蹴球探訪
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【プロ野球】筒香、侍ジャパン実戦で初得点2017年3月1日 紙面から
指揮官の考えを打線が体現した。1点を追う1回1死、2番・菊池が初球攻撃で左中間フェンス直撃の二塁打。2死後、4番・筒香が1ボールからの2球目、136キロの直球を左翼線にはじき返す適時二塁打で走者を迎え入れた。 前夜の出陣式で集まったファン1085人を前に、理想の4番像を「ここで打ってほしいときに打てるバッター」と語った25歳。「チャンスでしっかりと打つことができてよかった」と、実戦2試合目でたたき出したチーム初得点を喜んだ。 この回、凡退した山田、坂本、平田、さらに四球を選んだ中田と、打席に入った6人全員が最初のストライクを見逃すことはなかった。試合前に小久保監督が「打てると思ったボールをスイングした方が結果は出ている。球数どうこう言うけど、追い込まれるまでそういう意識はせず、打ちにいって(いい球でなければ)やめる方がいい」と求めた積極打法を貫いた。 2回も先頭の松田が2ボール1ストライクから4球目を左中間二塁打。大野の投前犠打で1死三塁とし、秋山が初球攻撃で二塁へ転がす適時内野安打を放った。追い込まれる前にストライクをどんどん振りにいき、一時勝ち越し点を奪った。 国際大会ではデータの少ない投手との対戦が続く。ボールを見極めたい気持ちが働くが、これはご法度。知らないからこそ、追い込まれたら途端に苦しくなる。基本は好球必打。対戦経験もデータも少なくても甘いボールは確実に捉える。それだけの実力ある打者が侍ジャパンにはそろっているはずだ。 (小林孝一郎) PR情報
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