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2017年03月01日
2月13日の金正男・暗殺事件については日本でも連日テレビニュースやワイドショーで取り上げられていますが、どれも興味本位で他人事でしかなく「日本にも及ぶかもしれない深刻な事態」が指摘されることはほとんどありません。
しかし北朝鮮あるいは金正恩を取り巻く状況が時間とともに激変しており、思わぬ事態となる可能性があります。そうなると距離的に近いだけでなく、北朝鮮の工作員がやすやすと潜入している日本のリスクも「日に日に」高まっていると認識しなければなりません。
オバマ政権時代から金正恩に対する襲撃計画(斬首作戦と名付けられています)がありましたが、北朝鮮の後ろ盾である中国や「核開発で密接な関係のある」イランに対して弱腰のオバマ政権では実行されるはずがありませんでした。
それがトランプ政権の発足で大きく変化しているはずです。
いくら米国でも他国にいる元首や要人を勝手に襲撃できないだろう?と思われるかもしれませんが、ブッシュ政権時には大量破壊兵器の存在をでっちあげてイラクのフセイン元大統領を捕えて処刑し、オバマ政権時でもウサマ・ビンラディンを潜入先のパキスタンで襲撃して殺害しています。
金正恩はすでに米国に向けてICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を繰り返し米国領と米国民を危険に晒しているとするだけで十分ですが、米軍の襲撃計画を察知した金正恩がさらに過激な行動をとればもっと好都合となります。
今回の金正男暗殺だけでなく、ここのところ金正恩が側近を粛清(処刑)するペースが加速しており、本年1月中旬にはその粛清の実行部隊である国家保衛部のトップだった金元弘国家保衛相まで所在不明になっています(同じく所在不明だった最側近の崔竜海は数日前に人前に現れたようです)。
これらは明らかにパニックとなった金正恩の常軌を逸した行動です。米軍や諜報機関の流す意識的なデマ(側近が裏切っているとか)にも混乱させられているはずです。
折も折、本日(3月1日)から米韓合同軍事演習が始まります。すでに原子力空母・カールビンソンが参加すると公表されています。ちなみにこのカールビンソンはビンラディン襲撃時にもアラビア海で待機しており、襲撃の実行部隊は海軍特殊部隊(Navy SEALs)でした。
また高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)が設置される前提での演習も行われるようです。THAAD設置には中国が猛反対していますが、当の韓国では朴大統領が職務停止中で機能不全となっているため、THAAD設置にも韓国内の米軍基地から金正恩襲撃部隊が飛び立っても抵抗できません。
またこのままでは韓国の次期大統領には親北の文在寅となってしまうため、やはり米国も「このタイミング」で実行すべきと考えているはずです。
ただ米国と中国も北朝鮮に関して「接触」しているようで、2月17日のG20(ボン)ではティラーソン国務長官と王毅外交部長(外相)が会談し、その翌日に中国が北朝鮮からの石炭輸入を打ち切っています。
この石炭とは品質が最悪の褐炭で、中国以外の国が輸入できるシロモノではありません。中国はそんな褐炭を北朝鮮から11億8000万ドル(2016年実績)も輸入する「実質的な経済援助」を行っていましたが、それを(年内いっぱいですが)打ち切ったわけです。
また中国外交トップの楊国務委員(副首相級で王毅外交部長より地位が上)が訪米中で、北朝鮮について協議しているようです。これも極めて異例のことです。
またトランプ政権となってから初の米朝実務レベル会談が3月1~2日に予定されていましたが、米国政府が北朝鮮外務省・北米局長へのビザ発給を2月24日になって拒否したため中止されています。これも外交の世界では「開戦前夜」に相当する措置です。
つまりどこを見ても金正恩包囲網が縮まっています。金正恩がさらなる過激な行動に走る可能性も、逆に北朝鮮でクーデターが起こる可能性もありますが、いずれにしても東アジアの軍事的緊張が一気に高まります。
米軍による襲撃でもクーデターでも金正恩体制が倒れた瞬間に米国、中国、ロシアが一気になだれ込み戦闘状態となるはずです。また核兵器やミサイルがどさくさに紛れてどこかに「売り飛ばされる」恐れもあります。
また日本でも多数潜伏している北朝鮮工作員が一気に破壊活動に走る可能性もあります。少なくとも日本でもリスクが高まっていることだけは認識しておかなければなりません。
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コメント
金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日
講談社
絶妙な「タイミング」な発刊ですね
北が動いた核開発→核兵器は
米中絶好の宣戦「タイミング」
2017年3月はなにかが起きる?
