いくつになっても、雑誌が好き、である。
私が大学生で、人生で最も怠惰にインターネットをしていた頃、何かの記事でネットが好きな人と雑誌の購読冊数には、強い相関関係があると読んだ。今はどうなんだろう。逆に雑誌がネットに駆逐されたり、ネットの通信料が高くなっている分、当時よりも雑誌には勢いがなくなっている気はする。
書籍が電子化されるようになってきて、それなりに高精細なタブレットなら、雑誌も電子版で読んでしまうことも増えてきた。実際「Kindle Unlimited」が登場したとき、私は文字のみの書籍よりも、雑誌のラインナップが予想外に充実していることを喜んだ。
最近では、ある雑誌を定期的に紙で買うことは少なくなってきて、いくつかのお気に入りの雑誌で、表紙に目が惹かれた号だけをぽつぽつと買うことが多い。はっ、と目を惹いたり、部屋にさりげなく置かれていたらお洒落だろうなぁ、というような表紙の雑誌を見つけたときは、今でもわりと躊躇なく買ってしまう。
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少し前に、キュレーションサイトの著作権問題で、休止になってしまったDeNAの「MERY」は、インターネットのサイトからスタートしたにも関わらず、その後あえて紙媒体の雑誌を発行する、という珍しい経緯を辿ったけれど、その雑誌は発売直後から大いに人気を博したらしい。
この記事にあるとおり、紙の雑誌はだんだんと雑貨やインテリアに近いものになってきている、ということなのだろうと思う。いずれにしても、特に予定のない休日に、ゆったりしたソファに座って、何を考えるでもなく、綺麗にレイアウトされたページをぺらぺらとめくるのは、何歳になっても、楽しいし何よりリラックスできる、好きな時間だ。
ブログを書き始めてからは、自分が書いている量よりも、ずっと多くの他の方のブログに目を通すようになった。その中には、とても上手に世界観が作りこまれているブログが幾つかあって、そういうブログを読んでいるときの時間は、リラックスして雑誌を読んでいる時間と、とても似ているなぁ、と思う。
ここで、私が2月によく読ませて頂いていたブログをひとつ紹介してみることにする。
「Sweet+++ tea time」のAyakoさんは、インテリアや旅先で目に留まるもの、の好みが似ているのもそうなんだけど、ブログの世界観がカッチリ統一されていることと、何よりも背伸びしないで書かれている感じが、とてもいいなぁ、と思って、コーヒーのオトモに読ませて頂いていた。
そうしていたら、何とこのおしゃれブログの作者さまの方からも、2月は何度か私のブログの過去記事にスターを付けて頂いた。ブログをやっている人ならではの出来事とはいえ、これにはとても緊張した!
星を付けて頂いた記事を改めて自分で読み返したら、中には「あれっ、前はこんなネガティブなことも書いていたっけ」とか「一文が長くて読みにくいなぁ...」と思ってしまったものもあり、私はこれまでブログを書いていて最もリライトの重要性を認識した。
今回に限らず、ブログのアクセス数を眺めていると、たまにアクセス数に対して、ユニークアクセス数が著しく少ないときがあり、「あっ、一人の人に沢山読まれている...」と分かってしまうときがある。
そういうときには、今読んでくださっている方は、どういうところに引っかかって、自分のブログを読んでくれているのだろう...と毎回思いを馳せてしまうけれど、過去ログを辿ってもらっている時間が、私がしているのと同じように、お気に入りの雑誌をぺらぺらとめくっているのに近いものであったらいいなぁ、といつも考えている。