広瀬すずの話をしたら急に思い出したので。
気が付いたらこの動画も110万再生でしたよ。
ありがとうございます。
『先輩』、初めての実写映画なので、とにかくビビッていた。
特に役者への対応に四苦八苦した。
うみたんやカナディはなんとなく年下なので、次第に打ち解けていったが、困ったのが、大人たち。
と言ってもこの映画には大人はほとんど出てこないので、具体的には小川菜摘さんと高田延彦総裁だ。
お二人、そりゃもうビッグネームなので、演出をつけるのもガクブルでした。
小川さんはあの大尊敬する浜ちゃんの御夫人、ずけずけとダウンタウンの話を訊けば良かったのに、遠慮しまくって、とうとう打ち上げもマトモに話できずに終わってしまった。
壮絶に後悔している。
でも、優しかったんですよ。
撮影3日目だったか、もう僕的にはクタクタで、朝6時くらいに頭ボサボサで現場着いて、みすぼらしい風体だったのだろう、近くの自販機で缶コーヒーを買って飲もうとしたら、小川さん、僕を見ていたのだろう、小川さんのマネージャーがサササッと寄ってきて、
「これ、小川から飲んでくださいと・・・」
と、ホカホカのちゃんとした店のコーヒーを差し入れてくれた。
これには感激よりむしろ恐縮しちゃって、小川さんのところまで行って平身低頭で感謝した。
高田総裁も優しかった。
うみたんとのデートのシーン、うみたんじゃなかった耶麻子の余命を慮って父が涙するのだが、正直どうなるかな?と不安だった。
確か「高田さん、泣くの大丈夫ですか?」と言ってしまった記憶がある。
そうしたら高田総裁がウキウキ顔でこっそり耳打ちしてきて、
「監督、僕には泣く秘策があるんです」
え??マジで?
「欠伸をしたら涙が出るんです」
・・・?
結局、画面に映るような涙は出ず、目薬を差してもらった。
でも高田さんのあのお茶目な耳打ちは、本当心が和らいだ。
お二人とも優れた人格者だったのは、その後の活動を見ても解るだろう。
僕は役者に恵まれすぎている。だから実写のことが忘れられないんですな。
実写やりてぇなぁ。