講談社
絶妙な「タイミング」な発刊ですね
北が動いた核開発→核兵器は
米中絶好の宣戦「タイミング」
2017年3月はなにかが起きる?
「金正恩に直接聞いたのですか?」
日本の金正男暗殺関連報道では3月にもアメリカが北朝鮮に攻撃を加える計画があったなどと一部で報道されているが、一方でワシントン・ポストはトランプ政権が北朝鮮との協議を準備中だったと報道した。
北朝鮮と米国との協議は半官半民のトラック1.5形式で行われ、米国シンクタンクの全米外交政策委員会(NCAFP)が北朝鮮政府高官をアメリカに招いて開催される予定だったという。実現すれば5年ぶりに米国と北朝鮮との協議が実現することになる。
この計画はトランプ大統領の米朝協議再開への意向を受けた動きであった。トランプ大統領は就任前に北朝鮮との国交回復を目指す意向を表明し、金正恩を米国に招待してハンバーガーをご馳走したいなどと発言していた。
米国に訪問を予定していたのは北朝鮮外務省米国担当女性外交官の崔善姫で、彼女は以前より北朝鮮の核を巡る6カ国協議に出席し米国外交筋によく知られているという。
現在は北朝鮮高官の渡航ビザの発給を国務省に働きかけている段階のようだが、最近の北朝鮮によるミサイル発射や金正男暗殺などにより動きが停滞している模様である。
19日にワシントン・ポストが米朝協議の計画を報道したことを考えると、金正男がなぜこのタイミングで暗殺されたのかという疑問の答えが見えてくるような気がする。
北朝鮮と米国との協議は半官半民のトラック1.5形式で行われ、米国シンクタンクの全米外交政策委員会(NCAFP)が北朝鮮政府高官をアメリカに招いて開催される予定だったという。実現すれば5年ぶりに米国と北朝鮮との協議が実現することになる。
この計画はトランプ大統領の米朝協議再開への意向を受けた動きであった。トランプ大統領は就任前に北朝鮮との国交回復を目指す意向を表明し、金正恩を米国に招待してハンバーガーをご馳走したいなどと発言していた。
米国に訪問を予定していたのは北朝鮮外務省米国担当女性外交官の崔善姫で、彼女は以前より北朝鮮の核を巡る6カ国協議に出席し米国外交筋によく知られているという。
現在は北朝鮮高官の渡航ビザの発給を国務省に働きかけている段階のようだが、最近の北朝鮮によるミサイル発射や金正男暗殺などにより動きが停滞している模様である。
19日にワシントン・ポストが米朝協議の計画を報道したことを考えると、金正男がなぜこのタイミングで暗殺されたのかという疑問の答えが見えてくるような気がする。
資源のあるところにアメリカの戦争あり
北朝鮮も資源が豊富なようです。
資源があるところに理由がつけば攻めるんです。
戦争の後は復興支援です。
中国と相談したのもそういうことではないでしょうか。
分け前やるから黙ってろと。
資源があるところに理由がつけば攻めるんです。
戦争の後は復興支援です。
中国と相談したのもそういうことではないでしょうか。
分け前やるから黙ってろと。
多少混乱気味にせよ、したたかな北朝鮮のことですから、体制が転覆するような事態は避けるのではないでしょうか。
理屈としては、世界に向けて核抑止力の保有を宣言するだけで良いはずですが。
理屈としては、世界に向けて核抑止力の保有を宣言するだけで良いはずですが。
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