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【プロ野球】

侍ジャパン不安 則本3失点、牧田4失点

2017年3月1日 紙面から

日本−台湾プロ選抜 3回表1死一塁、王柏融(左)に逆転2ランを浴びる則本=ヤフオクドームで(黒田淳一撮影)

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◇壮行試合 台湾8−5日本

 17安打で8失点。開幕が約1カ月先で、まだキャンプ調整中の台湾プロ選抜にこてんぱんに打ち込まれた。権藤投手コーチは「あの打線はすごいね。参りました。何を投げてもフルスイングしてくる」と脱帽するしかなかった。

 先発の則本は1回、1、2番に連打される立ち上がりで1失点。「入りを意識し過ぎた。うまくかわしていこうと思ったが、うまく打たれてしまった」。いずれも速球系を捉えられ、この回だけで4安打を浴びた。

 勝ち越してもらった直後の3回には王柏融に逆転2ランを被弾。スライダーが甘く入った失投だった。「あらためて今まで通りじゃダメだと思った。いい勉強になった。直せるところはしっかりと直して本番に臨みたい」と再調整を誓った。

 2番手の牧田も代わりばなから3連打をくらって1失点。2イニング目も3安打1四球で致命的な3点を失った。6回には増井が痛恨の押し出し四球。悪い流れを断ち切れず、失点を重ねた。

 権藤投手コーチは常々、投手陣に「向かっていく、戦う」と言い聞かせているという。牧田の反省点もそこにあった。「持っている真っすぐを投げられなかった。コーナーを狙い過ぎると、腕が縮こまって球が走らない。もう少し大胆に強い球を投げたい」。制球力は日本投手の長所だが、ときには「打てるもんなら打ってみろ」という開き直りも必要か。

 小久保監督は「試している部分もあったと思うし、今日の結果は気にしていない」と不問に付した。「日本の強みは投手陣」と繰り返してきた指揮官の信頼は揺るがない。1週間後に迫る本大会で結果を残すために、大胆と細心の絶妙なバランスが求められる。(小林孝一郎)

 

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