あんまり身内の話をすると本人が嫌がるだろうからしたくないのだが、たまには。

松ちゃんとか宮迫さん、他関西芸人達がいわゆる「大阪のオカン」をいじることは多いのだが、ウチのオカンも生粋の大阪生まれ、大阪育ちだ。

そのオカンが今年の正月、実家に帰った時、食事後こう言った。
「おいしいお茶淹れたろか?」

・・・。
・・・?
いや、そりゃ、まずいお茶は淹れてほしくないけどさ、
何その「おいしい」アピール?
「おいしい」要る?その保証ある?

なんか正月からずっともやもやしていたのだが、ああなるほど、これこそ大阪人特有の心性なのだという結論に至った。


大阪は商都、「天下の台所」だ。
一個でも多くの商品を売ってナンボだ。
だから自分の商品に対しては過剰なアピールをする。
看板にも「大阪一」「関西一」「元祖」などの文字が乱舞する。

自分の商品をなんとしても売りたいのだ。

それと大阪商人は懐に入って、人懐っこく商売する。
いわゆる「殿様商売」とは違うのだ。
だから「ボケとツッコミ」を駆使し、え、そうなん?というところまで人を話術で誘導し、悪く言えばたぶらかす。
浪花節、押してもダメなら引いてみな、だから時には毒づくこともある。
ただそれも皆愛嬌として消費されているのだ。

それが大阪人独特のしゃべり方で、これを関東・東京に持ってくると途端に「なんて不謹慎な!」とか、「図々しいなぁ」「そのアピール要るか?」とかいう、艶のない反応に変わってしまう。
僕にも覚えがある。昨日のニコ生でも何度かそういう瞬間があった。
これ、ボケなのになぁ、サービスなのになぁ、と疑問に思っても、結局地域差、文化の違いだから、諦めるしかないのだろう。


と、ここでふと思ったが、俺いろんなところを「聖地」にして商売してきたけど、大阪は一切関わってないなぁ、と。
今の仕事が落ち着いたら、いつかは大阪をやらなくちゃ、一族に顔向けできないかもね、と、だんだん思い始めている。