長野「アリオ松本」閉店検討 セブン&アイ、イオン開店影響か
JR松本駅前の商業施設「アリオ松本」について、同店を運営するイトーヨーカ堂を傘下にするセブン&アイ・ホールディングス(東京)が、今秋の閉店を検討していることが分かった。松本市内では、イオンモール(千葉市)が大型ショッピングモール「イオンモール松本」を松本市中央に今秋にオープンさせる予定で、こうしたことが影響したとみられている。 アリオ松本が入っているビルは地下一階、地上七階建てで、アリオ松本は七階の食堂エリアを除き、総合スーパー「イトーヨーカドー松本店」を核店舗に、生活雑貨店「ロフト」や百円ショップ「キャンドゥ」など約二十店舗が入居。売り場面積は約九千九百平方メートルとなっている。 ビルはアルピコホールディングス(同市)傘下のアルピコ交通が所有。一九七八年に前身の松本電鉄が建設し、イトーヨーカドー松本店が入居した後、九六年に「エスパ松本」、二〇一一年にアリオ松本に改装された。 セブン&アイ・ホールディングスは一五年十月、二〇年二月までにイトーヨーカ堂の四十店を閉鎖することを発表するなど、不振店舗のリストラを進めている。 セブン&アイ広報センターの担当者は、アリオ松本について「改装を含めて検討中で、まだ方針は決まっていない」と話している。 ビルを所有するアルピコ交通とのテナント契約は五月末までとなっており、同社経営企画室の担当者は「閉店の話は聞いておらず、今は五月末までのテナント契約の更新について協議している」とした。 イオンモール松本は、松本駅前から一キロほど離れた場所に開店する予定で、アリオ松本にバスを使って週一回ほど、食料品などを買いに来ている市内の女性(80)は「他店にはほとんど行かない。イオンモールはバスでは行きにくいのでアリオに残ってほしい」と話した。 (川添智史) PR情報
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