・・・なんかユニークな指導法だなぁ。
でも言いたいことは解る。
コンサートの中で唯一「音を出さない人」、指揮者は、監督同様、「何してはる人?」と、皆さん疑問に思うだろう。
僕は後輩に良く、「指揮者とは『士気者』である」と教えていた。
つまりオケの「士気」を高めるために「指揮」するのだ。
岩城宏之も同じことを言っている。
「優秀なオケには指揮者なんか要らない。でもその演奏はどうしても安全運転になってしまう。そこに『命を与える』のが指揮者の仕事だ」
R.シュトラウスなんかは「左手はポケットに入れとけ、右手で拍子を刻んでいるだけでいい」という厳格な教え方をしていたのでまぁ人それぞれなのだろうが、しかし指揮者が「士気」を高めるために役立っているのは、確かだと思う。
何が言いたいかというと、映画やアニメになるとみんな指揮者の描写は疎かだねぇ、ってこと。
フワフワ手を動かしてるだけの人じゃないんだよ?