🔻コチラの記事の続きです。
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警察が来た。

恐らく・・・警察を呼んだのはマルでしょう。
なぜそう思ったのかと言いますと・・・・
まず警察官は私を部屋の隅に連れて行って
「責任者と話をさせて?」
と言ってきたからです。

(えええ・・・・)
これは想像の話なのですが、
マルは警察に私が「社長に営業を強要されている」
とでも言ったのでしょう・・・。

(マル・・・・余計な事を・・・)
そしてもう一つ、
警察を呼んだのがマルだと思う理由がありました。
そもそも、
この宗教団体Dの院長達が警察を呼べるワケがないのです。
なぜなら、
先日うちの女性営業マンを拉致したばかりですからね・・・。

ルールを破ると、ルールから守られなくなる。
当たり前の話ですよね?
チラッと院長親子を見ると、
だいぶ精神的に参っているようでした。

深夜0時から3時間も必死に営業され続けたのですから・・・
そうなりますよね・・・・。
実際に契約をとれなかった事は残念でしたが、
それでも社長の意図は私の営業を通して十分伝わったハズ・・。
「うちの社員に2度と手を出すな。」と・・・・。
恐怖で相手をコントロールしようとする、
社長らしいやり方だ。

社長が会議室で包丁を取り出した時の事を思い出します。
それも今回は、営業マンらしく営業でわからせる・・・・。
社長は私達に対して興味がないワケでは無かったのです!!!!!

(おお神よ・・・・・)
まぁ・・・ぜんぜん根拠は無いんですけどね?
でも良いんです、私は盲目な信者なのですから・・・・・。
警察官が
「責任者と話をさせて下さい。」
と催促してきます。

(ああ・・社長はどういう判断をするだろうか?)
「自分の責任です。」と責任を背負うのだろうか?
「コイツが勝手にやりました。」と私に責任を押し付けるだろうか?
そんな事を考えて、私はドキドキしていました。
(こうなれば仕方ない・・・・・)
私は社長の携帯を鳴らして、
無言で警察官に渡しました。

社長VS警察官
しばらく携帯の発信音が鳴った後、
警察官と社長が話しを始めました。

警察官は挨拶をして自分の身分を説明します。
それに対して、
社長の第一声は
「誰だてめぇ?」でした。
(強気だな・・社長)
私は警察官に出来るだけ近づいて聞き耳をたてました。

まぁ・・・・でも結局、通話内容はメチャクチャで
ろれつの回っていない社長が大声で暴言を吐くだけでした。
「ああん?」とか
「うるせえ!」とか
「邪魔すんじゃねえ!」とか

(おお神よ・・・・・・)
社長は酒で酔っているのか?
声が大きいばかりで、全く会話になりませんでした。
数分後、結局社長は
「オメーの声聞いてると酒がまずくなる!」
と言って通話を一方的に切ってしまいました。

(うん・・・・・・・・・・。)
その後は、
電話をかけなおしても、
社長に繋がる事はありませんでした。
電話の後、警察官のお兄さんは
私に対して妙に優しかった。
「大丈夫だから・・・・今日はもう帰りなさい。」
そんな温かい言葉をかけてきました。

(大丈夫ってなんですか!?)
頭のオカシイ社長に
私が無理やり営業させられたと思ったのでしょう。
まぁ捕まらないで済むなら、捕まらない方が良い。
私は言われるがまま
「ご迷惑をおかけしました。」と返事をして
二人分のカバンを持って、
院長親子に頭だけ下げて、
宗教団体Dの支部を後にしました・・。

院長親子は私が帰る事に対して、何も言ってはきませんでした。
この3時間で十分伝わったのでしょう、
私がどれだけ狂ってるか・・・・。

なーんて、
まぁそれは冗談ですが、社会的地位がある彼らは
これ以上、公に揉め事を起こしたくなかったのでしょう。
一方、私には社会的地位や、
守るもべきモノは何もありません・・・。
だから例え警察に捕まったとしても何の問題もありませんが・・・。笑

エヘ。
支部を出て、すぐにマルに電話を入れました。
当たり前ですが、マルが電話に出る事はありませんでした。

最後にゴハンでも奢ってあげたかったのですが・・・・。
(マルを怖がらせてしまっただろうか?)
でもこれで良かったんだ・・・・。
彼はまだ若い、きっと次は良い会社に巡り会えるハズだ。

「信仰しないと地獄に落ちる」と言う宗派があるそうですが・・・
わがブラック企業は「信仰を止めると天国に行けるのです。」

転職して
またブラック企業に引っかからなければ・・・の話ですが。
宗教団体Dからの報復
まぁやっぱり、
宗教団体Dとトラブルを起こして
何事も無く終われるワケもなく・・・・。
キッチリ報復がありました。
そうは言ってもただストーカーされただけです。

会社の前、家の前、などで
ずーっと数名の信者がコチラを見続けるというモノです。
ハハ・・・発想がオカシイですよね?
でも他の団体とトラブルを起こした時は、
拡声器を持った十数名に会社を取り囲まれましたから、
正直・・・・あんまりインパクトはありませんでした。

会社のみんなも「ふーん」という感じでした。
あとは会社に
私宛の手書きの手紙?が何度か送られてきました。
中身は読まずに破り捨てました。
(そもそも字が汚すぎて読めなかった)

ただ、それも段々エスカレートしてきて
数名の男性に跡をつけられた時は、
チョット危機感を感じました。

(それは怖い!)
しかし・・・・・・。
いくら跡をつけたとしても・・・
私に手を出せるワケが無いのはわかっていました。

なぜなら・・・私は・・・・その頃にはすでに
危ない中東組織の一員になっていたのですから・・・。

私の人生は
警察官からドンドンかけ離れた方向へと進み続けていました。
おしまい
