました。
仕事中はこんな気分屋対応を受けることが多いので「絶対、こんなやつの嫁にはなりたくない!」って感じです。
だからナースと医者はあまり恋愛に発展しません。
休憩なしの25時間労働したことあるよ
看護師の仕事は大変とよく言われますが、特に何も起きなければさほど大変ではありません。
ただ急変とか、緊急の入院が重なるとパニックを起こしそうになります。
急変があるとその患者さんにかかりきりになるので、他の患者さんへの業務がストップします。
なのでどんどん業務が後につかえてきます。
また急変の処置中も他の患者さんに点滴を投与したり検査の準備をしたりしないといけません。
そのあたりはみんなでフォローしあいながらするのですが、あの時の追い詰められている感はかなり精神的にきついです。
しかもそんな緊急を要している状況でもミスは絶対に許されない。
多分こういう修羅場をくぐり抜けながら、みんな気がキツくなっていくんだと思います。
それで一番キツかったのが25時間労働です。
当時NICUで働いていたのですが、私の働いていたNICUはどんな状況でも母体搬送、新生児搬送を受け入れる病院でした。
これは夜勤中の出来事です。
ちなみに夜勤は16:30~翌朝の8:30までが勤務時間です。
その夜勤中にビックリするくらい入院が重なったんです。
1人の入院の子の処置が落ち着いたら、また別の子が入院するという具合に。
なのでご飯の休憩すら行けず、翌朝を迎えました。
本来なら勤務時間内に記録をするのですが、一切記録にも手を着けれていなかったので、次の勤務者に勤務交代してから16時間分の記録をします。
その記録が終わったのが10時頃でした。
ですが私の仕事はこれで終わりませんでした。
看護研究の発表のための準備が全然進んでいなかったので、それを仕上げなければなりません。
これもサボってて出来ていない訳ではないんです。
主任さん、師長さんから修正を何度もくらった挙句、締め切りギリギリになってしまったという状況なんです。
もう締め切りがギリギリだったので今日中に仕上げる必要がありました。
結果この資料が完成した時には17時を回っていました。
不思議なものでアドレナリンが出ていると、こんなに起きていても眠気を感じないものです。
だけど終わった瞬間にドッと疲れが出て、帰宅後死人のように寝ました。
この話を先輩にすると「私、救命で働いていた時に最長で36時間働いたことあるよ」と言っていました。
その先輩はドラマ 救命病棟24時でお馴染み、救命救急センターで働いたことがあるそうですが、救命センターではそんなことはザラだそうです。
夜、患者は猛獣と化す
医療系のドラマでは、よくナースステーションでみんな仲良く談笑してますが、実際はあんな時間ありません。
夜間も患者は寝ているだけだから暇だろうと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
夜間せん妄というものがあり、夜中になるとおかしくなって暴れ出す患者さんが多いのです。
高齢者で元々認知症のある人はもちろんですが、頭のしっかりしていた高齢者でも、入院により急に生活環境が変わったことでおかしくなって暴れ出します。
・ベッド柵を外して投げる。
・点滴を引き抜き、その他体に付いているモニターなども全て外す
・なぜか全裸になっている
・家に帰るといって出て行こうとする
・看護師に殴りかかってくる
薬を使って落ち着かせたりもしますが、なぜかどんなに薬を使っても効かない人がいます。
大柄な患者さんの場合、女性看護師だけでは対応出来ない時もあり、男性の当直の先生にも来てもらってみんなでそんな猛獣と化した患者さんをベッドに戻します。
本当に男性看護師増えて欲しい。。。
そして高齢化社会って恐ろしすぎる。。。
仕事頑張ると家庭崩壊するよ
看護師って離婚率が高いです。
これは給料がそれなりにあるから、シングルマザーになるハードルが低いというのもあるかもしれません。
