森友学園の国有地払下げ、鑑定評価は適正だった?不動産鑑定士の関りは?

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こんばんは。不動産鑑定士のreatipsです。

学校法人「森友学園」が大阪府豊中市の国有地を市場価格よりも低廉な額で取得したことをめぐって、国会などで大騒ぎになっていますね。

画像出典:http://www.asahi.com/articles/ASK264H4YK26PPTB00J.html

騒ぎになってから1か月近く経ちますがまだまだ国有地払下げの経緯は不透明なままです。国有地の払下げなどの局面では適正な価格で国有地・公有地を売却しなければならないので、不動産鑑定士による鑑定評価が行われるのが通常です。

今回の払下げ問題でも、当然不動産鑑定評価が行われており、平成29年2月23日の衆議院予算委員会でも不動産鑑定評価書のコピーを用いて質問が行われたようです。

森友学園に払下げされた国有地の鑑定評価

画像出典:https://o-ishin.jp/news/2017/02/27/2438.html

また、橋下徹さんのtwitterでも下のようにツイートされていました。

不動産鑑定士は吹けばすぐに飛んでいってしまいそうな存在ですが、たまに政局の具に使われるところがありますので(今回はそうではありませんが)、怖いところです。

橋下徹さんのようにきちんと鑑定評価書を理解してもらえるのは、不動産鑑定士としては救いでありがたいですね。価格を出すと、全部が全部不動産鑑定士の責任のように言われてしまうことが少なくありません。

今回の鑑定評価では、不動産鑑定士が鑑定評価を行ったのはあくまで更地価格。「地下埋設物として廃材、ビニール片等の生活ごみ」は価格形成要因から除外したものでの評価です。

本編の不動産鑑定評価書に対する付記事項として、「依頼者提示の地下埋設物撤去及び処理費用」を反映した、意見価額を求めていますね。

不動産鑑定評価額として、「依頼者提示の地下埋設物撤去及び処理費用」を反映した価格を出してしまうと、原則として「依頼者提示の地下埋設物撤去及び処理費用」にまで不動産鑑定士が責任を持たなければいけません。そのため付記事項としての参考価格に留めたものと思われます。

きちんと逃げ道は作ってあるとはいえ、鑑定評価をおこなった不動産鑑定士はびくびくしているんじゃないでしょうか。私も鑑定評価を行っていますが、自分がおこなった不動産鑑定評価書がこんな大舞台に出ていってしまったら、心臓がバクバクして数日眠れなくなりそうです。

国有財産近畿地方審議会

話は少し変わりますが、国有財産の処分や活用については、近畿地方整備局での国有財産近畿地方審議会で審議されるようです。今回の学校法人「森友学園」払下げ事件の土地についての審議は平成27年2月10日、2年ほど前に行われていました。

PDF:第123回国有財産近畿地方審議会

参考:近畿地方整備局|国有財産近畿地方審議会及び旧軍港市国有財産処理審議会

審議委員のメンバーを見てみると、日本不動産鑑定士協会連合会の副会長の名前もありました。

(公社)日本不動産鑑定士協会連合会の役員名簿より

不動産鑑定士として審議委員のメンバーに入っているのは熊澤一郎さんだけで、後は学者や弁護士、ジャーナリストなどです。

幸か不幸か払下げ事件の土地について審議された第123回国有財産近畿地方審議会では、熊澤さん(上村委員、臼井委員も欠席)は欠席されていたようです。

まとめ

国有地払下げ問題にかかわる不動産鑑定士・不動産鑑定評価をピックアップしてみました。私ごときが関わる問題ではないので、どのように不動産鑑定士が関わっているのかを紹介したのみです。

とりあえず、不動産鑑定士が悪玉として取り上げられているようではなかったので一安心しています。

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