ご好評いただいている「師匠」シリーズ、本当なら連載企画にしたいくらいなのだが、やりすぎたら本格的に怒られそうなので、できるだけ控えめに、でもやっぱり今年はしっかり届けていきたい。
今日もエピソード二つ。
ある日、スタッフで集まって何かの参考のために『エヴァ(もちろん旧)』をTVモニターで観ていた。
そこへ師匠が通りかかった。
「それ何?」
「『エヴァ』ですよ!知らないんですか?」
「知らない」
「えー?今や日本を代表する作品ですよ!」
「そうなんだ、学生の自主制作だと思った」
・・・・・・。
すげぇ・・・。
僕らとはやはり見ているところが違うらしい。
スタッフ一同、ビビった。
もうひとつ。
作画の講習会で師匠が講義をしていた時、「どうしたら原画を描くスピードが上がるのか?」という話になった。
「とっておきの作戦を教えるよ!」
僕らは、来た!とワクワクして身構えた。
師匠は、
「タイムスリップして、未来の、アップ日に行くんだ」
・・・は?
「そうしたら、自分の机には絶対仕上がったカットがある訳じゃない?それを覗いて見るんだよ!簡単だろ?」
・・・は??
その時はてっきり馬鹿にされたのかと思って半分キレかけたのだが、今思うと独特な言い回しの、的確なテクニックだと思い知らされる。
つまり、完成図をはっきりとイメージできて、それをなぞるように描くことが大事なのだ。
師匠は作画技術以上に、「イメージ」することの大事さを良く説いていた。
何を描こうとしているか、何が見えているか。
意外にも僕らは、自分が何を描こうとしているか見えていないことが多い。
見えていないものは描きようがない。だからまずは描く前に、脳の中に「イメージ」がなければならないのだ。
こんな調子で、「師匠」伝説を一冊の本にしちゃダメかな?
さすがに許可が要るだろうなぁ。
許可くれないよなぁ。
今日もエピソード二つ。
ある日、スタッフで集まって何かの参考のために『エヴァ(もちろん旧)』をTVモニターで観ていた。
そこへ師匠が通りかかった。
「それ何?」
「『エヴァ』ですよ!知らないんですか?」
「知らない」
「えー?今や日本を代表する作品ですよ!」
「そうなんだ、学生の自主制作だと思った」
・・・・・・。
すげぇ・・・。
僕らとはやはり見ているところが違うらしい。
スタッフ一同、ビビった。
もうひとつ。
作画の講習会で師匠が講義をしていた時、「どうしたら原画を描くスピードが上がるのか?」という話になった。
「とっておきの作戦を教えるよ!」
僕らは、来た!とワクワクして身構えた。
師匠は、
「タイムスリップして、未来の、アップ日に行くんだ」
・・・は?
「そうしたら、自分の机には絶対仕上がったカットがある訳じゃない?それを覗いて見るんだよ!簡単だろ?」
・・・は??
その時はてっきり馬鹿にされたのかと思って半分キレかけたのだが、今思うと独特な言い回しの、的確なテクニックだと思い知らされる。
つまり、完成図をはっきりとイメージできて、それをなぞるように描くことが大事なのだ。
師匠は作画技術以上に、「イメージ」することの大事さを良く説いていた。
何を描こうとしているか、何が見えているか。
意外にも僕らは、自分が何を描こうとしているか見えていないことが多い。
見えていないものは描きようがない。だからまずは描く前に、脳の中に「イメージ」がなければならないのだ。
こんな調子で、「師匠」伝説を一冊の本にしちゃダメかな?
さすがに許可が要るだろうなぁ。
許可くれないよなぁ。