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【衝撃事件の核心】「クスリ食いながら」東日本を泥棒行脚 200件以上の空き巣を繰り返した“ムショ仲間”の歪んだ結束力

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【衝撃事件の核心】
「クスリ食いながら」東日本を泥棒行脚 200件以上の空き巣を繰り返した“ムショ仲間”の歪んだ結束力

 彼らは昨年3月ごろから、それぞれ東京都内などで待ち合わせ。レンタカーを使い、主に関東や東北の田舎町に出没、荒稼ぎを繰り返していた。全員が毎回の犯行に必ず参加するというわけではなく、声を掛け、都合のついたメンバー同士での犯行だったとみられる。

 1日20件以上の犯行を重ねることもあったといい、被害総額は数千万円とみられる。

関東から東北へと行脚

 メンバーの接点は全員に薬物の使用経験があること。刑務所の中で知り合ったとみられ、捜査関係者は「みんな似たような境遇。『出所したら、一緒に空き巣をやろう』と声を掛け合っていたのではないか」と推察する。犯行に参加した人数で盗んだ金品を完全に等分することで、結束を保っていたという。

 レンタカーを運転する役、空き巣に入った後に誰も来ないよう見張る役など、複数人で役割を分担。車で移動しながら、無施錠の家やガラスを破っても人が来なさそうな家を探し、侵入したら根こそぎ奪っていく手口は、まるでイナゴの大群のようだ。

 朴容疑者らが関わった昨年10月7日の埼玉県川口市の男性公務員(50)宅を狙った空き巣では、グループは無施錠の窓から侵入し、現金5万円のほか、家中に点在していたネックレスなど貴金属34点(計約223万円)を盗んだ。

 同様の手口で被害に遭った家々をつなぐと、グループの窃盗旅行の道筋が見えてくる。東京から関東近郊をめぐり、東北へ。一度の“出稼ぎ”で移動距離は数百キロを超える。

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