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 パナソニックは2月28日、樋口泰行・日本マイクロソフト会長(59)がITシステムなどを売る社内カンパニー社長に就くと発表した。4月1日付。樋口氏は外資系企業などのトップを歴任したが、社会人の第一歩はパナソニックの旧社名の松下電器産業。IT業界の経験を買われ、古巣からヘッドハンティングされた。

 樋口氏は6月29日の株主総会を経て、代表権のある専務執行役員にも就く予定。日本マイクロソフト会長は3月末で退任する。

 樋口氏は1980年、阪大工学部を卒業し、松下に入った。溶接機事業部や米ハーバード大学経営大学院への留学を経て、92年に退社。その後、日本ヒューレット・パッカードやダイエー、日本マイクロソフトで社長を務めた。パナソニックの津賀一宏社長は、阪大の1年先輩にあたる。

 樋口氏が率いる社内カンパニーは、かつてテレビやカメラなどを扱った主力部門。津賀氏が2012年にパナソニック社長に就く直前までトップを務めていた。4月から、ITシステムや産業向けのIoTなどを中心とした事業に大きく体制変更する。IT業界で経験を積んだ樋口氏が最初のかじ取りを任された。