でもそれだけじゃないと思います。
看護師には夜勤があります。
その夜勤中に旦那が浮気をするケースがあります。
私の先輩は夜勤中に旦那が家に浮気相手を連れ込んでいたそうです。
夜勤明けに家に帰ると、矢口真里の逆バージョンに遭遇。
離婚に至りました。
また師長さんも病棟の忘年会の席で「旦那が浮気しててさぁ。」とまさかのカミングアウトをしました。
さすがに師長さんの旦那なだけに「サイテーな旦那ですね」ともいえず、みんな「誰か何か言ってよ」といった会話を視線で行いながら、なんともいえない変な時間を過ごしました。
もちろん夜勤が無くても浮気をする旦那は浮気をするのでしょうし、どんな状況でも浮気しない人は浮気をしません。
しかし土日出勤や夜勤があり家を空ける時間が多いので、旦那が浮気をしやすい環境なのかもしれません。
そういやうちの旦那も子どもが生まれるまでは、私の夜勤の日は必ず飲みに行っていたなぁ。。。
・・・
・・・
話を変えましょう(笑)
また旦那だけでなく、ママが夜に家にいないというのは子どもにとってもあまりいい影響を与えない気がします。
・夜勤中に中学生の子どもが夜遊びしていた
・夜勤明けの日に子どもが学校に行っていなかった
という話を聞きます。
また別の先輩のことですが、子どもが万引きして補導されたから迎えに来てくださいという電話が勤務中にかかってきたこともあります。
これは看護師の子どもに多いのか、ママの多い職場だからそのような話を聞くだけなのかは分かりませんが、このような子ども素行に悩みを抱えている先輩ママナースは多い気がします。
国は女性の社会進出を後押ししていますが、子どもの心が置き去りになっているんじゃないかなぁと、現役ママナースとして一人ジレンマを感じています。
そんな感じで、家庭を持ったあともバリバリ働き続けると家庭が崩壊する場合があります。
もちろんバリバリ仕事を続けていても家庭も円満で、子どももトラブルなく育っている家庭はあります。
そのような家庭を持っている先輩の話をよくよく聞いていると、やはり旦那の理解と協力があります。
ママが夜勤でいない日は、きちんと家事をして子どもの面倒をみています。
ママの代わりもこなせる旦那じゃないと成り立たないんだろうな*1
我が身を犠牲にすることも
精神科では危険手当というものがつきます。
誤解がないようにお伝えしますが、精神疾患だからキケンというわけではありません。
精神疾患にも様々な疾患があり、全員が暴力を振るったり暴れたりするわけではありません。
ただ精神疾患の症状のために暴力を振るう患者がいるのも事実です。
また惨忍な殺人事件を犯した犯人が精神鑑定の結果入院措置となった場合、そのような犯人が入院するのも精神科なので危険が伴うのは確かです。
なので危険手当があります。
ただ身体のキケンが伴うのは精神科だけではありません。
病棟でも先ほどのような夜間せん妄を起こした患者に殴られることはあります。
また暴力関係だけでなく、感染症などがうつるリスクもあります。
私は呼吸器病棟で働いていますが、まれに肺炎ということで入院していた患者さんが後に結核に感染していたことが判明することがあります。
そのような場合、その患者さんと直接関わったスタッフは全員結核にかかっている可能性があります。
なのでその患者さんと関わったスタッフは全員、採血をして結核の検査をします。
他にもインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症もうつりやすい環境で働いています。
また呼吸器病棟は肺がんの患者さんもいるので抗がん剤を扱います。
抗がん剤は直接手に触れたりするだけでも、人体に影響するくらい作用の強い薬剤です。
抗がん剤を扱うナースと、扱わないナースとで妊娠中の流産、奇形のリスクを調査したところ、抗がん剤を扱うナースの方が流産や奇形児のリスクが高いのです。
抗がん剤の威力ってそのくらい大きいのです。
