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三重銀と第三銀、経営統合で基本合意 18年4月に持ち株会社

2017/2/28 15:43
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 三重県に本店を置く三重銀行第三銀行は28日、経営統合で基本合意をしたと発表した。地元の三重県では人口減に伴う資金需要の低迷に直面しているうえ、両行が成長市場と見据える愛知県は大手銀行や他地域の地方銀行と厳しい金利競争にさらされている。両行の統合で経営効率を高め、中部地方での存在感を高める。

記者会見する三重銀行の渡辺頭取(左)と第三銀行の岩間頭取(28日午後、名古屋市中区)
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記者会見する三重銀行の渡辺頭取(左)と第三銀行の岩間頭取(28日午後、名古屋市中区)

 三重と第三の両行は2018年4月2日をめどに設立する共同持ち株会社の傘下に入る。統合準備委員会を立ち上げ、17年9月までの最終合意を目指す。持ち株会社の名称や人事、本店所在地、株式交換比率などの詳細な条件を詰める。

 両行の連結総資産は16年9月末時点で3兆9千億円となり、地銀業界では名古屋銀行を抜き35位に浮上する。三重県最大手の百五銀行の5兆3千億円にも迫る。

 両行が地盤とする三重県は人口減に直面しており、経営基盤の立て直しは急務。三重県北部の四日市市に本店を置く三重銀行と、同県南部で存在感が大きい第三銀は比較的店舗網の重複は少ない。補完関係があるが、一部では店舗閉鎖などの合理化も迫られそうだ。

 両行は経営統合で製造業を中心に優良な貸出先が多い愛知県の店舗網を拡大できるが、大手銀行や他地域の地銀を含めた貸し出し競争は激しい。金利競争に陥らない成長戦略の再構築も不可欠だ。

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