抗がん剤取り扱いのリスクと曝露対策 − 抗がん剤を取り扱う医療従事者の健康リスク − | 曝露対策 | 抗がん剤ナビ
私は呼吸器病棟で働いている時に2人目の子どもを妊娠しました。
私の病棟では妊婦は抗がん剤を扱ってはいけないというルールがあり、周りのスタッフも気遣ってくれていたのですが、やはり人手が足りない時は自分がせざるを得ないこともありました。
表向きには「大丈夫ですよ。やりますよ。」と言いながらも、内心はやっぱり不安でいっぱいでした。
このように日々身体の危険性にもさらされています。
一番ショックだったミス
医療の現場はミスが許されない職場です。
でもミスをしたことの無い人なんていません。
やはり私も実害はなかったとはいえ、色んなミスをしたことがあります。
その中でも一番ショックだったミスは針刺し事故です。
針刺し事故は、患者さんに採血などで一度使用した針を誤って自分の手や指に指してしまうことです。
もしその患者がB型肝炎やC型肝炎、HIVなどのキャリアだった場合、その感染症が自分にも感染するリスクがあります。
そんな恐ろしいリスクのある針刺し事故をしてしまいました。
しかも妊娠中。。。
妊娠中に針刺し事故をしたら、赤ちゃんまで感染するリスクが出てきます。
なのでかなりショックでした。
なぜこのような事故をおこしてしまったかというと、言い訳かもしれませんが「つわり」です。
私はつわりがかなりひどかったのですが「周りに迷惑がかかる」という一心で、フラフラになりながらも出勤し、何度もトイレで吐きながら働いていました。
そんな中、事故を起こします。
体調がすぐれない中、患者さんの採血をして片付けようとしたときに猛烈な吐き気に襲われ、慌てて針を捨てようとしてグサッと刺してしまいました。
幸いその患者さんは感染症などは持っていなかったのですが、今までずっと気を付けていたのになぜこんな時期にこんなミスをしてしまったんだぁ。。。とかなりショックでした。
その事がきっかけとなり、つわり休暇をもらうことになりました。
今になって冷静に振り返ってみると、患者さんに直接危害を加えるようなミスじゃなくて良かったなということと、つわりでしんどい思いしながら仕事して、結果的に周囲に迷惑をかけてしまったなと思います。
私の記事で【妊娠と仕事の両立~大切な赤ちゃんを守るために知っておくベキ6つのこと~】という記事があるのですが、これは当時の自分に向けて書いています。
それでも看護師を続けている理由
こんな感じで色々な裏話があり、身体的にも精神的にも色々大変なこともありますが、何とか転職はしながらも看護師という職業は10年近く続けることができました。
なぜ続けることが出来たかというと、やっぱり何だかんだいっても患者さんが元気になっていくのは素直に嬉しい。
NICUで働いていた時、ママやパパが初めて赤ちゃんを抱っこする瞬間などを見ると、自分も幸せな気持ちになれました。
誰かの人生の大切なワンシーンに関われるって、とてもありがたいなという気持ちにもなります。
大変なこと、嫌なことがあると「くっそぉ!もう辞めてやる!!」と思ってしまいますが、そんな時に患者さんから優しい言葉を掛けられたり(逆に「頑張れ」って励まされたりしてる(;^ω^))患者さんが回復している姿をみると、もうちょっとだけ頑張ろうかなと思うことができ続けてきました。
その「もうちょっと頑張る」の積み重ねで今まで来れたんだと思います。
看護師はなかなか味のある職業だと思うので、興味のある方は是非一緒にナースをしましょう(*´▽`*)
まとめ
看護師の仕事
・看護師の業務
・看護師の一日の流れ
・看護師の仕事の種類
看護師の仕事 裏話
・女社会ってきついよ
・医者とナースの恋愛とかありえないね
・休憩なしの25時間労働したことあるよ
・夜、患者は猛獣と化す
・仕事頑張ると家庭が崩壊するよ
・我が身を犠牲にして働く。それがナースの生きる道
・一番ショックだったミス
*1:+_+